ヤマハ・TRX850
ヤマハ・TRX850は、ヤマハ発動機が伊ドゥカティ社と共同開発し(日本ではヤマハ発動機が販売)1995年から1999年まで発売していたオートバイ。形式番号は4NX。
名前のTRXとは、ヤマハの創設者である山葉寅楠(やまは とらくす)に由来している(T=と、R=ら、X=くす)。ユーザーからは非公式な愛称としてドゥカティからとの共同開発から、「和製ドゥカティ」、ヤマハ製のドゥカティを略して「ヤマティ」の愛称を持つ。
特徴[編集]
ヤマハ発動機がドゥカティとよく似たオートバイを製造しようと提案した所、ある事がきっかけからドゥカティと共同開発されることになった。ドゥカティお得意の鋼管トラスフレームが外見上の特徴。イメージカラーが赤なのもドゥカティに倣っている。広告のキャッチコピーに「ツイン一生ガンボーガンボー!」とあるように絶対的なパワーや最高速よりもライダーの感覚に訴える乗り味を狙ったオートバイ。それまで大型の国産大型ロードスポーツは4気筒が主流だったが、このオートバイがツインエンジンの魅力を再確認させたことにより、「ツインもいいじゃない。」との選択肢も増え他の国産メーカーは何をとち狂ったか、超高性能なVツインのモデルをぶつけて来た結果、このモデルは衰退していき、いつのまにかカタログ落ちしていた。ドゥカティからも850Yとして姉妹車が発売予定であったが、販売不振を受け白紙に戻された。
エンジン[編集]
TRX850にはドゥカティのLツインではなくヤマハ製の新開発水冷直列2気筒DOHC10バルブエンジンを搭載。バルブ配置はヤマハお得意の1気筒5バルブ(吸気側3バルブ、排気側2バルブ)を採用。バルブ開閉方式はスプリングバルブ方式を採用したが、ドゥカティ側からデスモドロミックの採用を持ちかけられ、試験的にテストエンジンも開発されたが、開発費の高騰、販売店や製造の現場の判断から採用は見送られた。
ガソリンタンク[編集]
一般的なオートバイのガソリンタンクは鉄板を溶接するために幅5mmほどの不細工なのりしろのような部分があるが、TRX850のガソリンタンクにはそのようなのりしろがない溶接方法をとっている。 おかげで、タンク交換すると激高なので、修理されず廃車にされる事が多々orz
設計を担当した芸術を愛するイタリア人が茶室に代表される日本的侘び寂びの美しさを求めたからである。
ブレーキ[編集]
フロントのブレーキキャリパーおよびリアブレーキのマスターシリンダーはイタリアのブレンボ製とされているが、ラテン系のノリの品質管理の関係や輸送費軽減のため国内でライセンス生産で作られたヤマハ製のブレンボ。略してヤマンボ(ヤマンバではない!)を採用。
その他[編集]
まほろさんも乗ったらしいとの噂もあるが、詳細は不明である。
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