UnBooks:教授のいじめ方

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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学校でも職場でも、いじめは無くならない。弱いものをいじめるというのは、悲しいかな人間の本能なのかもしれない。また、級友や同僚からのいじめに限らず、先生上司からのいじめ(ハラスメント)も大きな問題になっている。

いじめを受けた場合、やり返すのはとても難しい。かえっていじめが酷くなることもあるし、自分が加害者に仕立て上げられるリスクもある。とくに先生や上司に歯向かうのは危険だ。これまで、先生による児童生徒へのいじめ、上司による部下いびりが多数報告されているが、それに対する有効な反撃法は極めて限られているようだ。

大学でも、教授からの理不尽な指示や指導(とは名ばかりの嫌がらせ)を受けている学生は多いだろう。しかし上の例と同様に、学生という弱い立場で教授をいじめ返すのはなかなか難しい。そこでここでは、大学という世界において学生が教授へ反撃する方法、すなわち教授のいじめ方を解説する。アカデミックな世界、また悪知恵のついた学生だからこそ出来るテクニックがある。教授たちは普段から「先生、先生」と崇められ有頂天になっているものである。そういう教授たちを「いじめ」ることで、世間の厳しさを味わわせてやろう。

アンサイクロペディアンには比較的大学生が多い(なぜなら、こんなクソサイトに常駐できるのは、現実的に暇な大学生か在宅ネット監視業務従事者に限られるからだ)。大学生の諸君にはぜひとも参考にしていただきたい。

前提条件[編集]

いじめと一口に言ってもいろいろな形がある。たとえば暴力的ないじめ。教授を呼び出して殴る蹴るの暴行を加えれば話は早い。老いた教授から若い大学生が反撃を受けることも考えにくい。だが、それでは面白くない。大学生たるもの、頭を使っていじめたいものだ。そして、明らかに犯罪になるような方法も避けよう。

もうひとつ簡単なものが、より権力がある者を味方につける方法だ。学部長でも総長でも文部科学大臣でもなんでも良いが、偉い人と組んで教授をいじめるのは簡単だ。だがそれも面白くない。ただ、教授→学生という立場を利用したいびりの構図が逆転したに過ぎないからだ。パワハラで訴えるぞと脅したり、色仕掛けでセクハラを誘ったりするのも同じだ。処分の可能性という権力を使っているに過ぎないからだ。

どうせいじめるなら、女性の多い職場でのOL同士の派閥争いのように陰湿ないじめを行うのではなく、正々堂々と教授に立ち向かおう。アカデミックな世界の慣習を生かした知的ないじめたほうが、結果として教授に精神的ダメージを与えられるはずだから。

とはいえ、大学1、2年生が受講する教養教育科目の担当教授をいじめるのは至難だ。中高生が学校の先生をいじめる以上に難しい。だからここでは、ゼミとか研究室に配属された後の方法を紹介することとしたい。また、本稿は「教授のいじめ方」としているが、相手が准教授や講師であっても、これから示す方法は準用できるだろう。

いじめの方法[編集]

英語力の差を見せつける
手間:★★★★
効果:★★★
学問分野にもよるが、研究者というのはだいたいある程度の英語は出来るものだ。とはいえ個々人に能力差はあり、英語を苦手とする者も多い。そこで、学生がペラペラと英語をしゃべっているところを故意に見せつけるというやり方は有効ないじめになり得る。
たとえば国際学会に出席したとする。自分の発表が終わったあと、英語が苦手な教授の発表前に「発表自体は質疑応答も含めてスムーズにやりとりできましたけど、ちょっとジョークの受けが悪かったですね。やっぱりアメリカ人を笑わせるのは難しいですねえ。はっはっは」と報告してやれば完ぺきだ。「流暢な英語で議論するなんて当たり前。ジョークで笑わせようとする余裕くらいなくてはダメ」というニュアンスを醸しだして、教授のハードルを上げてしまうわけだ。
ただ、英語が苦手な教授は自分もそのことを百も承知だ。いまさらハードルを上げられたことで、まったく堪えない可能性も大いにある。
また当然ではあるが、自分の英語力がかなり高いことが前提となる。加えて、日本史学や日本文学のように、英語を使う機会がほとんどないような学問ではこの方法は使えない。
科学の基本的な知識を問う
手間:★★★
効果:★★
教授とはいえ、基本的な学問知識や科学トピックスを網羅しているわけではない。用いる学問的手法・ツールもそれぞれの分野で異なる。
たとえば物理学の花形、天文学を考えてみる。この分野の教授は、熱学から相対論まで物理学や数学を自在に扱えるし、観測機器の設計も自分で出来てしまうことがある。しかし統計学をどこまで理解しているかは個々人によるであろう。そこで、最新鋭の電波望遠鏡によってある観測データが得られた場合、あえて赤池・ベイズ情報量基準(ABIC)によるモデル化を提唱してみるわけである。
ABICというのは、統計学では非常に基本的な知識であり、統計的な処理を好む様々な学問分野で頻繁に使わている。しかし天文学のその分野でなじみが無かったりすると、その教授もあまり耳慣れない言葉に聞こえるかもしれない。「ABICってなにかな?」と聞かれたとき、「統計学の基礎である赤池ベイズ情報量基準ですよ」と答えてみよう。科学の基礎知識も知らないことに、教授は内面焦りを感じるはずだ。
この方法の問題点は、たとえばこの場合には自分がABICについて知らなければならないということである。「じゃあそのABICを詳しく教えてくれ」と反撃される可能性が高いからだ。また、脈絡もなく科学の知識をひけらかしても意味がない。上の例では、電波望遠鏡の観測データをABICでモデル化する、というように研究に沿った文脈が成り立っている。天文学の教授にいきなりシトシンとグアニンの結合の話を持ちかけても仕方がない。
そして最も注意すべきは、教授の知識を舐めるなということだ。上の例では、天文学の教授がABICを理解している可能性も非常に高い。この技を使う前には、その教授の知識量や得意分野を入念にリサーチする必要があるだろう。
最新研究の質問をする
手間:★★★
効果:★
教授は基本的にその分野の最近の研究は全て把握しているものだ。だから、自分に直接関係があるのに知らない研究成果があると肝を冷やす。
たとえば教授が多忙な出張から帰って来た日にいじめを仕掛けることが出来る(そもそもこんな日に意味もなく教授を捕まえること自体がいじめであるが)。その出張中に発表された論文、とくに斬新なアイディアが初めて披露された論文について質問するわけである。おそらく教授はその論文をまだ読んでいないから、そのアイディアも知らない。そんな話が学生の口から出てくる。教授は冷や汗ものである。
ただ教授が冷静であれば、次のように会話が進むだろう。「その話どこで読んだ?」「Science誌に載っていましたよ」「いつの号?」「最新号です」「ああ、それまだ読んでないんだ。あとで目を通しておこう」。教授は一瞬肝を冷やしただけで終わってしまうのが欠点だ。そしてこの後が肝心だ。「君が言っていたあの論文読んだよ。あの……について君はどう思うの?」と教授からの逆襲を受ける可能性が高いのだ。
もうひとつ注意すべき点は、業界の関係者ならば、論文になる前にそのアイディアを知っている可能性が高い。教授たちは、学会や研究会、各種委員会、メーリングリストなどで最新の研究について意見交換している。その場合は、初めから「ああ、この前聞いた話だな。やっと論文になったのか」程度の反応しか得られないだろう。そうならないために、出来れば海外の一匹狼的な研究者、あるいはマイナーな論文誌を活用すると良いだろう。
古い研究の質問をする
手間:★★
効果:★★
教授は基本的にその分野の最近の研究は全て把握しているものだ。だが、とくに古い研究にまで精通しているかどうかは分からない。仮に50歳の教授がいたとする。学生時代から含めると30年程度は現役なわけだから、過去30年間の研究は一通り把握しているだろう。だが60、70年前の研究はどうだろうか。
たとえば放射線医学。戦前には、今の知識から考えるととんでもない医療技術が当たり前のように存在した。当時のマニュアルや医学書には、放射線を当てて皮膚に紅斑が出来ても構わず照射し続けて良いとある。こんな話は現代医学にはなんの参考にもならないから、忙しい医学者や放射線学者は当時の医学書を好き好んで読み込んだりしないだろう。だが、当時の臨床記録は参考になる可能性も皆無ではないだろう。つまり、古い研究成果がなんでもかんでも役に立たないとは一概に言い切れないのである。そこで、戦前の研究成果をひっぱり出してきて質問してみると、教授は案外に答えに窮する場合がある。研究成果に限らずとも、当時の研究分野の動向や学会の決定などを質問しても良いだろう。古い学会の会報などを読み漁ってみよう。
注意すべきことは、その研究成果が現代の知識と乖離しすぎている場合は変な目で見られるだけに終わるということである。たとえば「放射線を浴びて皮膚に紅斑が出来ても問題ないという研究があるのですが」と切り出しても、馬鹿だと思われるだけである。
このやり方は、40歳くらいまでの新進気鋭の若手研究者に対してとくに有効だ。50代60代の教授クラスになると、やたらと古いことを調べたがる人間が一定数存在するので、案外古い知識を知っていたりするものだ。
ママ論文を仕立てる
手間:★★★★★
効果:★★★★★
教授とはいえ人間、単純ミスをすることもある。論文に誤字脱字が含まれることは特別珍しいことではない。これを最大限に利用することを考えよう。
たとえば「人類の進化の課程で」とあったとする。正しくは「進化の過程」だ。そこで、この部分を引用したいときは「人類の進化の課程(ママ)で」とする。「(ママ)」は、「課程」と書いたのは引用者の写し間違いではなく、原著者(被引用者)のミスだということを示す記号だ。
こういう誤字脱字をたくさん見つけてきて、あえてその誤字脱字部分を引用する。そうして「(ママ)」がたくさんついた論文を投稿するわけだ。これはアカデミックな世界において、「こんなに誤字脱字ばかりするような馬鹿を相手に議論している」という非常に嫌味なメッセージを送る方法としてある程度認知されている。それを教授に対してやってしまおうというわけだ。
ただし非常に手間がかかる。まず、教授の論文を片っ端から調べて誤字脱字を抽出する作業、それをうまく生かして論文を書く作業、それもその論文が受理されるようにきちんと研究論文としてまとめる作業。そこまでやっても、査読で落とされたら終わりだ。だが晴れて受理されれば、「この教授はしょっちゅう誤字脱字をやらかす馬鹿です」というメッセージを世界中に発信することが出来る。
学生時代の論文について質問する
手間:★★★
効果:★★★★★
今は博識でその業界での権威と言われていようと、学生時代から図抜けていたとは限らない。そこで教授の恥ずかしい過去をあえて持ち出してみると良いだろう。
博士論文ならば国会図書館に収蔵されていることが多いし、修士論文も探せば案外見つかるものである。その教授の処女論文でも良い。学士論文や、学部時代のレポートなどが見つかればなお良いだろう。そういう論文を持って教授のところに行くわけである。「この論文について教えていただきたいのですが」。……君が不意に小学生時代の日記を差し出されたのと同じくらい、その教授も恥ずかしい思いをするはずである。
この方法の素晴らしいところは、リスクをほとんど取らなくてよいということである。いくら古い論文とはいえ、純粋にその論文に関する質問をされた以上、筆頭著者として答えないわけにはいかない。自分の研究を全否定することになるので、「そんな論文読まなくてよし」と追い払うのも気が引ける。「君はどう思うのかね?」という反撃も、この場合有効でない。教授いじめにはこれ以上ないくらい効果がある。
プライベートについて根掘り葉掘り聞く
手間:★
効果:★★★
研究者というのは、自分が良く知っていることについて、聞かれたことには答えずには居られない性格の持ち主だ。また、人文学や理学のように政治や経済活動との縁が薄い分野では、ちょっとした駆け引き(はぐらかし、質問返し、話題逸らし)なども不得手な人が多い。そうした性格に付け込むわけである。
教授を囲んで懇親会でも暑気払いでも良いので宴席を設ける。二次会くらいになれば酒もかなり入って舌が滑らかになるだろう。そこで学生のノリで教授にずけずけとプライベートな内容を質問していくわけである。休日は何をしているのか、奥さんとの出会いはどこか、ぶっちゃけ収入はどれくらいか、学生を好きになったことはあるか、……。イベントサークルや体育会系の飲み会におけるバカ騒ぎを経験している、怖いもの知らずの学生が2、3人いると話が早いだろう。教授はついつい彼らに乗せられて話してしまうはずである。
この方法の良いところは、大勢での宴席により責任の所在をあやふやにしてしまえるところだ。サシで飲んでは聞けないようなことも、誰が聞いたか囃し立てたか分からなくしてどんどん質問が出来てしまう。また、いくら団塊ジュニアなどの酒好きの教授とは言え、飲み会慣れしている体育会の学生の肝臓にはなかなか勝てず、やはり教授にとって不利な状況を簡単に作り出せてしまうのだ。
忘年会などに家族を招待する
手間:★★
効果:★★★★
宴席で教授本人からプライベートについて聞き出しても十分に面白いが、家族を直接呼んでしまうと効果は非常に高い。
そもそも研究者というのは風変わりだったり、生活力がない者が多い。家庭でも多少変わった言動をとったり、家族を呆れさせていることは少なくない。ゆえに宴席で家族は呼んで、その家族に教授自身のことを語らせれば実に面白いことになる。威厳のある教授が家庭では甘えん坊だったり、何事にも厳しい教授が休日は一日ぼぉーっとしていたり、あるいは意外なテレビを見ている、変ながある、などなど。それが自身の目の前で語られるわけだから、教授にとっては赤面ものである。
ただ、奥さん(あるいは旦那さん)が非常に出来た方だと、それとなく夫(あるいは妻)を立てつつ、適度に面白いエピソードを紹介されるだけで終わってしまう。小学生くらいの子どもが一緒に来てくれると非常に楽しいのだが、そう都合よく幼い子どもがいるとは限らないものだ。
この方法は、教授に家族を同伴させること、ないしは家族を直接招待できることが前提となる。しかし、教授の幼馴染をサプライズで招待するとか、色々と応用できるやり方ではあるだろう。

注意点[編集]

小中学生が誰かをいじめるときは、何度も上履きを隠したり、トイレに閉じ込めたりする。しかし上で紹介したいじめの方法は、英語力の差を見せつけるものを除いて、一回きりしか使えないものが多い。一度だけ、羞恥心や劣等感を味わわせプライドを傷つけるのが正しい教授のいじめ方である。いくら効果が高いからと言って、飲み会の度にいつもいつも家族を招待しないように。

また下手をすれば、教授に目をつけられても不利益を被ることは当然あるだろう。教授に羞恥心や劣等感を植え付けつつ、仕返しされないところで切り上げる。これが大人の、そして教授という目上に対する正しいいじめ方である。その意味で、「ママ論文」は効果は高いが使い方が非常に難しい最終奥義と言えるだろう。

学生側の目的は、教授をからかって哂うことではない。もしもあなたが、いじめそのものに生き甲斐を感じるのであれば、OLか生保レディでもやったほうがいい。あなたは、教授をいじめ返し、これ以上その教授からの理不尽な指示や指導を受けないようにすることが目的だったはずだ。であれば、一回きりのいじめとスマートな切り上げで、教授に適度な羞恥心や劣等感を植え付けるのがベストなのだ。

では諸君の健闘を祈る。