神様のメモ帳

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
移動: 案内検索

神様のメモ帳』(かみさまのめもちょう)は、杉井光の著したライトノベル。イラストは四月馬鹿の人電撃文庫より2007年1月から刊行されている。

概要[編集]

東京都心の繁華街やその周辺の高校などを舞台に、普通の詐欺師高校生である主人公・藤島鳴海と、雇い主である自宅警備員探偵アリス、探偵をサポートする胡散臭い人たちニートたちが活躍し、彼らがドラッグ暴力団といった現実的な脅威と対立するさまを描いている。略称は『神メモ』。

作品の舞台は渋谷。作中では東京都心部であることしか明かされていないが、高校の屋上から都庁が見え、パルコの近くにクアトロがあり、東急プラザ、センター街、駅沿いにあるホームレス公園(多分宮下公園)などの記述はどう考えても渋谷である。つーかそれ以外にどんな解釈しろってんだ[1]

この作品は公式のあらすじで、「ニートティーンストーリー」として紹介されている。それというのも、作中に登場する多くの人物は、就学せず就労せず職業訓練もしていない若者、つまりニートなのである。このことからも、この作品がニートの増え続けるこの現代日本の世情を痛烈に風刺した作品であることが窺える。なお、この「ニートティーン」(NEET TEEN)という言葉は本作の執筆当時の仮題であり、英語で回文になっているという、作者の小ネタ好きっぷりがうかがわれる作りになっている。アニメ化もしたが、いかんせんアニメ版の制作担当会社が原作破壊の申し子だったせいなのか、原作内の時間軸をひっくり返した上に1巻の内容を最後に持ってくるという、呆れた原作レイプっぷりを見せつけてファンを幻滅させた(後述)。「ニートティーンストーリー」という言葉は、作者の公式サイトの名称、アニメのサブタイトルとしても使われている。

ストーリー[編集]

何の特徴もないごく普通の高校生藤島鳴海は、学校の屋上でぼんやりしていたところを園芸部の篠崎彩夏に発見され、何故か彼女のバイト先である『ラーメンはなまる』に連れていかれる。そこで出会ったのが、ニート探偵アリスとニート探偵団。その日から、鳴海の受難の日々が始まった……ことあるごとに鬱病寸前の精神状態に追い詰められたりやくざに襲われたり馬鹿どもの相手をさせられたりしつつ、彼は探偵助手として様々な事件に関わっていく。合成麻薬の製造グループにカチ込みしたり二億円を追ってきたやくざを潰したり過去に学校で起きた人死にの謎を解き明かしたりライブを潰そうとするチーマーどもをボコボコにしたりチャイナマフィアの会合にカチ込んだりホームレス殺人事件を解決したり麻薬製造グループの残党を叩き潰したり。だんだんスケールが大きくなってる気もするが気にしたら負けである。さらには上記のような活躍の合間にも、巨乳のラーメン屋店主のサラシを盗んだ泥棒を捕まえたり、誘拐事件の捜査本部長になったり、毒物混入で潰れかけた酒屋を助けたり、やくざゲーセンの経営権を賭けて野球したり、ジゴロ先生に最後の授業を受けたり、後輩に頼まれて援助交際を撲滅したりしている。もはや何が何だかわけが分からない。一読者の身としては、こんな捻じ曲がったサクセスストーリーを書いてる作者の精神状態を詳しく知りたいところである。

登場人物[編集]

※人物名は通称 / 本名。

NEET探偵事務所関係者[編集]

アリス / 紫苑寺 有子(しおんじ ゆうこ)
NEET探偵事務所の所長、NEET探偵団とかいう愉快な仲間たちを率いる有能な探偵にして生粋のNEET。身長は130cm以下、非常に小柄で色白、くまさんパジャマ着用の可愛らしい容姿の少女。年齢は12、3歳ほどで一人称は「ぼく」である。
通称アリス[2]。SFを好み、事務所の看板の文句はジェイムズ・ティプトリー・Jr.の『It's the only Ne"a"t thing to do.(たったひとつの冴えたやりかた)』からのパロディ。他にも、大量に所持しているぬいぐるみの名前も、「モッガディート」「リッリルゥ」「ペトロニウス」とSFのパロディ尽くし。
理知的な喋り方をし、多弁家だが毒舌。社会性皆無。深い洞察力と高いクラッキング能力を持つ。極端な偏食家でドクペの愛飲者(もはや中毒者)。ただし、偶然タイムマシンを作っちゃった狂気のマッドサイエンティストとはアニメの放送時期も被っていたが何の関係もない。
学校教育を受けておらず、また実家からは逃亡中の身。不眠症。NEETの2つ目のEの"Employment"を「雇用」と解釈することで、仕事をしていても自営業であればニートの定義を逸脱しない、と主張する[3]。極度の引きこもりだが、最近ではデスマーチばりに危険に首を突っ込む鳴海の身を案じるあまり、屋外へ足を運ぶことも多くなってきている。
このテのヒロインの例に漏れず生活能力が欠如しており、風呂にはひとりで入れず、洗濯もできない。また羞恥心も欠如しており、鳴海に自分の着ていたパジャマを洗わせるなど高度な逆羞恥プレイを強いた。羨ましい、俺と代われ!!
性格はツンデレ。鳴海に好意を抱いているが、その性格ゆえうまく言葉にできない。鳴海に対してかなり独占欲が強く、彼が傷付くことを嫌っている。本人は照れ隠しに「ナルミはぼくの助手なのだから」と前置きする事が多いが、周囲にはまあバレバレである。依頼者や関係者で鳴海が女性に優しくしたり恋人のようなようすを見ると恥知らずと罵る。
また長年自宅警備してたゆえ、ネットやPCと長くおつきあいしてたのが理由なのかインターネットを駆使してハッキングで情報収集する安楽椅子探偵。ほぼすべての事件で最後に真相を明らかにする役目を担う。「死者の代弁者」という語を、探偵のあるべき立場としてたびたび語る。大便者ではない
前述の通り、アニメ版のクオリティがアレだったので、「神メモはアリス目当てで見てただけ」って発言するアニオタも結構多かったらしい。
ナルミ / 藤島 鳴海(ふじしま なるみ)
本作主人公。16歳の男子高校生。誕生日は10月31日。細身で童顔な少年で、容姿はごくごく平凡で特徴がない。
しかし、潜在能力に関してはかなりのものがあったようで、巻が進むごとにその能力が引き出されていく。天然ジゴロでアリスや彩夏、メオなどヒロイン勢を次々と落としているものの、天然なので本人は無自覚である。また、数々の修羅場や窮地を体験する内に詐欺師としての才能に目覚め、ドラマCDではついに本職の詐欺師を騙すことに成功した。もはや立派なクロサギである。
現役の高校生だが、探偵業で欠席ばかりで出席日数はボロボロ、成績は赤点だらけで、探偵団の面々からは事あるごとに中退とニート入りを勧められている。どうやって進級できたのかはお察し下さい。常に寝不足で、授業はずっと寝ているため、クラスメートとの交流は寝言での会話が主。クラスでは影が薄い、というか彼の存在そのものがWAWAWA忘れ物
姉と二人暮らしのため、女性への接し方は弁えており、それを下敷きにして無意識に女性を落としている恐ろしい男。嘘と真実を等分に混ぜ込む話術でハッタリをかまし、やくざすらも怯ませる。運動能力は低いが視覚・聴覚は鋭敏で、観察力に優れ、記憶力も優秀。追い詰められると誰も思いつかなかったようなろくでもない方法奇策を考案して周囲を感嘆させる他、雀荘の代打ちも可能な麻雀の腕、デザインソフトを駆使した画像の加工やモンタージュの作成技術、確かな服のセンス、ライブの公報で専門会社の職員を唸らせた文才など、どこぞの執事の如き高性能さを誇る。家事全般もそつなくこなすが、料理の才能は全くない(むしろ破壊神)。
アリスに惹かれているような描写もあるが、年齢的に見て犯罪です。彩香との関係はクラスメートから「安定した夫婦」と評されているが、メオというタイからの刺客のこともあり安心はできない。つーか代わってくれ、頼むから
探偵助手としてアリスの元で様々な事件に関わるうち、何故か裏社会に広く名の知れた存在になってしまった。八巻時点でやくざ中国マフィア芸能界音楽界にコネを広げ、水商売の世界にも名が売れている。最近では裏社会のフィクサー的な存在として認知され始めた。高校生なのに。つくづく探偵助手とは因果な商売である──と彼が言ったかは定かではない。
四代目とは訳あって義兄弟の盃を交わしておりかなりの信頼を置かれている。また、組員たちから「兄貴」と呼ばれて慕われている。当然鳴海の方が年下であるが、平坂組の面々は組長以外頭の出来がお察し下さいなので仕方がない。
6巻でジゴロ先生に任された最後の大仕事(嘘形見分け、過去の関係の清算でも可)を見事やり切った。これによりジゴロ先生からの免許皆伝を受ける。対女性バージョンの詐欺も一流であることがはっきりした。
なお、この「神様のメモ帳」という作品そのものが、鳴海の書いた事件簿である可能性が作者により示唆されているが、真相は不明。
テツ / 一宮 哲雄(いちのみや てつお)
ニート探偵団団員その一。ギャンブル好きの愉快な兄貴。そしてニート。
鳴海の四つ年上で、同じ高校出身。問題を起こして中退した。退学後も彼の名は在校生に知れ渡っており、もはや英雄伝説と化している。高校時代はボクシングをしており、将来を嘱望されていたが、緑内障と診断されプロになることを断念する。しかしその実力は未だ衰えておらず、やくざを相手にしても怯まない度胸と高い動体視力は、スロット麻雀で遺憾なく発揮され、やくざやニートどもから多額の金を巻き上げている。
その実力により、数々の事件において桜田門組地上げ屋どもに何度か貸しを作っている。そのため警察や暴力団などとコネクションを持ち、事件解決に役立てる。このことは、探偵ものにはありがちなように、この作品においても警察がかなり馬鹿であることの証明である。こんなニートに借りを作るなんて、どれだけ警察は無能なのだろうか。
「四天王」の一人。四代目とは互角の実力で、一巻の時点で49勝49敗3分。なにかと四代目とはいがみ合っているが似た者同士。黒田小百合は高校時代の恩師。何かしらの弱みを握られているとの情報も。
鍛えた体は金欠時の野宿にも役立つため、ニートというよりもホームレスのような暮らしをしている。遠くの競馬場へ遠征して負けてはしょっちゅうヒッチハイクで帰ってくるため、よく行方不明になるが、いつものことなので誰も気にしない
ヒロ / 桑原 宏明(くわはら ひろあき)
ニート探偵団団員その二。女を口説かせたら無敵の愉快なヒモ。そしてニート。「どうしてそんなだらしない男を女性はホイホイ、ヒモとして養うんだ!?そいつを養う女性もバカじゃないのか!?」って言う男の人も多いでしょうが、『イケメン無罪』っていう言葉がある通り、お察し下さい
少佐 / 向井 均(むかい ひとし)
ニート探偵団団員その三。いつでも軍服の愉快な軍事オタ。そしてニート。探偵団の中で唯一大学に通っている。そのため厳密にはニートではない。敢えて言うなら腐れ大学生。自分を「少佐」と呼称し、鳴海を「藤島中将」と呼ぶが、軍の最高権力者は少佐と言って譲らない。赤いアイツは後半は大佐だったけどな!!
彩夏 / 篠崎 彩夏(しのざき あやか)
鳴海のクラスメイト。栗色のショートカットと気の強そうな眉が特徴。『ラーメンはなまる』のアルバイトで、ひきこもるアリスの生活の面倒をみていた。やや天然で割に毒舌。相手を励ますための言葉が相手へのとどめになるという特技を持つ。これで幾度となく鳴海を絶望の縁に突き落とした。でも持ち上げるのも忘れない。脅威のコミュ力である。
趣味は園芸。高校の花壇や温室の植物の世話をすべてひとりでこなしていた。学校で孤立していた鳴海を園芸部に強引に入部させ、強引に『ラーメンはなまる』に連れていって強引にアリスたちと引き会わせた。鳴海の人生観に多大な影響を与えた少女。彼女との出会いがなければ現在の鳴海は存在し得なかった。つまり詐欺師でジゴロでフィクサーで兄貴で探偵助手で代打ち師でラーメン店員な鳴海も彼女によって作り出されたのである。そう、つまり彼女が全ての元凶だったのだ……!!
一般の女子高生として、明るく前向きな性格をしているように見えたが、ろくでもないニートどもと親密な彼女が普通の女子高生なわけがない。実は人付き合いが苦手で中学校時代は不登校だった。高校を中退した兄貴がいたが、その兄が脱法ドラッグのエンジェル・フィックスに手を出して、原材料となる花を高校の温室で育てさせる。真実を知った彼女は、口封じに薬を飲まされてその副作用で鬱病化。自ら学校の屋上から投身し、植物状態になった。しかも目覚めてからは記憶喪失になる。兄貴死ね。鳴海とは夫婦(暫定)。

アリスはニート探偵団の親玉であり、ボスであり、ドンである。要するに雇用主。なのに雇った方も雇われた方も「俺ニート」と言い張っている。どうも彼らの間では、ニートという言葉は何らかの尊称であるらしい。

平坂組[編集]

四代目
その筋の人。しかし、アリスはどうやってこの人に出会ったのだろうか?
四天王の一人。髪を真っ白に脱色した、狼みたいな目つきの青年。超強い。しかし手芸がプロ級に得意という隠された一面も。
岩男
四代目の一の子分。ポジション的に言うと助さん。横にデカい。真性の馬鹿。電柱と並べれば核爆弾も防げる。
電柱
四代目の二の子分。ポジション的に言うと格さん。縦にデカい。真性の阿呆。岩男と並べればN2兵器も防げる。

依頼者の皆さん[編集]

メオ

ドラマCD[編集]

その他[編集]

ミンさん
『ラーメンはなまる』の女店長。巨乳サラシを巻いてタンクトップという、なんともエロいいでたちのお姉さん。アリスを二階の部屋に住まわせてるが、あの自宅警備員ニート探偵を住まわせて、衣食住の全ての面倒を見るあたり、なんとも器の大きい人物である──と思ったら、実は『はなまる』の入っているビルはアリスの持ち物であることが判明する。でもミンさんの器の大きさは揺るがない。でも胸は揺れる。なにせ巨乳なので。
構想の段階では『はなまる』の店長はムサいおっさんだったはずなのだが、「女っ気が足りない」という担当編集の鶴の一声で巨乳のお姉さんと化す。担当GJ!!
失踪した親父の後を継いでラーメン屋の店主となるが、始めは氷菓職人を目指していた。そのためラーメンよりもアイスの方が美味いと評判。

脚注[編集]

  1. ^ 著者へのインタビューで、作品の舞台が渋谷であることが著者本人によって明かされている。
  2. ^ 本名「有子」の湯桶読みと、SF作家ジェイムズ・ティプトリー・Jr.の本名(アリス・ブラッドリー・シェルドン)から。
  3. ^ 要はただの屁理屈である。
Wikipedia
ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「神様のメモ帳」の項目を執筆しています。