UnBooks:真記名

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今日は、4月13日の土曜日だ。中学校に入って数日が経った。僕は、いつもどおり9時に寝て6時におきた。母に聞いたところによると、今日は十三参りに行く日らしい。だから僕は、寝巻きのまま30mある板の廊下を通って食卓へ行く。

システムキッチンのガス台には湯気のたった味噌汁のなべが置かれ、蛍光灯の明かりが食卓を照らし、朝の食事が並べられている。並んでいる朝食は、味噌汁とご飯を除いた、きんぴらごぼうや風呂吹き大根などのおかずだ。

「肇、真記名ちゃんを呼んできて」

母が僕に声をかけた。真記名とは、今日から家で暮らすことになっている、神城家の3人兄弟の真ん中の長女である。僕と彼女とは違う小学校に小学校に通っていたが、家から2kmほどのところに住んでおり、僕の母と真記名の母はよく二人でお茶を飲んでいる。今、神城家の経済状態は父親の減俸によって悪くなっており、僕の母は一月前の家でのお茶のみのときの

「真記名の面倒見てくれない?」

という真記名の母の願いを二つ返事で受け入れてしまったのだ。

真記名がやってきた[編集]

そして、昨日の夕方6時、真記名は母親の持っている丸いライトのスポーツカーに乗せられて家へやってきた。僕は、真記名の部屋に戻ってドアの前に立つ。彼女の部屋は、僕の部屋の隣にある。

「真記名、今日、一緒に十三参りに行くんだったな、母さんが飯呼んでる」

僕は、少し声を張り上中指の背で数回ノックしながらいう。

「今行きます」

真記名は返事を返す。中でベッドから腰を起こしこちらに向かってくる足音を聞いて、僕はドアの前から少し身をずらす。ドアノブが回って中から真記名が出てきた、振り向きざまに真記名と目が合う。

「おはよう」

僕がどう声を掛けていいか分からずにためらっていると、真記名は嬉しそうな顔で朝の挨拶をした。

「おはよう」

少し驚いたが、僕も釣られて微笑しながら返事を返す。真記名は、僕と1mくらいの間隔を置いて、僕の前を振り返りながら歩いている。

「今日からよろしくね、肇ちゃん」

廊下の中ほどで真記名はそういった。僕の心は、その言葉に、どういうことになるのか見当もつかない不安と、言い知れぬ満足感が入り混じっていた。しかし、少し冷たい情熱を含んだ目線で真記名をみながら返事をした。

「よろしく、真記名」

いただきます[編集]

ドアをあけると、ご飯と味噌汁がすでによそられ、食卓は完成していた。真記名の席は、僕の左側の席で赤い塗り箸がおかれている。二人が席に着くと、母親は親父を呼び、親父が、少し足を重そうにして食堂へ入ってきて、いつもどおり一番奥の席に座った。

「おはよう、真記名ちゃんだっけ、よろしく」

親父が少し苦笑いしながら話しかけた。

「こいつ、多少コケ野郎だけど仲良くしてやって」

母親が席に着くと、皆、一緒に手を合わせて

「いただきます」

と小声でつぶやき、朝飯を食べた。

横にチラッと目をやると真記名の箸の持ち方は正しかった。なんだか、それだけで美しく見え、少し悔しかった。僕は、まだ握り箸でご飯を食べている。箸の持ち方を変えようとして箸を落とす。そのとき「ガチャ」という音がして、真記名は「クスッ」と笑っていた。恥ずかしい。今度、練習しよう。そう思い、普段どおりの食べ方に戻った。

朝食を終えると、

「ご馳走様」

といって席を立ち、茶碗と汁椀を流しの水を張ったたらいに沈めた。そして、洗面台の前にいき、歯をよく確認しながら磨いた。顔についた歯磨き粉を顔を洗って落とし、タオルで拭く。拭きながら、鏡に真記名の姿が映っていたことに気がついた。

「使う?」

と場所を譲る。真記名は、

「うん」

と一言言うと、洗面台の前に来て歯を磨く。真記名の歯磨きを見ているとなぜか少し嫌悪感が出てきて、洗面所を出る。

親父のひとこと[編集]

僕は仏壇の前に戻った。僕はそこで、親が用意した十三参り用の着替えに着替える。ブラウンのズボンとベルト、白いワイシャツ、黄色い毛糸のチョッキである。着替え用の鏡の前にたってみると、この洋服のセンスが恥ずかしく思える。洗面所を出てきた真記名は母親に連れられて、別棟の洋服置き場へ向かっていた。

僕は、しばらくBS7を観ることにした。世界のドキュメンタリーで「ゾロアスター教について」が放送されている。つまらなかった。だから僕は、庭で爆竹に火をつけて遊ぶ。爆竹は猿や烏に対して用いているものだが、去年の余りが30箱余り玄関の靴入れにしまってあり、そのうちの一箱に入っているもの全部をつなげて火をつけた。

大音響が鳴り響き、家の敷地にある竹林からすずめが飛び立つ。親父が家から出てきて、訊いた。

「何してんだ」

僕は、

「BS7でこんなことをイランでやってるって言ってたから、やってみたんだけどだめなの?」

といったが、親父は、

「危ないからやめとけ。あと、女の子は大切に扱っとけ。分かったか」

僕は頷いた。

いよいよ十三参り[編集]

そのとき、母親と真記名が別棟から出てきた。和服の母親は真記名から離れ、遠隔操作リモコンでワゴン車の鍵を開け、納屋に止めてある車に乗り、バックで出てきた。庭の真ん中へ出入り口へ鼻を向けて停める。

「乗って」

母親が車のドアのスイッチを押して窓を開けながらいった。僕は助手席に乗り込み、真記名は三列の真ん中の位置にある席の右側に座った。十三参りでお札をもらってくるお寺は20分程度でつくという。エンジンをかけるとカーナビゲーションのディスプレイが起動し、デジタル時計が08:50を示していた。

母親は親父に頼んでカーナビの目的地を万願寺にセットしてもらうと、軽く笑顔で

「英世さん、ありがと」

と親父にいった。親父は相変わらず苦笑いをしている。僕もカーナビの設定をすることができるのに、母親が頼まないのを少し不服に思った。親父は仕事に行くため、家に鍵をかけると、納屋においてある乗用車に乗ったようだ。それを後ろに見ながら、僕たちの車が走り出した。庭を出ると、右に曲がって小川沿いにある道路に入った。それを通って北に向かい、その100m先にある広域農道を西に向かった。通る車のいない広域農道の田んぼの中を、時速100kmで飛ばす。僕は窓を開けて外の空気を取り入れる。顔に当たる空気の流れで唇がめくれる。サイドミラーでみた自分の顔は、歯茎をむき出しにした犬のようだった。面白かったのでそのまま続けようとしたが、母親はスピードを緩めて停止すると、

「やめなさい、危ないでしょ」

そういって、右の頬にびんたをした。わざわざ真記名がいる前でびんたしなくてもいいのに。また彼女に恥ずかしいところを見せてしまった。僕が顔を引っ込めると、母親は窓を閉めてロックをかけた。それから、また出発すると、母親は真記名に話しかける。

「真記名ちゃん、私もね13のときにあのうちに来たの、肇が今こんなでも何にも心配することないの。英世さんは同じ年のとき、無免許運転で補導されてるから。真記名ちゃん、指導をお願いします」

「はい」

真記名はそう答えた。母親は真記名を笑わせようとして言ったのだろうが、あまり効果はなかったようだ。

それを聞いて5分してから、僕は、カーナビをいじくり始める。地元のFM局にセットしてボリュームを最大に上げた。車内に、クラシックが響き渡る。

「うるさいっ」

母親は怒鳴って、オーディオを切ろうとするがボタンが分からない。

「切りなさい、どれ、早く切りなさい」

僕は気おされてAUDIOのボタンを押す。車の中にエンジンと風の音がまた戻ってくる。

「あと少しで着くから、何もしないで」

母親は怒りのにじむ顔で前をにらみつける。僕も前を向いて前をにらみつけた。耕した後の田んぼが見渡す限り広がっている。2kmほど先に見える山の中ほどに万願寺はある。その山は、ソメイヨシノが植わっている境内のところだけがピンクで、後は雑木の茶色と植林された杉の緑があり、そのコントラストは美しくない。カーナビの薦めにしたがって、"万願寺入り口"と示されたベニヤ板の看板のたっている坂道の林道に入る。

曲がりくねったアスファルトの上り坂は、ジェットコースターを思い起こさせる。上を見上げると、かすんだ青空に、枯れ枝のシルエットが映る。坂を上りきると、いきなり駐車場が視界に現れる。今日の万願寺の駐車場は十三参りの人たちで満杯に近かった。駐車場を、参拝者が歩いている。家族連れもいた。その中の女の子は振袖を着ているが、男の子は洋服を着ており、スーツや和服を着た親が付き添っている。

どこにとめるか探して駐車場を回ってみるが空きは見つからない。母は、戻ってきた人を目で追い、車を出したところを狙って、駐車場の北側にある入口から遠い南側の奥の右隅から左に三番目に車を滑り込ませた。エンジンを切り、シートベルトを外すと、母は後ろのドアをボタンを押してあけ、降りて真記名を降ろした。

十三参りにて[編集]

日の当たる駐車場で見る真記名の振袖はその図柄の青や赤といった色が鋭く映えている。僕には真記名の均整のとれた顔としなやかな身のこなしを見て自分に力が湧いてくるように感じられることが少し恐いと感じられる。

「肇、いくよー」

少し意識が遠のいている僕に、母が気の抜けた声をかけた。母の後ろを真記名と一緒に付いて階段を登って行く。真記名の足元が不安定であるのに母が気づき、

「手を握って、転ばないようにして」

僕に何気なく頼んだ。初めての手をつなぐという行為に動揺するが、手を伸ばし真記名の手をとる、自分の心臓の動きが異常に速くなり、息がつまるような感じがする。真記名の手を握った手は、汗が吹き出すようになり、顔が赤らむ。

長い階段を上り終え鳥居をくぐると、目の前に組み木で作られた瓦屋根の本殿が見える。僕と真記名はぬるつく手をすりぬけさせる。その瞬間、手の汗が冷たくなり、僕は服で手を拭く。真記名はその手を結んでその感触をまだ味わっているようだ。

僕は自分のしたことをなぜか少し気まずく思う。しかし、いかにも純粋そうだった真記名が、少しは力を持っていたことを知れてほっとした。

母は右側の狛犬の所で僕たちを待たせ、その横にある売店に行き僕と真記名の御札とお守りを1万円払って購入した。そして、母が僕たちのいるところまで戻ってくると、僕の肩を押して前に歩かせ、本殿のさい銭箱の前に来させた。

「ネットで調べたんだけど、拝んだら、振り返らずにお寺をでなくちゃならないんだって」

母はそういうと、姿勢をただし、それに習って僕たちも姿勢を正す。つりさがっている銅鑼を鳴らして、目を閉じ、手をあわせる。鼻先にきた手から少しベビーパウダーのような香りがする。再び目を開けると後ろに向きなおって、石の通路を鳥居に向かって歩いていく。

僕は石の階段を一人で降りる。真記名は母に付き添われて階段を降りる。僕は後ろを向きたいが、向くことは出来ない。急いで階段を駆け降りる。階段を全部降りると、寺の門を出ると車まで走る。車の前で、寺の門から出てくる二人を待つ。出てくる人を少し勘違いしたりしながら30秒ほど過ごすと、二人が階段を降りて門を出てきた。出てくる二人に手を振る。母が不機嫌そうだ。

「もっとゆっくり降りて」

二度とない十三参りをもう一度やるときのお願いを聞いて僕は反省する。母はリモコンで車の鍵を開けると、運転席に座った。僕と真記名は後部座席に乗り込む。左側に僕が座り、右に真記名が座っている。僕は真記名に何か話かけようとしたが、思い付かない。タイミングを失って、黙って過ぎる20分間が始まるのが予測される。

映画館へ[編集]

母はエンジンをかけ、カーナビを家に向けてセットしようとするが、どのように操作してよいのか見当が付かない。

「肇、お願い」

僕はいつのまにか覚えたカーナビの操作を手早くこなす。セットし終えると、

「ありがとう、なにか買ってあげる、何がいい、真記名ちゃんもどこかよりたい?」

と母が聞いた。僕はすぐさま、

「みのりに行きたい」

と要望をいった。母は、怪訝な顔をして、

「あそこに行った時、ロケット花火をえらく買って、友達と遊ぶのかと思ったら爆弾作ったよね」

と罪状を突き付けて却下した。真記名はそれに続けて、

「映画館には行くことが出来ますか」

と尋ねた。

「あれ、今、何やってるんだっけ、韓国映画の『漢江渡り』なんかやってるってナビに出てるけど」

母は近くに一つしかない映画館の3つのタイトルの中の一つを読み上げた。他にあるのは、アニメーション『抒情詩的暴行 雑役夫エス』や邦画『増殖』など暴力性の高そうなタイトルのものだけだ。

「じゃあ、映画館にするね、冬のソナタとか見てたけど、日本では今ああいうドラマ作らないのかな。いまのドラマ、私の十代のころの感じとだいぶ違っててわかんないんだけど」

母はそういうと、200m先の映画館に入るために右側に車線変更し、入口の前で一時停車して反対車線の車をやりすごしてから映画館の駐車場に入った。映画館へは近かったようだが、僕には随分と長く感じられた。駐車場は比較的空いており、映画館の入口付近にある黒塗りでスモークガラスの乗用車とBMWの間にある空きに車を停めた。

僕は時間を確かめた。10時13分。今からだと、韓国映画の『漢江渡り』の上映開始まで17分ある。母は僕にお金3000円渡すと、二人で見てきて、終わったら車の前にいるようにいって、ここのとなりにある大型ショッピングモールへ行った。

僕は、真記名と一緒にチケット売り場へ行き、数人待ってから、2人分の『漢江渡り』のチケットを購入し、上映室の中へ入り座席にすわる。映画館はきたことがなかったが、上映室は以外に広いように感じられる。人が入っているがまばらであり、まんなかの少し上にあるよい席に僕たちはいる。

入ってから、上映開始まで10分になったとき、尿意があるため真記名にトイレに行ってくることを伝えると真記名もそれに付いてきて、終わったのち、再び3分前に上映室に入る。すでに、上映前のCMは始まっていて上映室は暗くなっている。僕は真記名の手を引いて座席に戻った。

座席に戻ると、スクリーンは大音響で盛んにゴアジュースの宣伝を流していた。ゴアジュースはGABAが大量に含まれていて健康によいのだそうだ。そのCMが終了するとカウントダウンが始まった。3...2...1...その後、制作会社のロゴが表れた。いよいよ映画が始まる。

漢江渡り[編集]

本編は北朝鮮のピョンヤンにあるピョンヤン第二中等学校の授業風景から始まった。

13組の第一学期の成績優秀者がたたされる。この男の子ジョンチョルが主人公だ。また、2組では、女の子チョンヒが立たされている。これがヒロインだ。この二人は、情報工作の専門教育を受けるために二学期から小人数制の学校に移属することになると呼出で知らされる。

その学校では相手を練習台としたり、精神的にサポートするために必ず男女のペア生活する規則がある。そして、次の学期の一番始めに同じ部屋で暮らし始める。

机の中を見ると、避妊の仕方を書いたマニュアルが部屋に備え付けのコンドームとともに入っている。

彼は情報の広めかたや収集の仕方、精神操作を学んで一月するうちに同居して女の子に悪戯がてら学校で学んだことを応用するようになった。彼女と同じイメージ環境で同じ言葉で考え、自分を意識していないときの行動のメモをとったり、同じ本をよむことを訓練して身に着け、精神状態がわかるようになった。

そこから、思考行動を先取りすることによって彼女を精神的に不安定にしたり、懐柔することによって抵抗力を奪っていき、彼女にキスを行った。そのうち彼女も積極的にキスを求めてくるようになり、自分もキスをする快感に溺れていき、一日の中であう暇があればキスをするようになった。

彼は、その間も、思考を把握し彼女を攻撃しつづけ精神の自由を奪いつづけていた。15歳のとき、彼は戦闘訓練で柴犬を射殺し感情を殺して部屋に帰ってくると、不意に先に帰ってきていた彼女の後ろに抱き付いた。

そのとき彼女の腰が自然に自分の方へ押しつけられ動き出した。彼はそれにより陰茎が勃起した。その陰茎に彼女はより強い刺激を求めるように尻を押しつけてきた。彼は、彼女の胸といずれ子供が宿る腹を撫でながら彼女に感謝の言葉をささやいた。

彼女はうわずった声をあげながら長い時間その動作を続けると、彼女は体を小刻みに震わせて意識を失った。彼は焦り驚きながら彼女をベッドにねかせた。

目覚めた彼女は抵抗力を失い、瞳孔が開いたままとなった。彼は彼女を医務室につれていき、自分が彼女をダメにしたことによりペアに傷害を負わせてはならないという規定を破ってしまったことを泣きながら報告する。

直後に教務室で2週間の彼女と部屋での謹慎を命じられた。彼女は食糧をもらいに外に出ていこうとするとき、その後を付けるようになった。そのため、そのときは彼女につばの大きい帽子をかぶせ肩を抱いて、ともに外出した。

そのあいだどこでも彼女はキスや抱擁を求めてくるようになり、彼は人目を避けるのに神経をつかっていた。食糧の配給を得るとすぐに部屋に戻り彼女と性交を行った。

そのとき、彼は教本にあった女性用の言葉が浮かびそれを口に出した。

「私のおちんちんが勃起するのはきみのため。なかにいれるとあたたかくなって、中に私が飛び出す。きみに子供が出来る、おっぱいをあげるんだ」

話に沿って体をなぞったりさすったりして、話し終えると彼女の乳首を口にふくんだ。陰茎が中に入ると彼女は緩んだ表情になり機械的にからだが動くようになっていた。彼は彼女との性交渉の間、彼女の頬に自分の頬を押しつけて泣いていた。

二週間して話せるようになった彼女に、自分の体と同じになったという感情と罪悪感、責任といった感情が分かるようにった自分に気がつき、深い感謝の言葉を述べた。

それから10年後、軍事クーデターが失敗し、上官からの命令で参加していた二人は逃亡しなければならなくなった。漢江で二人は息のあった連携プレイによって、偵察や地雷、高圧線を乗り越えて韓国領内に入り、韓国政府に亡命を求めた。

今、彼らには二人の子供がいる。この物語はその二人の話を元にして作成されている。

気まずい空間[編集]

僕はこの映画を見ている途中から気が遠くなりそうだった。

見にこなきゃよかったと思っていたが、となりで手をつないでいる真記名の反応が映画の中のチョンヒさんとリンクして一緒に動いているのだ。そして、僕はジョンチョルさんの気持ちを味わって胃が激しくさしこんだ。

真記名は今、呆けた感じで涙を流している。僕は今、それを見て目と胃が激しくいたんで席を立つことが出来なくなっている。10分以上席に座り込んで呼吸を整えて、腰をあげ、真記名のからだをおこし寄り添うようにして上映室を出る。

僕はその自分たちの姿を自分の中の別の視点から眺めたとき、映画の中のジョンチョルさんとチョンヒさんそっくりではないかとおもった。

表に出ると、母が車の前でまっていた。

「どうしたの、すごい感動する映画だったの? おしえて?」

二人とも声がでなかった、これが感動というのかわからないが涙が止まらず、胸が猛烈に苦しくなっている。母は困惑しながらも、何か相当感じるところのあるものだったらしいことが分かったようだった。

僕たちは後部座席に乗っても手をつないだまま離さず涙をながしている。母は少し感動し目がうるんでいる様子が僕には見て取れた。

助手席にはマクドナルドのハンバーガーが置いてあるが食べる気はしない。

家までの道のりは無言だった。

納屋に車を停めると、僕と真記名はつれだっておりて、玄関にはいり、爺様や婆様のいる棟の奥にあるだれもつかっていない何もない畳の部屋へむかった。

いよいよクライマックス(性的な意味で)[編集]

部屋に入ると、木製の扉にある木で出来た内側から閉める鍵をかけた。

そして、真記名を畳の上に寝かせて抱きしめた。

抱きしめると真記名の生命が発する温かさが全身に伝わってくる。

映画で見たように真記名の口に唇をあわせる。

口紅が広くひろがってしまい、汚れてしまったので手で拭う。

僕が準備のため服を脱いでいる間も真記名は畳に横になったままうごかなかった。

裸になると、真記名の帯を解き、振袖を脱がせ遠くへやる。

改めて抱くと、真記名の胸の先が熱をもって隆起しているのがわかる。パンツを脱がせると自分のものを真記名の中にいれた。

「いっ」

そう声を真記名は発した、僕は自分の腰が彼女と同調して反射的に動くのがわかる。

真記名は映画のときから変わらず涙を流しながら僕の全てを受け入れている。

僕は初めての衝動が自分の中から飛び出ていこうとするのを感じたが無心となり真記名の中にいつまでもいたいという感情が発生してきて頭を占領した。

「いつまでも君のなかにいたい」

いつのまにか、そのような言葉が自分の口から発せられるようになっている。

真記名はよりいっそう深くに僕を入れようと腰を動かす。

真記名が口づけをせがみ舌を伸ばしてきたそのとき、痛さが陰茎を走り真記名に流れ込んだ。

耳のなかでたしかに自分の心臓の鼓動が聞こえる。

涙が頬をつたわり真記名の上に弛緩した体を横たえる。

そして、真記名の温かさを肌全体に感じながら、ともに眠りに落ちていった。

目を覚ましたとき、あたりは暗くなっており、真記名の肌の暖かさだけが伝わってくる。

僕の口はちょうど真記名の耳元のあたりにあり、暖かくなった胸のうちから真記名のすべてを乞う 言葉が漏れる。

「ほしい、ほしい、……」

すると、真記名が小声で同じようにつぶやく。

「ほしい、ほしい、……」

頭の仲に映画で聞いた言葉が浮かび、それを再現することを思い立つ。

なぜなら、それが決まりだと理解したからだ。

「僕のおちんちんが勃起するのはきみのため、なかにいれるとあたたかくなって、中に僕が飛び出す、きみに子供が出来る、そしたら、おっぱいをあげるんだ」

体を話に沿ってなぞり最後の言葉まで言い終わると、映画で見たように真記名の乳首をくわえた。

真記名は長いまつげの目を細めて、頬を上気させながら少し口を開いて

喜びを感じながら膣の収縮運動で僕をより深くに迎え入れる。

体が暖かくなり、より強く乳首を吸うことによって真記名に伝える。

慈しむ表情をうかべながら、脚で僕を抱きより引きよせる。

その状態で10分以上たったのち、真記名は激しく僕を抱きしめその後、弛緩した。

僕は、真記名が弛緩した少し後、真記名に精液を注ぎこむ。

そして、再び二人とも眠ってしまった。


そして、次は母の夕食を呼ぶこえで目が覚めた。

「二人とも、どこにいったの~? 二人で仲良くしてても出てこないとご飯たべられないよ」 僕は大きな声で言い訳を叫ぶ。 「あと、10分待って。トランプやってる」 「7時20分までね、そしたら、すぐ止めてきなさい」

何時間このようにしていたのだろうか。まったく時間の感覚がわかない。

僕はあわてて、振袖をもって着替えを真記名の部屋にとりにいく。

親のいる、食堂を通らないように素っ裸のまま縁側にあるスリッパをはいて向こうの棟にいき、真記名の部屋に振袖を置き、そこから着替えをもってきて、真記名に着せる。

自分も服を着て、真記名に夕食が出来たことを話しながら抱き起こす。

途中にある便所までくるとそこの手洗で互いの口に付いた口紅を落とす。

そのとき、映画であったような反応が実際に起きていることに気がついた。

食堂の入口のドアの手前で足がすくんだが、意を決して食堂に真記名とともに入る。

テーブルには祖父、祖母、母がそれぞれ所定の席に腰かけている。

僕と、真記名は黙って自分の席に座る。

それから10秒ほどしてから祖父が顔をみまわしてから手を合わせ、

「いただきます」

そういうと、みなそれに続き、夕食を食べ始める。

僕はすこし怠く、目が引込み、頭が痛い感じがした。

左をみると、真記名が僕の横顔をじっと見ている。

それと目があって、僕もからだが動かなくなり見つめあうこととなった。

祖父がみそしるを吹き出し、母にきく。

「あれ? 真記名ちゃんいつからいるんだっけ」

祖母は、

「こきたねえ。気づいたらそんなこと聞かねでやれや」

そういいながら、雑巾をとりにいく。

母は苦笑いしながら答える、

「昨日きたんだけど3ヶ月いたみたいな感じになってる、おめでとう」

真記名の目を見つづけてどんどん心拍数が早くなっていくのがわかる。

はやく、飯を食べおえて、部屋につれて行かなくてはならないと思いながら、あわせた目を離すことが出来ない。

一端目を閉じて飯の方に目をやると一気に飯とみそしるを腹に詰め込む。

40秒ほどしか目を離さなかったが振り返ってみると真記名の目から涙が流れている。


僕は驚いて

「どうしたの」

と言ってしまう、しかし、その理由は言葉にできないながら明白に僕にあることがわかっているため自分の目が涙ですぐに見えなくなった。

真記名はご飯に一切手を付けていない。

「ちょっと部屋に送ってくる」

そういって、席を立ち真記名の手を握って部屋に帰った。

部屋にて[編集]

部屋に入ると真記名は僕に抱きつき、声をあげて泣き始めた。

僕には、黙って彼女を抱き返すことしか出来なかった。