UnNews:米最高裁、道交法違反に死刑判決

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この記事は、en:UnNews:Supreme Court approves death penalty for jaywalkingから翻訳されたものです。
道路は正しく渡りましょう。
死にたくなければ。

【2009年5月18日(月)22時03分15秒配信】

アメリカ連邦最高裁判所は17日、道路交通法違反の罪で起訴されていたラリー・L・ボールヒーズ被告(75)に対し、5対4の多数決で、被告の上訴を退ける判決を言い渡した。ボールヒーズ被告の死刑が確定する。

審理は9名の裁判官の合議および投票によって行われ、死刑賛成は5票、死刑反対は4票と、ほぼ真っ二つに分かれる結果となった。判決文では、歩道から車道に突然飛び出した者から生命を奪う行為は、合衆国憲法が禁止している“残虐な刑罰”にはあたらないと結論付けている。

このうち、反対票を投じたジャスティス・スカーリア裁判官は、判決文に付された意見書で次のように記している。「連邦最高裁に、今回のような道路横断について判断する権限があるかどうかは、どこにも明文化されていない。“恣意的あるいは政治的な判決である”との批判を受けないためにも、このような判決を言い渡すことには充分慎重であるべきだろう。」
しかし、更にスカーリア氏は、「個人的には」との但し書きを付けて、次のように意見書を締め括っている。「個人的には、本件の被告を死刑に処すことには大いに賛成である。私のような慎重派が今回の審理で多数を占めていなかったことは、一人の善良なるアメリカ市民としては、大変に喜ばしい。」


ボールヒーズ被告への死刑判決が初めて出されたのは、一昨年の第一審(ミシガン州最高裁判所)でのこと。判決文によれば、被告は2007年1月に、バーミングハム市内の見通しの良い直線道路で、横断歩道ではない場所で歩道から車道に飛び出し、そのまま走って反対側の歩道まで横断したとされている。
当時、この道路には車は全く通っておらず、また、被告の眼には人影も全く無いように見えたため、被告は「走って渡れば大丈夫だろう」と判断して横断を実行に移したが、実際には街路樹の陰に警官が隠れており、被告は犯行と同時にこの警官によって現行犯逮捕されることとなった。

被告の弁護士は、「本件では誰も傷ついたり亡くなったりしていない。被害者が存在していないのに、このような逮捕や告訴を行う意味はあるのだろうか?」との論により無罪を主張したが、判決ではこの論は一蹴され、上級審でもこれは全く覆らなかった。第一審での判決文の要旨は次の通り。
「例えば凶器準備集合罪のような犯罪でも、被害者が存在しない場合があるが、しかし、集合した者たちを逮捕せずに放置していては、甚大な被害が発生する惧れがある。同様に、歩道から車道への飛び出し、しかも横断歩道以外の場所での飛び出しは、被告の生命はもとより、道路上を走行中のドライバーの生命をも危機に晒す惧れがあるため、取り締まりは必ず行われねばならない。また、類似の犯罪や模倣犯の発生を予防するためにも、犯人に対しては適切な刑罰が必ず与えられねばならない。
本件の場合は、現場の状況や交通量などを鑑みると、数十人の死者が発生する可能性さえあった。故に、本件のような違法な飛び出しは、内乱罪や外患誘致罪などと同様に、極めて重大な犯罪であるものとして処断すべきである。このことには、何らの疑いの余地も無い。」

この判決に対しては、死刑反対論者たちの論調もやや精彩を欠いている。死刑反対運動を展開している活動家のデボン・ブラウン氏(58)は、次のように語る。
「原則として、死刑のような残虐な刑罰は廃止されねばならないが、今回の飛び出しのような凶悪かつ野蛮な犯罪に対しては、考えられる限り最高の刑罰をもって臨まねばならないことも、また事実だ。
将来的には、世論は死刑囚に対して同情的な方向へと傾くだろう。しかし、現在は、『道路に飛び出す奴なんて死ねばいいのに』といった感情が支配的だ。私も、自動車を運転していて、無茶な飛び出しに何度ヒヤリとさせられたかわからない。道路に飛び出す者たちの死が、交通遺族たちのせめてもの慰めにならんことを。」


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