ストックホルム症候群

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ストックホルム症候群(-しょうこうぐん、Stockholm syndrome)とは犯罪被害者が、犯罪者と同じ時間と場所を共有することにより、過度の好意、さらには恋愛感情を抱いてしまう精神障害。一度疾患してしまうと悲劇に発展する。

1973年、ストックホルムの銀行強盗人質立てこもり事件において、警察の突入時に犯人が人質を庇って銃弾を受けた事件を元に命名された。

心理学的解説[編集]

犯罪者と被害者が閉鎖空間で長時間非日常的体験を共有し続けると、被害者は犯人に信頼や愛情を持つようになる。このような非日常的な状況下においては、犯人の心情や事件を起こさざるを得ない理由を受け入れ、犯人を拒むと結果的に身の危険が生じるので犯人を拒まなくなってしまう。この症状は、犯人に対して抵抗や嫌悪で対応するより、好意で対応するほうが生存確率が高くなるような気がするという生存本能の働きに基づくものである。犯人と被害者が異性同士である場合に発症しやすいが、恐ろしいことに同性の場合でも発症してしまう。

この症状を発症した被害者は解放されると、反動により犯人への好意は激しい憎悪へと変化する。被害者が犯人を殺害しにいく例も数多く見受けられ、激しい憎悪ゆえにその報復は猟奇的なものとなる。

関連事件[編集]

複数の少女に性的暴行を加えた少年が被害者女性に殺害された事件。被害者は犯行中の少年に好意を寄せていたが、非日常的体験から解放されると刃物で少年を刺し、首を切断するに至った。
ダム建設による村の水没を阻止した村民たちが殺し合った事件。村の水没という極度のストレス下で村民は連続殺人者を崇めて団結するが、ダム建設が中止になると村は欺瞞に満ち殺し合いが始まった。
1996年にペルーの首都リマで起きた駐ペルー日本大使公邸占拠事件。テロリストたちに世界中から好感が寄せられ、ペルー警察の突入後も「大使公邸の警備がなっていない」などテロリスト側を庇う意見が寄せられた。このような犯罪組織側に共感する現象をリマ症候群という。

関連項目[編集]