雨に濡れた子猫
雨に濡れた子猫(あめにぬれたこねこ)とは、人間の本能と心理につけ込むような擬態能力を備えた寄生生物のことである。
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[編集] 概要
ほとんどの脊椎動物には種の存続と繁栄の本能があり、特に鳥類・哺乳類は、そのための高い母性本能及び父性本能をもつ事は言うまでもない。生まれたてのひよこが孵卵直後初めてみる存在を親と認識するインプリティングは有名であるが、幼体に慕われる事によってそれを自分の種だと錯覚し本当の親同然に面倒をみはじめるという、いわば逆インプリティング現象も確認されている。猫がひよこを育てたり、犬が子猿に授乳したりという事例も、母性・父性本能の為せる技といえる。
間違った進化の結果、極めて高い感情を持つに至った人間に関しては、この傾向が更に顕著となる。この事は、普段、全くそれほど外出しないやや独自の嗜好をもつ男性が、幼い少女を保護する為に思い切った勇気ある行動をとったことが、ニュースで嫌がらせなくらい度々報道されていることからも明かだろう。
一方で、こういった人間の特性に合わせて進化を続けてきた生き物がいる。それが「雨に濡れた子猫」に代表される寄生生物である。
その誕生は、室町時代とも江戸時代ともいわれているが、擬態時では普通の仔猫と区別がつかないため、その存在の確認が遅れたという経過もあり、実際には平安時代まで遡る可能性が大きく、近年の研究では中国から遣唐使などに紛れて渡ってきたものと考えられている。
基本的には、雨に濡れた子猫は、一般的な人間のもつ「劣悪な環境におかれた小型で非力な個体の存在を無視できない。」という本能や感情に訴えかける容姿に擬態すると共によりそれを強調する行動によって、獲物となる人間を誘き寄せ、寄生することで、食料及び住居など、自分の生存に必要な環境を手に入れている。尚、一度寄生に成功すると、以降、死亡後でさえも擬態を解く事はないため、本来の姿は未だに不明のままである。
[編集] 特徴
ここではその愛らしい動物的特徴についての若干なる指針を提示する。また、その利用法についての明白な事実的記述も辞さない。が、一般的には誰も気にしない。ここでは気にした後の有様を描く。未確認情報ではあるが、全米様はこの件に関してよくお金を落とすことが確認されている。
[編集] 容姿
外見は、猫目(肉食目)の幼体に酷似しているが、サイズ的にはそれより更に一回ほど小さい。手の中にすっぽり収まるほどの大きさしかなく、場合によってはマグカップに入ってしまうほどである。もちろん、これは小ささを強調する為の擬態としての姿に過ぎない。
体色や体毛などは個体差が激しく、特定のパターンや法則は存在しないものの、危険が迫った場合は、身を隠す為に迷彩色をとったり、逆に寄生に適した獲物を見つけた場合は、過剰にならない範囲内で、三毛やグレー系ストライプなど目立つ色彩に変化させるなど、カメレオンやアマガエル、ミミックオクトパスに劣らぬ高い擬態能力を持っていることが判明している。
[編集] 行動
動きは極めて緩慢で、全く動かない事も多い。一度擬態行動を取り始めると、それを解除するまでその場から動かず、ひたすら寄生に向いた人間が近づくことを待つ。あくまで、その場を動かず、獲物となる人間が接近することを待ち続けるが、ほとんどの動物が接近してくる存在に対して警戒心をもつことからいっても、この待ち伏せが極めて有効であることはお解りいただけるだろう。
特に夕方から夜にかけて寄生対象を見つけるための行動にでることが多く、その名の示す通り、降雨時ほど行動活発になり、目撃例もまた増加傾向にある。ただし、土砂降りや暴風雨の場合、自分自身の生命が危うい上に規制対象になる人間が外出しないため、然るべき避難場所で状況が整うのを待つことがほとんどである。
尚、一部の個体は、自分の小ささや劣悪な環境を強調する為に、段ボール箱などの容器を用意し、自らその中に入ることで、獲物となる人間の本能や感情をより一層刺激するという、高度なテクニックを駆使する例も確認されている。
[編集] 鳴き声
人間の乳児の泣き声を思わせる、やや甲高い鳴き声が特徴。しかし音量は比較にならないほど小さく、か細いという言葉はこの生物の為にあるといってもよいほどである。
にも関わらず、その鳴き声は、平均的な人間の可聴域のほぼ限界点ぎりぎりをついており、むしろ下手な大声より人間が気づきやすいほどであり、辛うじて聞こえる小さな鳴き声が、人間の弱者保護本能をもっとも刺激しているものと思われる。実際、この鳴き声に気づくと、特に意味もなく着の身着のままで外出したり、窓から顔を出す人間が極めて多い事が確認されている。
[編集] 寄生
鳴き声などにより、寄生に相応しいと思われる人間が接触してきた場合、執拗な鳴き声や訴えかける様な眼差しといった特殊能力を駆使して、寄生を試みる。だが、個体同士の相性の問題や、人間側の環境などにより、1回目での寄生成功率は50%前後とそれほど高くない。また寄生に成功したと思われても、その後、擬態を見破られたり、寄生先の環境があわなかったりすることから、新たに別の寄生対象を探すことになる場合も少なくない。
ただし、一時的とはいえ寄生に成功すれば、次の寄生対象を見つけるまで、一定期間、食料など生存に必要な環境が改善されるため、状況下によっては、とにかく寄生するための行動に出る個体もおり、本来なら動かず獲物を待ちかまえるだけのはずが、衣服などに爪を立ててぶら下がるといった強硬手段をとる場合もある。
[編集] 寄生後
人間への寄生に成功した雨に濡れた子猫は、その後、「薄汚れてお腹を空かせた子猫」(以降、混乱を避ける為、表記を「子猫」で統一)へと擬態を変化させる。この状態で寄生対象となる人間が子猫に対して拒絶反応を起こさなければ、寄生は完全なものとなり、よほどのことがない限り、どちらかが死亡するまで子猫と人間の寄生関係が続いていくことになる。
完全に寄生した子猫は、寄生した人間の脳内物質の分泌を活性化させ、恍惚感、昂揚感、多幸感などをもたらすことにより、人間に自分が不可欠な存在であると思いこませる。このことにより、寄生された人間は子猫を手放すことなど夢にも思わなくなってしまい、自分の全てを犠牲にしてでも仔猫にとって理想的な環境を作り出し維持することが人生の全てとなってしまう。
尚、子猫からの操作によって脳内から分泌される物質の多くはドバミンであり、これは覚醒剤摂取時の症状と極めて酷似している。事実、寄生されたと思われる人間の多くが、人間不信、被害妄想、他者排除、追跡妄想などの症状を引き起こしていることから、子猫に寄生される事は、人生が終わることと同じと考えた方がよい。
[編集] 繁殖
子猫の繁殖方法は、その本来の姿同様、謎のままとされてきており、現在の所、寄生した人間の身体を苗床とした単為生殖説がもっとも有力視されている。
一方で、子猫同士の生殖活動を目撃したという例も数件存在し、その写真なども残されているが、写真では、これが「普通の猫」なのか「雨に濡れた子猫」なのか判断は不可能なため、交配による繁殖説はそれほど支持されていない。
[編集] 近似種
似た様な擬態行動をとり寄生を行う「雨に濡れた子犬」、「雨に濡れた家出少女」などが確認されており、近似種あるいは擬態パターンの異なる同一種ではないかという説が一般的である。ただし、後者は、長年の間、暴力団の資金源となっており、特に桜田門組に目を付けられた場合、個人所有財産どころか社会的地位も失われる危険が多く、取り扱いは元より接触に関しても充分な注意と真っ当な人生を捨てる覚悟が必要とされる。
尚、希に、「雨に濡れた一度は自分を捨てて別の男に走った昔の女」が確認されており、一時は大型化した近似種ではないかと思われていたが、近年、全く関係のない別種であることが判明した。寄生された場合、財産や社会地位はもとより、健康や人間関係まで完全に失われることが多いため、接触しないよう、WHO、保健所、医療機関等が注意を呼びかけている。
[編集] 関連項目
| 本日をもって諸君は雨に濡れた子猫を卒業する。諸君らのくたばるその日まで、何処にいようと加筆と編集は諸君の任務だ。だが肝に銘じておけ。スタブは死ぬ。死ぬために我々は存在する。だがスタブは永遠である。つまり―――諸君も永遠である! (Portal:スタブ) |