盆踊り

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盆踊りは、本来、決して楽しいものではありません。ご先祖様のをお迎えするためのれっきとした仏教行事であり、厳格な作法が存在します。現在はもっぱら生者の楽しみのためにのみ行われていますが、それはまがい物です。ここを見ておられる皆様ならきっと、以前からうすうす察しておられたことでしょう。けばけばしい提灯や、ばかでかいやぐら、やかましい町内会のジジイや青年団を、今こそまとめて笑い飛ばしましょう。浴衣を着て、やぐらの周りでちゃらちゃら踊っているやつらを心から軽蔑しましょう。そして私たちは、真の盆踊りを修得し、ニッポン人としての誇りを取り戻そうではありませんか。

盆踊りの作法[編集]

以下に盆踊りの作法を説明します。しかしその前に言っておきますと、盆踊りの型は、いま「中年」というくくりで呼ばれる年代以上の男性ならば、すでに身についているはずのものです。お酒を飲んでいるときを思い出してください。礼儀知らずでもの分かりの悪い若者を、大声で何度も叱りつけることを義務と心得ておられる、責任感の強い方はたいへん多いこととお見受けします。それも結構なのですが、そういった方々こそ、絶えることのない憂国の思いを糧として、真の盆踊りの踊り手となっていただきたいのです。いま年をとっておられるほど、盆踊りの素養をお持ちです。知らず知らずのうちに、人一倍修練を積んでおられるはずなのです。

こう言ってもまだぴんとこない方々のために、図入りの説明を行います。盆踊りの正しいあり方に興味を持たれた殊勝な若者の皆さんも、ぜひご覧ください。

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  • 盆踊りは家長の義務です
盆踊りをおどってご先祖の霊をお迎えするのは、一家のあるじの大切な務めです。欲をいえば、家族全員で行うのがより好ましいのですが、それが難しい場合でも、家長だけは欠かさずに踊りましょう。

盆踊りは、その一年のあいだ家族のだれもが心身ともに正しく過ごし、何らやましいことはありませんよ、とご先祖様に示すために行われるものです。踊り手は一切をつつみ隠さず、堂々と踊らねばなりません。ゆえに、
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  • 全裸
全裸です。靴下も脱いでください。ぺらぺらした浴衣でごまかすなどもってのほかです。自然のままの姿で、胸を張って臨みましょう。


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  • 妻子に泣かれてもやりましょう。
現代日本において、裸体をさらけ出して踊ることはなぜか恥と見なされます。一家の大黒柱が急に玄関先で服を脱いで踊り出すと、妻子は十中八九、泣きわめきます。それは彼らの無知ゆえの誤解です。広い心で許しましょう。偏見に負けず、やり通しましょう。男には、大切な人にどう思われるか分かっていても、やらねばならないことがあります。あるのです。

家族との心の溝がいつも以上に深まるのを少しでも食い止めるために、あなたには、両手のお盆を使って体の一~二カ所を隠すことが許されています。ご先祖様のせめてもの慈悲ですが、甘え過ぎないようにしましょう。お盆の面積は狭いほうが奨励されます。
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  • 両手のお盆を交互に動かして踊りましょう
盆踊りは、家長の頑健さを先祖に示し、家の末長い存続を約束するものでもあります。可能な限り俊敏に、テンポよく踊りましょう。局部を隠しているお盆が微動だにしていないかのように見えれば、言うことなしです。

ひとしきり踊って汗をかいて戻ってきたあなたを、静寂が出迎えます。あるいはとしての務めを果たして夜中に帰宅する度にあなたがいつも感じている、なじみ深い静寂。すきま風に気付いてふと見ると、勝手口の戸が開いたままになっています。はっとして見わたすと、家具が少し減っています。そして、居間のちゃぶ台――あなたがよくひっくり返していたちゃぶ台――に、メモ用紙が一枚置いてあります。

実家に帰らせていただきます

祭囃子や若いカップルの笑い声が、かぎりなく遠くから聞こえてきます。風情がありますね。年をとり過ぎた、あなたにはうってつけの風情でしょう。

関連項目[編集]

Upsidedownmainpage.jpg 執筆コンテスト
本項は第26回執筆コンテストに出品されました。
ひよこ陛下
流行記事大賞 大賞受賞記事

この記事は2013年流行記事大賞にて大賞を受賞しました。
この快挙にひよこ陛下もたいそうお喜びであります。