樋上いたる

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樋上 いたる (ひのうえ いたる)は、株式会社ビジュアルアーツが開発した自動画像生成プログラムである。生成された画像は「いたる絵」と呼ばれる。 近年の擬人化ブームに乗ってキャラクターとしての人格設定が与えられており、中には「樋上いたるは実在する」と信じて疑わないKey信者もいる。

歴史[編集]

Version 1 〜 2[編集]

樋上いたるは、1990年代後半にPC-9800シリーズMS-DOS上で動くプログラムとして開発された(Version 1)。当初は原画に色を塗る機能しか無く、Windowsの普及に伴い扱いづらい樋上いたるはビジュアルアーツ社内で使われなくなり、有限会社ネクストンに二束三文で売り払われた。

しかし、当時まだ専門学校生であった久弥直樹の手によってFM-TOWNSへの移植がなされ、その際に原画生成機能が付与された(Version 2)。このTOWNS版樋上いたるはTacticsブランドの新作同棲で採用され、実用に耐えうると判断された為、Tacticsブランドの原画生成プログラムとして正式採用された。 尚、久弥直樹はこの功績でネクストンに採用され、Tacticsの次回作MOON.からシナリオライターとして活躍することになる。

樋上いたるの出来の良さに目を付けたTacticsシナリオライターの麻枝准は、これに仮想人格を付与することで「萌えキャラ化」を計った。麻枝准は社会心理学の手法を用いてサブカルチャー文化の変動を正確に予測する特技を有しており、来るべき「擬人化萌えキャラ」のブームを既に予見していた。 麻枝准は同僚のしのり~を叩き台にみらくる☆みきぽんの性格も付与した形で樋上いたるの人格を構築し、一晩で企画書を書き上げた。 広報担当も兼ねていたみきぽんはこの企画に大乗り気であり、自ら書いた落書きを樋上いたる画として発表するなどして、「原画家:樋上いたる」を補完していった。

しかし麻枝准が企画書を書いたのが勤務時間外であったため、著作権の帰属を巡って麻枝准とネクストン社上層部が対立することになってしまった。麻枝准は勤務時間外に書いたのだから著作権は自分にあると主張したが、ネクストン社は書いた場所が会社でありそもそもネクストンの所有するプログラムが原案なのだから著作権は会社に帰属すると主張して譲らず、怒った麻枝はその場で辞表を叩きつけてネクストン社を去ってしまった。 この際、企画書「樋上いたる」に著作隣接権を持つしのり~やみらくる☆みきぽん、それにプログラム「樋上いたる」の著作権を有する久弥直樹も麻枝准に同調して社を去ってしまい、何故か折戸伸治も一緒に退社し、後にTacticsお家騒動と呼ばれるようになった。 麻枝が書いた企画書はペイントで描かれたBMPファイルであり、麻枝はファイル内容を全部黒で塗りつぶしてしまったため、ネクストン社には企画書の内容は残らなかった。

これに目を付けたビジュアルアーツ社長馬場隆博は、麻枝准と久弥直樹に樋上いたるの買い取りを提案した。同僚を巻き込んだことに責任を感じていた麻枝は、ネクストン退社組全員の正社員雇用を条件にこの提案を受け、久弥もこれに同調した。 こうして、ビジュアルアーツの新ブランドkeyが発足した。

この時、TacticsリーダーであったYET11は、自社の掲示板にて「いたるさん大人げないですよ」とあたかも樋上いたるが実在の人物であるかのような書き込みをし、麻枝准の擬人化戦略を側面支援している。このエピソードは辞めた部下を尚応援し続ける良き上司、という美談として有名である。

馬場社長は樋上いたるの著作権がビジュアルアーツに移ったことを知らせる旨ネクストンに内容証明を送ったが、ネクストン側は逆に提訴する構えを見せた。当時のビジュアルアーツには裁判を闘う力は無かったため、馬場社長はネクストンの鈴木社長に頭を下げ、Keyがヒットした際には人間のスタッフを貸し出すという条件で和解した。

樋上いたるを買い取ったビジュアルアーツは、直ちにこれをWindows用に移植する作業に入ったが、key初回作であるKanonの開発には間に合わなかったため、KanonではVersion 2が用いられることになった。 Version 2の開発者である久弥直樹は樋上いたるの持つバグを熟知していたため、自身の担当シナリオが全て完成するまで一切の設定を樋上いたるに入力しなかった。ところが、開発を焦った他スタッフが適当な値を樋上いたるに入力してしまった為、目が巨大化するなどのあり得ない出力結果をもたらしてしまった。 麻枝准は出力結果を補正する為悪戦苦闘し、川澄舞だけは何とかつり目にすることに成功した。だが本来コンピュータは専門外の麻枝にとってこの作業は相当な負担となり、精神障害を発症してうんこフォルダ事件などの奇行を繰り返すようになってしまった。

これに責任を感じた久弥直樹は自身の机を撤去し空気椅子で作業することで反省の態度を見せようとしたが、麻枝がこれに着想を得て次回作のタイトルを「AIR」としたことで事態の深刻さを悟り、樋上いたるVersion 3の完成と共に辞表を提出してビジュアルアーツを去った。

Version 3 〜 4[編集]

Key第2作AIRでは樋上いたるのWindows移植版であるVersion 3が用いられたが、これはVersion 2をWindows上で動くようにしただけでアルゴリズムの根本的な修正は行われなかった。その為出力結果はVersion 2と大差ないものであったが、久弥直樹がまとめた手順書に従って出力することで致命的な絵になることは避けられた。

AIR発売後、操作手順の簡素化とアルゴリズムの抜本改善を図ってVersion 3.5の開発が開始された。Version 3.5のプロトタイプの出力結果が非常に良好だった為、keyは第3作CLANNADの制作を発表した。だがその後Version 3.5の動作は安定せず、結果CLANNADは発表から発売まで4年もかかる事態となった。

原画をプログラムに依存することにリスクを感じた馬場社長は、中途採用のNa-Gaを原画に起用する一方でPlanetarian智代アフターでは外注原画家を使い、keyで初めて人が描いた原画が使われた。 一方2007年に発売されたリトルバスターズ!では樋上いたるVersion 3.5とNa-Gaの両頭体制となったが、メインヒロインが樋上いたる出力の神北小毬からNa-Gaが描いた棗鈴に差し替えられるという憂き目にも遭った。

このように、プログラム「樋上いたる」のビジュアルアーツ社内での重要度は次第に下がっていった。

一方、擬人化「樋上いたる」は、麻枝准が樋上いたるのWebページを作成し自ら運転免許証を提供するなどして更新に精を出していたが、前述のように心身に支障を来すようになって以来更新は止まってしまった。 代わってみらくる☆みきぽんが落書きの公開などで積極的に関わるようになり、Kanon~AIRの時期の「樋上いたる」はみきぽん色が非常に強いキャラクターとなっていた。

だが、前述のビジュアルアーツ-ネクストン間の協定に従ってみきぽんがネクストンに貸し出されると、擬人化「樋上いたる」の活動も停滞してしまった。CLANNAD発売後「樋上いたる企画BLゲー」としてpekoeブランドから「僕らはみんな、恋をする」が発表・発売されたが、これはみきぽんがBLゲー好きだったことにちなんで別のビジュアルアーツ社員が企画したものである。

その後リトルバスターズ!を経て再び「樋上いたる企画」と題してRewriteの制作が発表され、この頃にTwitterの樋上いたるアカウントが作成された。しかし発言内容は作品の具体的な内容に触れることは無くひたすら日常話に終始している。これは複数社員が順番に投稿を分担している為、設定矛盾を避ける為に無難な内容しか書けない為である。

そのRewriteであるが、当初企画書の作成をプログラム「樋上いたるVersion 4」で行う予定であった。Version 4では画像生成機能に加えて、シナリオ設定と画像との不整合を事前に防ぐ目的でシナリオ企画機能が追加されており、Rewriteの企画作成にこれが採用されたのである。 しかし画像生成プログラムに日本語の企画書を作成させる事自体そもそも無理があり、樋上いたるVersion 4が出力したRewriteの企画書は目も当てられない内容となった。この為馬場社長は急遽人気ライターの田中ロミオを招聘して企画書の修正にあたらせると共に、つなぎとしてリトルバスターズ!のファンディスクとしてクドわふたーの制作を指示した。

結果、先に発表されたRewriteより1年も早くクドわふたーが発売されることとなった。 クドわふたーでは二木佳奈多の原画を樋上いたるVersion 3.5で出力しているが、Version 3.5のバグによりリトルバスターズ!とはかなり異なった画風となっている。が、クドわふたーはメイン原画がNa-Gaであったことに加えシナリオが秀逸な神作だった為、特に気にされることは無かった。

クドわふたーより1年遅れてRewriteが発売され、その後Rewriteのファンディスクの制作が発表された。これらにもVersion 4が使用されているが、Version 4はまだ運用実績に乏しく、現在もマイナーバージョンアップが行われている。Twitterの「樋上いたる」アカウントのアイコンには他社の版権画が用いられることが多いが、これはVersion 4の動作テストを兼ねてお手本のある絵を出力させている為である。

特徴[編集]

プログラム「樋上いたる」[編集]

樋上いたるは、均質で味気ない如何にもコンピュータが作成しましたという絵が出力されないよう、閾値判定を不定にしている。Version 2では疑似乱数を用いていたが、それ故に設定値の入力に複雑なテクニックが必要であった。それを改善する為にVersion 3.5以降では疑似乱数の代わりに正弦関数が用いられるようになった。これにより、時折非常に良質な絵が出力されることがあるが、すぐまた元に戻ってしまうという現象が起きるようになった。

また、Version 2開発者の久弥直樹は、プログラムの知識はあったが物理学の知識に乏しく、Version 2の開発にあたって関節の力点などを全く考慮に入れていなかった。その為人体構造が粘土の塊であるかのように計算され、結果「腰が浮く」などの致命的な出力結果を生み出すことがあった。 Version 3.5でこのバグに対する修正が加えられたが、当初は前述の閾値判定による動作不安定もあったことからごまかしのきかない裸体画像の出力は見送られ、結果CLANNADとリトルバスターズ!は全年齢対象版での発売となった。

擬人化「樋上いたる」[編集]

「短大を出て一旦就職した後専門学校の漫画科に入り直したがアリスソフトのランスシリーズに触発されてゲーム原画家を目指すようになった」という設定になっている。このような複雑な経歴は、いかにもヒロインを不幸にたたき落として這い上がらせるという展開が好きな麻枝准らしいものになっている。また、ランスシリーズの下りは麻枝准が過去にアリスソフトに応募していた事とも無縁では無い。

CLANNAD発売後の2005~2006年頃に結婚した、という設定になっている。これは、やはり麻枝准が自身の作るヒロインを結婚させたがる傾向がある為である。CLANNADの古河渚や伊吹公子が典型例であり、疑似結婚をしたKanonの沢渡真琴やファンブック中で結婚させたいと語ったCLANNADの相良美佐枝も例として含まれる。樋上いたるの結婚設定も、このような麻枝准のヒロイン設計思想の中から生まれたものである。

みらくる☆みきぽんの影響が強かった時期はBL好きという設定が前面に出ていたが、みきぽんがハムハムソフトに移籍して以降はその設定はすっかり鳴りを潜めている。美少年好きという設定は残っているが、正当派美少年キャラであるリトルバスターズ!の直枝理樹はNa-Gaの画によるものである。これはプログラム「樋上いたる」が美少年よりも大人の男性の出力を得意としていることによる。

補足事項[編集]

擬人化「樋上いたる」の企画者麻枝准が手がけたTVアニメーション「Angel Beats!」では、主人公立華奏の武器がVersion 1からVersion 4まで変化するという描写がある。これは、麻枝准が設定を手がけた樋上いたるのプログラムバージョンアップと重ね合わせての表現である。

ビジュアルアーツは自社開発のゲームエンジンRealLiveを無償公開しているが、樋上いたるについては無償公開のアナウンスは無い。樋上いたるを無償公開してしまうと絵の描けない人間でも簡単にゲーム開発ができるようになり原画家が大量失業する懸念がある為である。

コミックマーケットなどのイベントに樋上いたるが出展していることがあるが、その際に樋上いたる役を演じているのはしのり~である。この為、しのり~はKey最古参であるにも関わらずメディア露出は皆無である。

関連項目[編集]