UnBooks:桃太郎、龍球世界旅行

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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桃太郎3


青い狸との闘いを終え、旅をして回るうちに大都会に出た。ドーム上の建物が林立し、まるで何かのメカのような柄をしている。車は全て浮遊しており、挙句の果てには透明なトンネルが意味もなく交錯している。街の空にはさも当たり前のように鎧のようなものをつけた男とオレンジ色の服を着た男が戦っていた。

「人参!これでとどめだ!!」
「まだだ!来い!野菜!」

二人の男が直径10メートルはあろうかという光の球をぶつけ合いやがて大爆発を起こし、爆風と煙が晴れると同時にちょうど爆発したあたりで殴り合いをしている。しかも常人には到底目に見えないスピードでのやり取りである。その闘いを観戦するのがライスという人参の息子と、かつて大魔王と呼ばれた全身緑色の宇宙人三つ目のボーズやキョンシーそっくりの少年、額に六つの焼き後をつけたボーズもいる。一昔前に虫みたいなバケモノを倒した彼らは思い思いの生活を繰り返しながらライバル関係である人参と野菜の一騎打ちを知り、こうして観戦しているというわけだ。


人参と野菜。この二人のライバル関係はもともと野菜が球体の宇宙船に乗ってきて地球を侵略するのを人参が阻止した事から始まった。その後冷蔵庫との戦いや牛乳軍団、また映画では冷房とも戦い、それら全て人参に先を越されている。プライドがエベレストよりも高い野菜はその屈辱を常に晴らさんとしている。

また、野菜の襲来により人参がベジタブル星出身という事実がわかり冷蔵庫との戦いで超ベジタブル星人という外見は金髪になるだけの変身をするようになった。野菜も後を追うように金髪をはじめ、人参の息子であるライスまでもが金髪になるようになった。そして虫のバケモノが現れる前にも未来からタイムマシンに乗って野菜の息子を名乗る男性用下着もやってきて虫のバケモノの存在を警告しに来るのである。この男性用下着もまた金髪の変身をしていた。

タイムマシンを作ったのは野菜の妻にして男性用下着の母、女性用体操着。下着一家はコーポレーションを持つほどの発明家一家なのである。冷蔵庫との戦いのあとこの一家の元に野菜が居候してるうちに男性用下着が生まれたのである。ちなみに男性用下着は金髪に変身するが変身前は白髪でベジタブル星人のエリート、野菜いわくベジタブル星人は全員黒髪で伸びる事はないという。そのため男性用下着を息子と認めなかったのだが女性用体操着と作った子供の名前とまさに一致していた為認めざるを得なかったのである。


こうして今の戦いでも野菜と人参は金髪で戦っているのである。そこに待ったをかける人物が現れた。

「我が名は桃太郎!拳を極めし者也!!!」

額に焼き後のある男、栗が腰を抜かすほど凶悪な顔をしていた。

「邪魔をするな!」

すかさず野菜が光の球を飛ばすが桃太郎も同じように光の球を飛ばしてかきけした。

「ここは俺が引き受ける!行くぞキョンシー!」
「ハイ!徹さん!」

徹と呼ばれた三つ目の男とキョンシーがいっせいに桃太郎に殴りかかった。徹が分身して殴りかかるが全て返り討ちにあってしまった。それどころか桃太郎の一撃を受け止めた徹は腕がもげてしまった。キョンシーの攻撃については当たっているものの桃太郎は一切ダメージを受けずまるで犬かなにかにじゃれ付かれてるかのように微動だにせず腕を振り上げてそのままキョンシーの頭を砕いてしまった。栗が殴りかかったが胸倉をつかまれて全身打撲状態になってしまった。

早くも3人が殺されたがここにもう一人の男が立ちはだかった。

「なかなかやるようだな。」

全身緑色の男である。ヘルメットをはずし、地面に投げ捨てると地面がずしりと言う音とともにその部分が陥没した。

「だが、この俺が相手だと・・・」

言いながら肩当マントを外し、投げ捨てるとやはり同じように陥没した。

「どうかなっ!」

先の3人とは比べ物にならないスピードで殴りかかった。恐ろしいスピードでの殴りあいだがまもなく緑の魔王が飛ばされた。追い討ちとばかりに桃太郎が光球を放った。紙一重でそれをかわした魔王はすかさず空に飛び上がりドリル状の光線を放った。しかし桃太郎はそれを拳でねじり曲げ自らも飛び上がり魔王の胸倉をつかみ全身打撲状態にした。

いつものようにKOかと思われたが魔王は立ち上がった。

「今のはなかなか効いたぜ。」

そして胸元に大きな光の球を作り始めた。そして、それを投げつけたと同時に桃太郎の姿が消えた。魔王は即座に上を向くと同時に両手でガードの姿勢を取るが・・・

空中からのチョップは強力でガードはしたものの地面に直撃し、そのまま地面は半径400メートルもあるクレータをつくった。全身から紫色の血を流しながらも魔王はまだ立ち上がる。

「もうやめろ!魔王っ!」

よきライバルであり、息子のライスの師匠まで勤めてくれた魔王に人参はそう叫ぶがそれも耳に入らず、魔王は最期の力を振り絞って桃太郎に殴りかかった。壮絶なスピードでの殴りあいの末やはり吹き飛ばされてしまった。

「チッ、勝負はお預けだ。人参!あのバケモノは俺が殺る!」

野菜は魔王をさらに上回るスピードで桃太郎に殴りかかった。桃太郎の後頭部に野菜の拳が炸裂した。  

「ガハッ!!」

桃太郎が血を吹きながら前のめりによろけたがすぐに体制を立て直した。

「愚か者め!!!」

青黒い巨大な光球を野菜に投げつけた。野菜がそれをかわすと、ちょうどかわした先に桃太郎が待ちうけて胸倉をつかんで全身打撲の技を放つが、野菜は全てガードした。

「おろかなのは貴様の方だ。そういう大技を3度も見せ付けられて見切れないわけがないだろう。」

野菜が勝ち誇って言うが早いか桃太郎の姿は消えた。野菜はあわてるそぶりもなく、真上に手を突き出して掌サイズの光球を放ち、サマーソルトキックの要領で上空を蹴り上げた。

そしてそこには桃太郎の顔があった。

「ごふっ・・・・・・・」

奥義を破られた桃太郎は力なく吹き飛ばされたがそれでも立ち上がった。全身に力を込めて、赤黒いオーラを撒き散らしながら気合を入れた。

「な・・・・なんて気だ・・・・さっきのヤツとは桁違いだ・・・・!野菜!そいつは今桁違いにつよいぞ!!」

魔王は残った力でそう叫んだ。と同時に赤黒い巨大な光の球が魔王を飲み込んだ。桃太郎の目は赤く光全身のオーラはますます大きさを増している。野菜が全身に気を貯めて必殺技を放った。桃太郎も超巨大な赤黒く光る光球を飛ばして応戦した。野菜の必殺技を押し切り、野菜をそのまま押して宇宙にまで飛ばし、飛んでいく先には真っ赤に燃える太陽があった。

「クソッタレー!!!!!!!!!!!!」

そう叫びながら野菜は太陽に飲まれてしまった。

次々と仲間を殺され、自らの師匠を殺されたライスが今莫大なオーラをまとい全身を金色に輝かせ超ベジタブル星人となって怒りをあらわにした。このライスという少年は昔から怒りが極限まで到達すると父である人参よりも大きな力を発揮するという格闘の天才でもあった。虫のバケモノは人参も野菜も歯が立たなかったのにも関わらずやはり仲間を次々とやられた怒りで虫のバケモノを圧倒し、跡形もなく消してしまうほどの強さである。そのライスが目にも見えない速さで桃太郎に迫り強力な一撃を見舞った。

そしてとどまることなく攻撃は続いた。満身創痍となった桃太郎だがそれでも目にも止まらぬ速さで間を詰めてライスに一撃を見舞った。ライスが体勢を立て直した時にはすでに胸倉をつかまれていた。だが今回は一瞬ではなかった。3秒ほど鈍い音がなり続けた。全身打撲ではなく、全身骨折にしてしまうほどの技を食らってしまったのである。しかし、超ベジタブル人とは読んでその名のごとく超人になるので骨折はしなかったがやはり無傷というわけにはいかない。

ここでライスが直径何十メートルという大きさの光の球を作り出した。桃太郎もそれに応じて巨大な光球を投げつけた。光球はぶつかり合ってしばらく押し合いをしていた。両者とも一歩も退かずにいる。だがまもなくライスの放つ光の手元から桃太郎が顔を出した。そして桃太郎の拳が入った。ライスは何十メートルも飛ばされた。起き上がると同時に桃太郎は頭上にいた。ガードをする間もなくチョップを食らってしまった。クレータの大きさは先ほどの比ではなかった。

「ライスっ!!」

我が子のピンチを見ていられなくなった人参がすかさず桃太郎の前に立ちはだかった。そして、全身に力を込めるとなんと髪の毛がどんどん伸びて、眉毛が抜け落ちた。これは本人いわく超ベジタブル星人3というらしい。

満身創痍の状態で桃太郎は人参の相手をしなくてはならない。今回ばかりは桃太郎にいつもの余裕はなかった。だが、桃太郎は人参に殴りかかった。人参はそれら全てをかわし、強力な連続攻撃を桃太郎に見舞った。桃太郎にはもはや立ち上がる体力さえ残っていなかった。

しかしそこに思わぬ援軍があらわれた。

人参に上空からの手刀を見舞い、青黒い光の球を人参に見舞った。

「我が名は浦島太郎!! 我こそ拳を極めしもの也!!」

人参は太郎と殴り合いをしながら遠くに去っていった。

ライスが立ち上がり桃太郎に詰め寄った。まだ起きれぬ桃太郎に上空からの体当たりを食らわせた。一発、二発、三発と地面に倒れる桃太郎に見舞った。

「と・・・・父さん・・・・・・」

呟きながらも人参が死闘を繰り広げている場所へと向かったのであった。しかし、桃太郎の目はまだ赤く光っていた。


所変わって浦島太郎と人参の戦いである。

浦島太郎もまた目が赤くひかって、デンジャラスなモードになっていた。胸倉をつかむわざと、上空から手刀を落とす技を何発も食らわせたにも関わらずまだ立ち上がる人参。

それらを食らいながらもしっかり太郎に大きなダメージを与える人参。どちらも一歩も退かない戦いだった。しかしそこにライスが現れ、うつろな目でただ父を救いたい一身で浦島太郎に殴りかかったが、浦島太郎の回転回し蹴りと突き上げて自らも上空に飛び上がる強烈なアッパーの連続攻撃、さらに巨大な光のたまに飲まれてしまった。

「ライスーーーーーーーーーーーーっ!!!」

我が子を殺された人参は我を失って浦島太郎を攻撃した。浦島太郎もまた善戦したが怒る人参の前、ついに弾き飛ばされ、巨大な光線に飲まれてしまった。戦いは終わったかに思えた。人参も壮絶なる戦いの直後で気を使い果たし、今は黒髪に戻って地面に寝転がっている。

そこに乾いた足音が響いた。

「おめぇ・・・ライス相手に戦って・・・・まだ・・・・起きれるのか?」

言いながらゆっくりと人参は立ち上がった。

「我が拳・・・何者とてかなわんや!!」

人参の胸倉をつかみ一瞬で全身打撲にするという技を見舞った。重ねて、姿が消え、人参の頭上からのチョップを見舞い 巨大な光の球を浴びせた。

その後人参の姿を見たものは居ない。


盟友であった浦島太郎の墓を立て、桃太郎は次なる修羅を求めて旅立った。その後街にはピンク色のバケモノに襲われるが誰もこのバケモノを止めるものはいなかった。



旅はまだ終わらない。