細胞

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一般的な細胞の風景。中央の廊下は俗に血管と呼ばれる。

細胞(さいぼう)とは、一般に「生物」と総称される企業の基本的な部署形態である。

概要[編集]

生物という企業体は、現在の地球において最も発展した労働形態の一つと言える。これらの企業はほぼ全てがアットホームな職場として知られており、その通り従業員が社宅に住み込みで生活しつつ労働している。屋内および部屋の内部は水で満たされており、従業員は水中で作業活動・生活を行う。部屋の水の流れは精々ゆったりと漂う程度であり、水通しは非常に悪い。夜間でも照明はなく、それでいて休業日などはない24時間労働が公然とまかり通っており、労働基準法に明確に違反しているが労基の査察が入る様子は見られない。

部屋の壁には従業員が通るための扉は存在せず、従業員は基本的に生涯を通じて部屋から出ることなく一生を終える。大きな扉こそないものの、従業員が食物その他のやり取りを行うための小窓が多くありそこを出入りする。小窓を通らないようなサイズの大きい荷物は、壁にめり込んで入り込むあるいは出ていくという強引な形で部屋の行き来を行っている。

主な従業員の構成[編集]

生物という企業構成には、一部屋のみで会社が完結する中小型の企業も数多いが、この項では多くの部署を持つ大型企業について扱うものとする。また、こういった企業体では部署の従業員を「オルガネラ」という特有の名で呼ぶ風習があるが、基本的には同僚あるいはルームメイト的な意味合いで理解して差支えない。

細胞核[編集]

部屋内の指示を逐一行っているトップは、どの部署においても一律でDNAと呼ばれる存在が取り仕切っている。これらの企業において、従業員たちは基本的に自分の役割に特化した仕事人ばかりであり、彼らに指示を出すことができるのはDNAしかいない。しかし、彼らDNAは仕事はできるものの基本的にコミュ障気質なことで知られ、細胞核と呼ばれる部長室(中小企業であれば社長室)に引きこもっており、部署再編の際を除いては従業員の前にすらほとんど姿を見せないほどである。

コミュ障極まりすぎてATCGという謎言語しか話すことができないため、直属の世話役がそれを通訳して、部屋の外にいる部下に伝えるという形が取られる。部長室すら用意できない零細企業ではDNAも従業員たちの前に出てきて仕事をするが、やはり言葉は通じないため通訳を行う世話役は必須となっている。

メンブレン・トラフィック[編集]

細胞部署で行われる仕事の最も大きなものは、コミュ障ヒキコモリ上司が放り投げてくる謎言語の指示書を読み取り、その仕様書からちゃんとした商品を組み立てて部屋外へ出荷するという一連の流れである。まず、部長室周りに待機して上司の世話役から渡される指示書を受け取り、それを解読してマトモな商品へと組み立てるのが小胞体、およびリボソームと呼ばれる従業員である。

彼らによって組み立てられた商品は、ゴルジ体という従業員によって加工されながら部屋外に出荷される。しかし、前述したリボソーム従業員は一律的な作業で知られており、彼らが組み立てた商品は時に機能が果たせないような不良品になっていることもあるため、そういった不良品の出荷を防ぐこともゴルジ体の仕事となる。ここで不良品と判断された商品は、エンドソームおよびリソソームと呼ばれる従業員へ渡されて処分される。

ミトコンドリア・葉緑体[編集]

支給品のブドウ(略図)。

細胞という企業形態が確立した頃、外部からの転職で入ってきた従業員もいる。ミトコンドリア・葉緑体と呼ばれる彼らは、まだ全ての企業が中小企業サイズでしかなかった時代にヘッドハンティングで入ってきた他企業そのものであり、現在でも部署内部に専用の部屋を所有している。

細胞において、従業員への賃金の支払いは日本円ではなく、俗に「ブドウ」と呼ばれる支給品によって行われている。このブドウは塊の形で部署に運ばれてくるため、これを解体して従業員に分配する経理の仕事をするのがミトコンドリアであり、彼らは今を生き残るほとんどの企業において経理の仕事を担当している。

葉緑体と呼ばれる従業員は、俗に「植物」と呼ばれる企業体においてのみ採用されており、太陽光発電に似たエネルギー設備の管理を行っている。「動物」企業体では非効率であるとして解雇されてしまったが、植物企業体では未だに重要なポストを守り続けている。

部署同士の連帯[編集]

大型の企業においては、無数の部署が寄り集まって一つの建物を形成する。当然それだけ企業規模が大きくなれば部署同士の連携が必要になってくるが、しかし細胞という部署体系では各々の部署で仕事を完結させる風潮が存在し、部署同士の垣根を超えて従業員たちが協力するということはほぼない。上層部から一斉に送られてきた命令を近隣の各部署がそれぞれに受け取り、それぞれに同様の仕事をするというような独立具合である。

この状況を憂慮した上層部によって、近年の大型企業では部署の部屋を固定する部屋外の鉄筋構造のほかに、部屋同士を繋ぐようなダクトを通すようになっている。仕事の生産物がこのダクトを通して部署同士を行き来するようになったため隣の部署がちゃんと働いているかがわかるという、全てが筒抜けの監視社会の実現に成功した形となっている。

部署の廃止[編集]

生物という企業は特殊な形をしてはいるが、外部より侵入してくる産業スパイに悩まされるという点は他の一般的な企業と同様である。

スパイには菌類ウィルスなどと呼ばれる幾つかの種類があるものの、当然それらに対するセキュリティ機構が企業内に備え付けられており、会社の受付から部署に至るまでに存在する無数のセキュリティを潜り抜けて、部署の内部まで侵入することは容易ではない。しかし、大半はセキュリティに弾かれるとしても、如何せん企業ビル外というのはスパイしかいないような末法世界であり、人海戦術で大量に侵入を謀ってくるスパイの群れを完全に排除することもまた厳しく、多くの企業がそういったスパイ対策に手をこまねいている状況である。

そして、仮に部署内までスパイに入り込まれてしまった場合、生物という企業体では情報流出を防ぐため、極めて非情な判断が取られることが知られている。それが、部署そのものの破壊による、内部の従業員の命もろともの部署廃止である。

例として、有名な企業「ヒト」においては、K・T、あるいはN・Kなどというコードネームで知られる専門の殺し屋部隊がおり、上述したように産業スパイに侵入された部署を部署ごと処分する役割を果たしており、企業内で働くすべての従業員たちに恐れられている。

関連項目[編集]

Wikipedia
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