時空管理局
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
時空管理局(じくうかんりきょく、Administrative Bureau)とは、複数の平行魔法世界を管轄する政府的存在である。
目次 |
[編集] 概要
時空管理局とは次元世界全体を管轄とする唯一の治安組織であり、警察と裁判所と軍隊が一つになったような機能を持つ。
時空管理局は、明確な領土こそ持たないものの、実質的主権と局員という組織構成員を持つという点で、国家に準じる性質を持つ組織と解するのが妥当であろう。
むしろ警察・軍事権という権力中の権力を国境、世界境や国家主権さえも超えて行使できるのだから、現実に存在するいかなる政府・国際機関よりも強権を持つとさえ言えよう。いわば世界政府のような存在であり、実際国際会議等は管理局施設内、とくに地上本部で開かれることが多い。
実際に、管理外世界に対しては、管理局としては公式コメントを出していないものの、実質的には武力侵攻に該当する行為を行っている形跡すら見受けられる。
[編集] 歴史
管理局の歴史は、旧暦時代のミッドチルダ-ベルカ戦争において、大規模破壊兵器の濫用によって各世界が破滅的な打撃を受けたことに始まる。その打撃は、僅か300年前の歴史記録ですら失われ、古代と定義付けされてしまうほどであった。
戦後の復興にあたって、伝説の三提督[1]が魔法世界の管理体制を立て直すために、暫定的に設立した組織が時空管理局の原形である。
その実態は、魔導士至上主義とでも言うべきものである。即ち、使用法さえ学べば基本的には誰でも使用できる物質・物理的な兵器を「質量兵器が世界の破滅を招く」として否定した。その一方で、「魔法を用いた兵器は、綺麗な兵器、良い兵器である」と定義した。
確かに魔法は比較的安全でクリーン[2]ではある。だがそれ以上に、武力の保有者を魔導士に限定したうえでそれを管理局が独占すれば軍事的優位を保てるし、誰でも使える質量兵器よりは数が限られているから監視もしやすかったことが理由であろう。
[編集] 現状
終戦直後の混乱期を強権を持って乗り切るためには、この強固な体制も否定できなかったが、現在となっては急速にその組織のいびつな歪みが表面化されている。とくに確たる収益基盤が存在せず、治安管理を行っている各世界からの財政支出に頼っているために、常に予算と人材の不足に悩まされているのが実情である。またアルカンシェルやアインヘリアルなど下手な質量兵器よりもはるかに危険な大量殺戮魔導兵器も使用しており、ダブルスタンダードとの批判もある。現在でも、しばしば艦隊による強制的な武力介入行為を積極的に行っている。その割りに支配下の世界の統治には関心が薄く地上部隊の予算が削られ治安悪化を招く傾向にある。
とくに、地上本部のお膝元であるミッドチルダ首都クラナガンにおける、J・S事件以前の10年ほどの治安悪化は目に余るものがある。
地上本部長たる中将が新暦75年に行った演説によれば、地上本部の要請が通るだけで、初年度から犯罪発生率の20%減、検挙率の35%以上の増加を見込めるとのことである。この演説を分析すれば、単に要請を通すだけで犯罪発生を明らかに抑えられるのが明らかである。犯罪発生を多発させる目的、利益があって予算を抑えていると判断するべきであろう。また、引き算をすれば分かるが、犯罪検挙率に至っては現状で7割を切っていることが明らかである。これは、南アフリカのヨハネスブルクも格たるやという治安状況である。また、「J・S事件以前の10年」前を紐解けば、ちょうどP・T事件、闇の書事件があった当時というのは決して偶然の符号ではないだろう。追って検証が待たれるところである。
[編集] 組織
近年とみに局内での権力闘争が激化しており、とくに本局内部での派閥争い、本局と地上本部との関係の悪化が急速に進行している。これが、J・S事件終盤での事態混乱に繋がったとされる。詳細は、後述する。
[編集] 本局
次元航行船によって管理外世界を含めた次元世界全体を監視する機関である。危険なロストロギアなど世界の存亡にかかわる事件を担当するため、人的・物的資源が集中しており、それが地上本部との確執の原因となっている。
特定の世界からの干渉を防ぐためと称して、時空の狭間に建設されている。また、ただでさえ建造費用が高くつく次元航行船を、僅か十数年で使い捨てている。このような点が時空管理局のコスト管理意識の低さを象徴している。
本局をいずれかの世界に移動するか、次元航行船の新造を延期し既存の艦船の補修で乗り切るなどの、費用削減策は提案されているのだが、本局は「多数の世界を中立的な観点で管理するために必要なコストである」と主張して提案を却下している。
そもそも百以上もの世界を一つの組織で管理しようとすること自体に無理があるのだが、時空管理局の拡大主義を否定する者がいないために、野放しになっているのが現状である。そして事実上唯一の抑止力だった地上本部長の中将が死んでしまった事により、その件に関し事実上完全な野放し状態となっている。
[編集] 無限書庫
管理下の全世界における情報が集められたデータベースが、本局に併設されている無限書庫である。内部空間は一つの世界よりも広く、明らかに存在そのものが矛盾したバベルの図書館のような存在である。一部の空間は強力な魔導書の持つ魔法の影響で歪んでいることがよく知られている。「まず集めよ」との精神の元に各種資料をとにかく集めて置いていただけで、全く整理されていなかったため、完全に混沌としていた。古代ベルカ時代に始まる貴重な文献資料や裁判記録までが全く活用されないまま、無意味に埋もれていたのである。混沌具合の一例としては公式に行われた裁判の判例を探し出すのに、調査チームを編成して年単位の期間を要するということが分かっている。
無限書庫の整理作業は、闇の書事件をきっかけとして始まった。それまで集団での盗掘行為で悪名を馳せていた、とある氏族が独占して行っている。彼らを通さないことには無限書庫を閲覧することすら覚束無い。情報を引き出して得られる情報が時空管理局にとって都合が良いように改謬されていると言われている所以である。
ただし現実的な力関係を考えた場合、時空管理局が当該氏族に汚れ仕事を押し付けている風も強い。というのは、彼らに強制的にロストロギアの収集を行わせこれを接収しているためである。この件に見られるように当該氏族に対し、時空管理局は何らかの原因でこの行動を自由に取り決めるだけの要因を有していると考えられる。
現在の責任者とされている人物は幼少の頃より収集作業に従事させられ、その後は予算と人員を与えられないまま名目上の責任職を与えられたうえ半ば軟禁状態に置かれておることから、氏族の盗掘行為に関する悪名なども管理局に汚名を少しでも被せなくさせる為の工作とも考えられる。
確認こそされていないものの、「闇の書」のオリジナルや、「ネクロノミコンの15世紀ゴチック体版の不完全なベルカ語翻訳版」などの各種魔導書が保管されているという噂がある。奥にはセラエノ大図書館へ通じる通路もある。
[編集] 地上本部
時空管理局の地上本部はミッドチルダ地上にあり、主要な管理内世界の治安維持担当を担当する部門である。
本局よりは比較的事件の規模が小さいため人的・物的資源(特に魔導士)の割り振りが少なく、そのため本局に対して反感をもっている。
その一例として、10年前に首都近郊の空港で起きた大火災を挙げる。 この事件は、偶然居合わせた本局のSクラス魔導士3人による、死者0名という奇跡の救出劇という一面が取りざたされているが、この大火災において、地上部隊は延焼を止めることすら出来なかっただけでなく、増援の消防車の到着に18分以上、首都航空隊の出動に約1時間を要しており、空港火災に自力では対応が不可能であったという事実を露呈した。
結果、空港機能は完全に停止し、空港は廃棄されることとなった。
これは、重要であり危険区域でもある空港に空港火災に対処できるだけの設備・人員を配備していなかった事を如実に示している。[3]この事実を「首脳部の無知無能」とみるか「最低限の治安維持を行うだけの力すらない」とみるかは各人の判断にお任せしたい。
また地上部隊は、魔導士至上主義に対する反発も強く、レアスキル所持者を敵視したり、アインヘリアルなどの過剰の威力を持つ魔導兵器の独自製造をする等、本局から独立路線をとる組織傾向である。本部長は娘を秘書にするなど公私混同が甚だしい。
そもそもミッドチルダは、ミッドチルダ式魔法の発祥の地である。他の時空世界がナンバリングされている中で、ミッドチルダだけ世界番号が振られていない。このようなところにも、ミッドチルダの無意味なプライドの高さが現れている。
しかしながら、首都であるクラナガンから徒歩で行ける圏内に、廃棄都市区画が複数存在したまま放置されている。整地される気配もなく、魔導士試験の会場として利用する有様である。これが、首都の治安悪化の温床となっている…筈なのだが、管理局の絶対的武力から、実際の所はそうはなっていないようである。これに関し、管理局による貧民層に対する弾圧あるいは秘密裏の虐殺行為が行われているのではないか…という疑惑がある。
市街地やレールウェイはもちろん、空港にも異世界人らしき人影が全く見当たらないことから、極度の人種差別的思想を持つ世界であることが推測できる。
下水道は整備されているが、先述の廃棄都市区画から繋がっているため、かえって不衛生極まりない。
[編集] 自然保護局
希少な動植物の保護にあたる組織である。
多様な世界を管理する観点から見れば、このような組織は非常に重要であるが、実態としては一つの世界に数人しか派遣されていない。管理局が自然保護事業もしているという単なるアリバイ作りとみなすべきであろう。少なくとも閑職であることは自他ともに認めているようである。
この点からも管理局が環境問題よりも軍事組織を重視していることが見て取れる。
[編集] 役職
[編集] 提督
「提督」の称号は、階級とは関係なく与えられているので非常に紛らわしい。現在では提督は名誉職的な意味合いが強く、時空航行艦隊出身者から、本局人事畑生え抜きまで、乱発されている役職である。最近とくに世襲化が進んでおり、いわゆる二代目提督が珍しくなくなっている。
近年の管理局内での混乱の根源には、提督たちの権力争いがあると分析するべきである。
[編集] 執務官
時空管理局でもっとも良く知られている役職である。その役割は、警察と検察の権限を兼ね備え、状況に応じてその場で簡易裁判を行い即時処刑もできる無茶苦茶なものである。複数の世界を管理するために単独行動で高度な判断を下す必要性があって発生した役職であり、強力な権限を持っている。また、法務職でありながら必要ならば尉官級の軍権を発令することも出来る。
それゆえに、その資格取得には高い魔法能力とミッドチルダ法律全般の知識が問われる狭き門として知られている。つまり、魔法能力を持たない者や、その逆に馬鹿魔力でごり押しするだけのミッドチルダ外の出身者にとっては国籍条項のようなもので、事実上、資格取得の道が閉ざされている。ここにも差別主義がうかがえる。 だが、最近の調査では執務官の殆どは自分の実力に比して困難な案件を避けたがる風潮があるという声もあり、執務官としてのモラルと、高い案件処理率は「自分の実力と比較して安易なレベルの案件しか担当していないだけでは?という疑問点が挙がっている。 また、一等陸士が三年の執務官補佐経験で執務官に就任した例もあり、士官としての教練を受けていない人物が尉官として部隊指揮ができるという軍制の矛盾が生じてないかという声もある。
[編集] 執務官補佐
執務官を補佐する役職と言えば、聞こえはいい。しかしこれほど名前負けしている役職もなかなかない。実態は執務官の処理する膨大な案件の書類整理や、捜査現場での張り込みなどで酷使されていて、脱走者が後を絶たない。補佐の資格自体、士官学校に入学できないような凡人が満点合格できる程度の難易度の低さである。 また、凡人は当時、二等陸士(昇進し一等という説もあり)であり、時空管理局の階級としては最下級である士が受験できる資格であるところから、執務官補佐の立場・権限はどの程度か推察できる。
「執務官を目指すなら、試験で一発合格を目指すべき。執務官補佐は回り道」と言われる所以である。
[編集] 教導官
時空管理局軍事部門である武装隊の中での教官的役職であり、それゆえ武装隊の中でも選り抜きのエリートで構成される。実戦訓練の相手や新規戦術の実験などを主な任務とする。自身の戦闘能力を錆び付かせず活用するための職場であり、ありていに言えば戦時のエースを平時に戦闘訓練という名の遊びをさせておく役職である。非常時にはまさしく戦時のエースとして前線に出ることもある。
教導官もまた別の意味で狭き門である。教導官に合格した場合には、自動的に三等空尉以上に昇進する。飛行魔法は当然のこと、局地戦闘能力に秀でた者ばかり集められた極端に偏った集団になっている。
通常の教官よりも強力な指導を求められることから、口で教える暇があったら体で分からせる、をモットーとしているので、部下に個人的な感情で体罰を与えることも決して珍しくない。むしろその直後に甘い飴を与えて洗脳するのが彼らの典型的な指導方法である。
教導部隊は「世界を救うのくらい簡単」と称せられる人外の巣窟と化しているが、その割には世界はしばしば危機に瀕している。
[編集] 人材調達のあり方
先述したように、魔導士至上主義の反動として、常に人手不足に悩まされている。優秀な魔導士は成果を上げるため、多くは昇進して後方へ移動する、結果優秀な魔導士が活躍すれば活躍するほど現場の人材が枯渇していくという悪循環を起こしている。
魔法能力のない者が叩き上げで昇進する事例もあるが、ごくまれであり、被差別者のガス抜きと見るべきであろう。魔導士の間では、時空管理局での階級はお飾り扱いであり、魔導士ランクの方が重要視される傾向にある。とはいえ管理局が治安組織である以上、ほぼ唯一の戦力である魔道士が重要視されるのは差別云々を抜きにしても避けられないことではある。
実力主義の名の下に、魔法能力さえあれば未成年者に労働を強制しているのが実態である。
さらには、管理外世界出身者であっても、魔法能力を持つ者を拉致し、管理局員として登用している。その姿勢は徹底していて、犯罪者であっても司法取引[4]によって管理局への協力を余儀なくされる。正式には裁判を経るケースが多い[5]が、裁判すら行われずに処分が決定している事象も見受けられる。これは例えるなら警察が前科者を採用してるようなものである。もしくは某国の安全企画部が逮捕した対立国の工作員を採用するようなものとも言える。
また、近年、魔導士のリンカーコアの複製を素材として、人工的にベルカ式融合型デバイスを作成し、人格と階級を与える試みも取られた。しかし、実際に運用してみたところ、食っちゃ寝しているばかりであり、たまに出撃すると、その度に敗北して帰還してくる有様で、全く役に立たないことが判明している。
鹵獲した純正のベルカ融合騎の方が、自宅警備員を更正させるなど、役に立っているのが現実である。
他にも戦闘機人研究を支援していた疑惑も持たれている。地上本部の幹部の関連も示唆されており、人手不足のみならず、魔道師至上主義への反発や海との確執が背景にあったのではないかと推測される。直接的な関連は不明なもののJS事件には戦闘機人技術が使われていたと発表されており、もし時空管理局の支援が事実であったとすれば、魔道師至上主義を取ったがたためにかえって質量兵器の台頭を許してしまい、結果魔導士至上主義(質量兵器禁止)のメリットであった他勢力戦力の制限・監視が困難になってしまったわけであるから、何重にも皮肉と言えるだろう。 追跡調査によれば、J・S事件の実行犯である戦闘機人の内、管理局に帰順を誓った者は、数年後には保釈され管理局局員・聖王教会職員として厚遇を受けているという報告もある。 市街地、管理局施設の破壊と騒乱を実行した本人達が数年後には、法の番人、その後援者の私兵として市中を闊歩している様をミッドチルダ市民はどのように思っているか…明確なコメントは手に入っていない。
[編集] ある竜召喚士の事例
ある女竜召喚士のケースを見ると、時空管理局の典型的な体質が見て取れる。竜召喚士は、その希少技能ゆえに戦力として保有すること自体に戦略的な価値がある。このため有能な召喚士が放浪中という情報を管理局が入手するや否や、率先して動いて洗脳するという、典型的な手段がとられた。すなわち、複数の管理局員で取り巻いて罵声を浴びせる中から、執務官が甘言を用いて保護したのである。表向きこの件は、その執務官の「優しさ」を示す逸話として語られている。だが、その一方で罵声を浴びせた管理局員に重大なペナルティが与えられなかった事から、執務官とはなからグルだった可能性が強い。
実際、「保護」した後に当該執務官が積極的に関与した形跡は見受けられない。むしろ管理局の閑職に就かせて辺境世界で身柄を軟禁していたと言われている。
そもそも、部族が強力な召喚士を放出すること自体が考えがたいものであり[6] 、時空管理局が部族からその身柄を買い取った可能性も高い。事実とすれば典型的な児童虐待、人身売買行為である。
[編集] 近年の事例に見る組織体質
あらゆる官僚的組織の例に漏れず、時空管理局も既に組織的腐敗に塗れている。近年の事例を紐解きながらその体質に迫ってみる。
[編集] P・T事件
この事件は、遺跡発掘において発見されたロスト・ロギア、ジュエルシードが運送中の事故によって管理外世界に紛失されたことに端を発する。そもそもロスト・ロギアは危険物に該当するので、その運送においては相応の措置を取る必要があるのだが、遺跡発掘の予算が足りないというだけの理由で普通貨物扱いにされたところに根本的な問題がある。しかしながら、現在に至るまでその責任の追及は一切行われていない。それどころか、事故発生の当事者は現在では管理局の要職に就いているのである。
この事件は、ロスト・ロギアに関係した事件を装っている。しかし結果から判断すると、一人の提督がその配下の執務官と共に、自派閥に組み込む複数の有能な魔導士をスカウトするために仕組んだ事件である、と見るのが妥当であろう。
とは言えこの事件の遠因と言うべきデスマーチまでが、その提督の陰謀だったとは言えないであろう。むしろ以下のような経緯が推測される。デスマーチを起こした会社の上層部は時空管理局の一部と収賄疑惑を起こしていたと推測される。もちろん収賄の事実は内部でもみ消され、「P・Tが安全を無視した違法行為を行った」という「公式発表」でマスコミの目を逸らしたであろう。おそらく提督は収賄の事実をつかみそれを黙秘する代わりに自分達の行動に便宜を図ってもらうよう恐喝したであろう。さらにP・Tをある程度泳がせたうえで、事を意図的に大きくするために「ロスト・ロギア紛失」を仕組んだものと思われる。もちろん管理外社会の地球に魔法素質を持つものがいる事を承知の上で(現に後述のもう一人の提督は地球出身という前例もある)事を仕組んだとも思われる。
[編集] 闇の書事件
この項では、最も最近の闇の書事件について解説する。
この事件の解決にあたっては、当初は当事者を永久凍結処分にする計画であった。「管理外世界の住人に人権は無い」とみなしている事が明らかである。
また代案として投入された、アルカンシェルも、当初は地球に向けて撃たれる予定であった。半径数百kmを消滅するその攻撃力を持ってすれば、地球の地殻及び大気層は完全に破壊され、その影響は惑星全体へと及んでいたものと容易に推測される。少なくとも射線上に位置する都市や広大なジャングルや貴重な自然は壊滅していたであろう。つまりは惑星そのものにもそこに生活している住人にも壊滅的なダメージが及んでいた訳である。
時空管理局としては、管理外世界の一つの惑星が滅亡しようが全く関係ないということであり、如何に管理外世界を無知蒙昧な野蛮の地として軽視しているか、伺えるというものである。ただし魔法素質を持つ人間をそこからスカウトをしているといういいとこ取りの都合のいい扱いをしている。
この事件と前後して、有能な使い魔を2体も使役する提督が突如引退している。事件との関連性が噂されている。その人物は管理外世界を出自にしていながら有能な魔導士だったため、時空管理局で提督にまで上り詰めた人物である。これを快く思わない時空管理局内の一部派閥がその勢力を殺ぐ為に工作した陰謀との説がある。
なお「前回の」闇の書事件の終盤において、闇の書が護送中に暴走した悲劇があったことは良く知られているが、その真相は、事件に便乗してこの提督が、ミッドチルダ生え抜きの別の提督を合法的に亡き者にしようとしたものと言われている。その視点から判断すれば「今回の」闇の書事件は、報復による単なる私闘と位置付けられる。
[編集] J・S事件
本件の真相は管理局の最高意志決定機関が私的に雇ったエージェントの一人が局の一大プロジェクト実行中に暴走、無計画かつ無差別的な破壊行為に及んだという事である。事件の収束に際しては、対策部隊の小隊副隊長が一存で重要参考人を殺害、時空管理局幹部数名の不審死など、混乱に乗じた証拠隠滅と悪質な事例が多数報告されている。また、予てからの本局と地上本部との確執の影響で、大規模な戦闘が予想される段階にあってもミッドチルダ上空に艦隊が常駐されていなかった上、派遣要請もなぜか遅かった事が事態の解決を困難にした。
事件の背景には、管理局内部の守旧派・親聖王教会派、その他派閥による権力闘争の影響が大きいと多数指摘されているが、ほとんど報じられていない。報じられたのは表向きの首謀者であるJ・S、そしてその手駒や協力者の逮捕という事のみ。その後それに関連する各種情報は不気味なまでに一切メディア上に取りあげられていない。[7]
また、J・Sを管理局最高意志決定機関、その命令を受けて地上本部長が後援していた事が公表されたが文芸週刊誌かスポーツ誌のトンデモ記事程度の扱いにしかならなかったようだ。
地上本部長である某中将を始めとして、管理局の要職に多数の死者が出たという、表立って対立する組織・団体を持たない同組織絡みのそれにおいては前例のない悲惨な事件である。これらの重鎮はいずれもJ・S事件と同時期に、戦場とはかけ離れた管理局施設内で死亡しており、しかも現場に目撃者は皆無という状況であった。事件に紛れての謀殺あるいは証拠隠滅のための口封じをされたという見方も出来る。
どちらにせよ生き残った中で誰が一番得をしたか考えれば、黒幕も自ずから明らかとなることであろう。[8][9]
[編集] エリート空士殉職事件
この件は上記の3件の事件と比べるとスケールは小さいが、しかし組織体質を紐解く上では無視は出来ないであろう。
この事件は闇の書事件とJ・Sの間頃に発生している(ちょうどその頃、管理外世界出身者が時空管理局の士官になっているのは偶然の一致だろうか?)。この一件に関しては、「当該空士は不名誉な殉職をした」と上司が評している。しかし何ゆえ自分の部下の殉職に対し死者を鞭打つような真似をしているのだろうか? その点で引っかかるのである。もしこれが上司の部下へのやっかみないしは日ごろからの一方的な悪感情によるものから来てるとするならば、時空管理局では個人的感情で賞罰を与えることがまかり通っていると考えてもおかしくない。もしくは上司の作戦ミスの責任を自分の部下に転嫁した可能性もある。もしそうならば時空管理局ではたちの悪いパワーハラスメントが横行してるとも言える。あるいは派閥闘争のとばっちりということも考えられる。
また殉職した状況も考えようによっては意図的に捨て駒にされたのではないかとの疑いも無い訳ではない。何せこの件について公表されてる情報はあまりにも少なすぎるのが不自然とも言える。
[編集] 聖王協会との関係
古代ベルカの流れを汲む聖王協会と、ミッドチルダの流れを汲む管理局とは、かつては対立関係にあった。しかし闇の書事件解決後、現在では完全に癒着している。一部の時空管理局の提督や関係者がベルカ自治領に日参してお茶を啜っている光景も珍しくない。これまで述べたように管理局は領土を持たない官僚・軍隊複合組織であるが、将来的には宗教をも取り込んでより大きな権力を追求している恐れが指摘されている。
[編集] 注釈
- ↑ 管理局の設立という点で伝説に残っているだけであり、他に特記すべき功績は見当たらない。
- ↑ 非殺傷設定が可能で汚染物質などもない
- ↑ 実際はレリックによるテロであった。つまり、地上部隊には重要な危険物であるレリックの持ち込みを関知するセキュリティシステムすら出来ていなかったのである
- ↑ 例えば、闇の書事件の主犯格である現・時空管理局二佐、特別捜査官は、12月25日付けで身柄を拘束され時空管理局に移された。しかし翌月(1月8日頃)には帰宅が許されている。時空崩壊につながる事件の裁判が10日余りで終わるとは予想できないので、その間に司法取引に類する示談取引が行われたと考えられる
- ↑ 管理外世界の場合でも当然のように警察権、司法権を行使し現地世界の主権は無視される
- ↑ この竜召喚士は部族にとっては信仰対象ともいえる格の高い竜と契約を結んでおり、本来なら巫女として信奉される、或いは次期族長として養育されるべき重要な資質を持っており、追放すること自体が異常な事態である。…しかし近年、この件に裏社会、複数の大手闇組織が関与していたといった情報がもたらされており、件の追放劇はかれらに前述の格の高い竜の力を悪用されないようにする為、また彼ら、彼女の持つ格の高い竜の力を手に入れようとする際行われるであろう形振り構わない行動例・本人に対する直接的な拷問・強引な干渉、暴力行為や薬物使用など、部族レベルに対する直接的干渉・関連情報強奪、部族の重要人物に対する誘拐や拷問、部族浄化などを先回りして防止する為ののいわば「苦肉の策」であったという新たな解釈が成立している。
- ↑ 尚、J・S事件に加担しミットチルダ首都部で大規模な破壊活動を行った実行犯と非常に酷似する人物数名が、数年後、時空管理局と聖王教会に勤務しているという情報もある
- ↑ 本局は実は得をしていない。たしかに目の上の瘤たる最高評議会と地上本部長はこの事件において世を去ってしまったが、そのタイミング上、特に最高評議会のこれまでの旧悪に関して管理局という組織の全体の責任となってしまった上、それに関する「生きた証拠」がいち管理局員の手元に漠然と託され、特殊な各種リスクマネージメントも碌に為されぬままに一般社会で普通に社会生活させられているようなきわめて杜撰な機密管理状況であり、総合的に見れば、結局、本局は前述の最高評議会や地上本部長に匹敵する或いはそれ以上の新たな“爆弾”を抱え込む羽目に陥っていると言える。
- ↑ また、この件で最高評議会が失われたにもかかわらず、時空管理局の運営が破綻しなかったことや、事件後、対策部隊が不自然な解散をしたと言う疑問点が挙げられる。この事については時空管理局内に表向きにされてない「第3の派閥」が存在してる可能性も否定できない。今後の調査が待たれる。
| 魔法少女リリカルなのは(カテゴリ) | |
|---|---|
| 作品 | |
| 第1期・A's(人物・魔法) - StrikerS(人物・魔法) - 劇場版 | |
| 関連作品 | |
| とらいあんぐるハート - サウンドステージX - ヴィヴィオ - リインフォースII | |
| 登場人物 | |
| 主人公: | なのは - フェイト - はやて |
| ヴォルケンリッター: | シグナム - ヴィータ - シャマル - ザフィーラ |
| 第二世代: | スバル - ティア - エリオ - キャロ - ヴォルテール |
| その他の人物: | ユーノ - 淫獣 - クロノ |
| 組織 | |
| 時空管理局 | |

