悪魔の辞典

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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悪魔の辞典 (あくまのじてん) とはアンブローズ・ビアスによる近代初の、ユーモア欠落症患者以外の人間が編纂した百科事典である。

概要[編集]

悪魔の辞典は、従来の辞書が抱えている様々な問題を解決する画期的な辞書として、ビアスにより1911年に発行された。その後、様々な辞書に多大な影響を及ぼし続けている。

インターネット上の百科事典においても、近代百科事典の基本型として、アンサイクロペディアのみならずアンサイクロペディアのパロディサイトであるウィキペディアにも大きな影響を与えている。また、エキサイト翻訳もこの本の影響を大きく受けているため、非常にエキサイトした内容となっている。

特徴[編集]

悪魔の辞典が画期的と評される理由の一つには、その斬新な編集方法がある。それまでの百科事典の編集方法は次のようなものであった。まず、編集者が選定した語彙について各分野の自称エキスパートがどこからともなく湧いてきて、日々自己満足のためだけの記事を作ろうと討論という名のサドンデスマッチをし続け、出来上がった記事を一方的に読者に押しつけるために編集者に渡した。それを編集者が出版社とそのスポンサーに不利益となる内容を削ることで辞書を完成させていた。この方法には、エキスパートの思想が記事に反映されるという重大な欠陥があった。

これに対してビアスは、脳内編集という当時としては大胆な手法をとった。この手法では、内の事実や妄想を用いることで、自称エキスパートの辞書編集への介入を阻止し、思想の反映を防いだ。ここで、ビアス自身の思想が大きく辞書に反映されるという問題が新たに生じそうに見えるが、そもそも事実を書いていないのでそれ以前の問題となり、この問題は回避されるわけである。また、一人で編集ができるので発行までの人件費を安く抑えることも出来た。さらに、脳内の妄想を用いた副産物として、従来の辞書にはなしえない、現実から一歩距離を置いた客観的な叙述が可能となった。編集者であるビアス自身も、活動の場を非現実的な妄言を書き連ねる新聞紙上に設定することで辞書編集者としてのスキルの向上を図った。ビアス自身がユーモア欠落症ではないことにより、良質なユーモアも多く含むものとなった。このような手法により、ビアスはかつてない自由な百科事典を作ることができた。

上記の思想は様々な百科辞典にも受け継がれている。たとえばアンサイクロペディアにおいても、自称エキスパートですらない人間が脳内の妄想とユーモアに基づいてあたかも事実であるかのような記事を自由に作り上げることができるようになっている。また、ウィキペディアが「フリーダム百科事典」と銘打ち、ユーモア欠落症患者たちがアンサイクロペディアと大して変わらない記事を執筆しているのもこのためである。

内容[編集]

悪魔の辞典の収録する語彙数は非常に膨大で、ビアスでさえその正確な数を知らなかったといわれている。あまりに膨大すぎて地球上にはデータを保管する場所がないため、データの大半は宇宙空間にある人工星に保管されている。その記事のうちのいくつかは、普通の辞書では書かれていない事実を多く含んでいる。例として以下のようなものがある。

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でも、私達は気にしませんし、あなたも気にする必要はありません
それとも、あなたはJASRACか何かの関係者ですか?
  • (cat)…家庭内で嫌なことがあったときに蹴るために自然が作ってくれた軟くて壊れない機械。
  • 雄弁(eloquence)…馬鹿に、とは色の一種だということのような誰でもわかることを伝えるための技術。あるいは馬鹿にあらゆる色が白であると信じ込ませる技術。
  • 流行(fashion)…知識人が馬鹿にしつつも従わざるをえない権力者のこと。
  • 未来(future)…われわれが仕事で成功し、真の友人を持ち、幸福を保証される唯一の期間。
  • (grave)…天の使いか医学実習生が来るまで死者が眠る場所。
  • 幸福(happiness)…人の不幸について考えることで生じる感情。

関連項目[編集]

Wikipedia
ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「悪魔の辞典」の項目を執筆しています。

外部リンク[編集]

悪魔の辞典英語版


読書子に寄す

真理は万人によって求められることを自ら欲し、風刺は万人によって笑われることを自ら望む。かつては民を愚昧ならしめるために真実が最も狭き堂宇に閉鎖されたことがあった。今や真理と風刺とを特権階級の独占より奪い返すことはつねに進取的なるアンサイクロペディアンの切実なる要求である。この項目「悪魔の辞典」はこの要求に応じそれに励まされて生まれた。それは生命ある不朽のユーモアを少数者のパソコンより解放してネット上にくまなく立たしめ民衆に伍せしめるであろう。近時ウィキペディアの流行を見る。その宣伝の狂態はしばらくおくも、後代にのこすと誇称する百科事典がその編集に万全の用意をなしたるか。千古の真理の企図に敬虔の態度を欠かざりしか。さらに風刺の追加を許さず読者を繋縛して寄付を強うるがごとき、はたしてその揚言する百科事典のゆえんなりや。吾人は天下の名士の声に和してこれを推挙するに躊躇するものである。このときにあたって、アンサイクロペディアは自己の責務のいよいよ重大なるを思い、従来の方針の徹底を期するため、すでに十数日以前より志して来た計画を慎重審議この際断然実行することにした。吾人は範をかのオスカー・ワイルドの著作にとり、古今東西にわたって文芸・哲学・社会科学・自然科学等種類のいかんを問わず、いやしくも万人の必読すべき真に価値あるユーモアをきわめて簡易なる形式において逐次公開し、あらゆる人間に須要なる普遍的ユーモアの資料、権力者風刺の原理を提供せんと欲する。この記事は会員制の方法を排したるがゆえに、読者は自己の欲する時に自己の欲する部分を各個に自由に選択することができる。携帯に便にしてユーモアの質を最主とするがゆえに、外観を顧みざるも内容に至っては厳選最も力を尽くし、従来のアンサイクロペディアの特色をますます発揮せしめようとする。この計画たるや世間の一時の投機的なるものと異なり、永遠の事業として吾人は微力を傾倒し、あらゆる犠牲を忍んで今後永久に継続発展せしめ、もってアンサイクロペディアの使命を遺憾なく果たさしめることを期する。風刺を愛しユーモアを求むる士の自ら進んでこの挙に参加し、加筆と忠言とを寄せられることは吾人の熱望するところである。その性質上経済的には最も困難多きこの事業にあえて当たらんとする吾人の志を諒として、その達成のため世の読書子とのうるわしき共同を期待する。 (Portal:スタブ)