施氏食獅史

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施氏食獅史(日本語訳・獅子を食らう施氏の話)とは中国史史上最もナンセンスな漢詩の一つである。字面から意味を読み取るのはほぼ不可能に近いほど理解不可能な文章にもかかわらず、なぜか20世紀後半を境に爆発的に世界中に広まってしまった漢詩である。ウィキペディア日本語版では明確な対策がとられて上陸の阻止に成功、2008年現在、履歴等は完全に抹消されている。

目次

[編集] 概要

施氏食獅史とは獅子を好んで食べたがる中国の詩人・施氏という人物について述べられた漢詩である。

石室詩士施氏,嗜獅,誓食十獅。
氏時時適市視獅。
十時,適十獅適市。
是時,適施氏適市。
氏視是十獅,恃矢勢,使是十獅逝世。
氏拾是十獅屍,適石室。
石室濕,氏使侍拭石室。
石室拭,氏始試食是十獅。
食時,始識是十獅,實十石獅屍。
試釋是事。


日本語訳を下に記す。

石造りの部屋に住む詩人の施氏は、獅子を嗜み、十匹の獅子を食らうと誓いを立てた。
氏は時々市場へ獅子を見に行く。
十時、ちょうど十匹の獅子が市に出された。
この時、ちょうど施氏は市場にいた。
氏は十匹の獅子を見て、勢い矢で十匹の獅子を撃ち殺した。
氏は十匹の獅子の屍を拾いあげ、石の部屋に戻った。
石室はじめじめと湿気っていたので、使いの者に石室を拭かせた。
石室を拭かせ終えると、氏は十匹の獅子を食べ始めた。
食べ始めると、十匹の獅子は実は十匹の石造りの獅子の屍だったことに気がついた。
これはどういうことか、試しに説明する。 

詩はここで終っている。この後の話がないのである。実に奇妙な詩なのである。

施氏が何者であるのか、いつの時代の話なのか、なぜ獅子を食べたがるのか、何故石の獅子を食べる事になってしまったのか等は現代においても全くの謎である。

[編集] 状況

このあまりにも変な詩は意義不明のままここ数十年のうちにチェーンメールのごとく世界中に広まりウィキペディアにも掲載される事態になっている。現在英語版中国語版を始めとして13カ国語のウィキペディアに現地の訳文を添えた状態の記事として掲載されている。

[編集] 日本語版での対応

この妙な漢詩は2007年9月に日本語版にも初版が投下された。優秀な日本語版ウィキペディアンはここにおいてようやくこの不可思議な漢詩の実態を捉えてみせたのである。

彼らによると施氏食獅史の作者はアメリカ在住の中国人言語学者・趙元任氏であり、趙氏が発表した中国語版ローマ字の重大な穴を自ら立証するための補足説明であったというのである。氏が苦心の末に編み出したローマ字表記法もこの詩を書きとめようとすると題名から本文までの全てが約百個の「shi(シ)」の連続になってしまって重大な不具合が生じる、ただその証明のためだけに作られた漢詩であり、それがいつの間にか似通った「shi(シ)」の微妙な違いを読み取らなければ朗読できないという中国語で最も長ったらしい早口言葉として独立して扱われるようになったというのが真相であるらしい

こうしてウィキペディア日本語版は施氏食獅史の原著作者を趙元任氏と断定し、氏が死亡した1981年から換算して2056年まで、このデタラメで意味不明な漢詩の記述を40年近く封印する事に見事成功したのである。

[編集] 後記

Wikipedia
ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディアの専門家気取りたちが「施氏食獅史」の項目を執筆しています。

この詩の上陸を見事阻止できた事についてウィキペディア日本語版では「例え公共に提供されたものでも著作権は守らなければならない。これで米国在住の博士の娘さんから日本語版を名指しして訴訟を起こされるリスクを回避することが出来た。自分たちの信念を守り通すことが出来た。この調子で中華人民共和国が発明した簡体字表記を全滅に追い込みたい。」と発表している。

これに対して英語版では「日本語はションベンだ!」とコメントしている。

2010年現在、再びウィキペディア日本語版でも施氏食獅史の存在が確認された。あまつさえ珍項目にも推薦する始末である。自分たちで記事を削除しておきながら、あったらあったでいいように使うウィキペディアンの鬼畜さが表に出た出来ごとの一つであろう。

[編集] 関連項目


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