閻魔

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閻魔大王 から転送)

閻魔(えんま)は、特に人魂を専門に扱う卸売業者の俗称。一般には死した人間の魂を選別し、その魂質によってそれぞれ天国地獄冥界などに分別出荷する職業を指す。

[編集] 概要

商品にならない魂には無頓着である。
商品にならない魂には無頓着である。

あらゆる生物の魂は身体が死を迎えるとそれを離れ土に還るが、人間は脳を発達進化したために魂質も応じて幅が広く、幽界の者達の飯の種にはもってこいの代物である。そのため、資源の少ない幽界の者達は、人間が死んだらその魂が自動的に回収される機構を作り上げ、それが少しずつ体系化されていき、今のシステムとなった。

まず彼らは、顕界と幽界との間にフィルターを設け、特定以上の魂質を持つもの、有体に言えば人間の魂だけが死ぬと自動的に幽界に入ってくるようにした。これにより死んだ人間の魂をわざわざ迎えに行く手間が省かれ、入ってきた人魂を順繰りに処理すれば良いだけとなったが、まだ死んでいない者が間違えて幽界に辿り着く事故が多発したため、最終ラインとして三途の川が設置された。現在は運送業者である死神が此岸に辿り着いた人魂を一つ一つ手作業で彼岸まで運んでいる。

魂は彼岸に送られたところから閻魔の管轄となる。主な仕事は魂質のチェックと出荷先の指定であるが、人間の数が余りにも多いため非常に激務である。出荷先は大別すると、特に善質の魂を好む人々が集まる天国(天界)、悪質の魂を好む人々が集まる地獄の二つに分けられるが、転生待ちや蘇生待ちなどの例も稀ながら存在する。また善質悪質が曖昧なものは天国でも地獄でも需要がないため、人間が増え始めてからはそういった中途半端な商品は出荷されず、そのまま処分(現世消滅)されるようになっている。

出荷された人魂はそれぞれの世界で販売され、主に食料として利用される。特に天界の人々の数が多いため、昔から幽界のセールスマン達が現世にやってきては「善行を積むべし」という宣伝活動を行っているが、目立った効果が出る事はほとんどなく、卸売業者たる閻魔はいつも頭を悩ませている。そもそも善悪の基準が幽界の者達であり、現世に生きる人間達のそれとは果てしなく異なるため完全な一致は不可能と言えるが、彼らはその差を少しでも縮めようと日々活動を行っている。

[編集] 死後の世界の是非

顕界においては、天界は安楽、地獄は苦痛の地であると紹介されているが、これは天界行きの魂を増やすための情報活動であり、実際にはどちらもさほど変わらない。ただ、天国の人々はどちらかといえば生食を、地獄の人々は調理を好む傾向があるため、現世における釜茹地獄や針山地獄などの地獄表現もあながち間違いではなかったりする。しかし食べられることに違いはないので、生きたまま食べられる方が良いなら善行を、煮たり焼いたり蒸したりの食事前段階で殺された方がマシだと思うなら悪行を積んだ方が良い。

[編集] 関連項目

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