UnBooks:UnCookbook

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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ここにひとつの本がある。

表紙にはUnCookbookと書かれている。


ある日、ひとりのアンサイクロペディアンが訪れた。

本を手に取って開いて見ると、記事は少なくほとんど白紙であった。

そして男は黙って去って行った。


翌日、別のアンサイクロペディアンが訪れた。

彼は本を手に取ると「なるほど」と頷き、表紙に蜷局(とぐろ)を巻いた蛇のような絵を描いた。

そして何食わぬ顔で去って行った。


その翌日、別のアンサイクロペディアンが訪れた。

彼は本を手に取ると「なるほど」と頷き、白紙のページを破って持ち去って厠で尻を拭くのに使った。

そして態々戻ってきて、そのページを元の位置に挟んで去って行った。


その翌日、別のアンサイクロペディアンが額に脂汗を滴らせながら通りかかった。

彼は本の表紙を見るや必死の形相だった顔をぱっと輝かせ、すぐさまその場にしゃがみ込むと大便を捻り出した。

そしてやはり白紙のページで尻を拭き、満足気に鼻歌混じりで去って行った。


その翌日、別のアンサイクロペディアンが訪れた。

彼は本を手に取ると「なるほど」と頷き、そこにある乾燥しかけた汚物をつまみあげ、口に入れた。

途端に彼はむせかえり、汚物をぺっぺっと吐き出すとひととおり悪態をついて去って行った。


その翌日、ある管理者が訪れた。

彼はその惨状を目の当たりにして、しばらく呆然と立ち尽くした。

落書きされた表紙、汚物まみれのページ、置かれた汚物そのもの、さらにはそれを一旦口に入れて吐き出したもの…。

そして我に返ってこう叫んだ。

UnCookじゃねぇ!」

その本は5日前の状態まで差し戻された。



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本項は第19回執筆コンテストに出品されました。