幸福な王子

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幸福な王子(こうふくなおうじ、The Happy Prince)とは、イギリスロンドンで起きた皇太子像損壊事件である。

概要[編集]

1720年にロンドンのバッキンガム宮殿前に建てられていたプリンス・オブ・ウェールズ像の金箔が剥がされるという事件が連続して起こり、厳重な警備にも係わらず最後には両目の青いサファイアや剣に填められた真っ赤なルビーまで無くなってしまった。 これはイギリス王室に対する重大な反逆であるとして、ロンドン中を巻き込む大規模な捜査が実施された。

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ある日、宝石屋から密告があり、皇太子像のルビーを売りに来た病気の子供がいる貧しい母親が逮捕された。 当時のイギリスでは血の法典により5シリング以上の価値のある物の窃盗は死刑と決まっていた上に、国王への反逆罪にも問われ貧しい母子はやせ細った自分の子供を抱きながらタイバーンで絞首刑となった。

さらに、後日にはサファイアを所持していた飢えた若い画家幼いマッチ売りの少女が逮捕された。 彼らは全員絞首刑となった。

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その後も皇太子像の金箔を所持していた人物が次々と逮捕されタイバーンの木に吊されていったが、肝心の像から盗み出した犯人については何一つ手がかりが得られなかった。

市民の間では謎の窃盗犯を義賊として英雄視する意見も出るようになり、 全ての貴金属を奪われみすぼらしい姿になった王子の像は王室の権威に係わるとして解体処分されることになった。 王子の像は心無い人々によって柱から取り外され、溶鉱炉で溶かされたが鉛の心臓だけは溶けず、像の足元に転がっていたツバメの死骸と一緒にゴミために捨てられた。

犯人は不明のまま像が解体されることで犯行は止まった。 現在でもこの事件は迷宮入りしたままである。

後に、犯人はツバメであるとする説が発表され、この事件を元にした童話がオスカー・ワイルドによって作られた。 皇太子像を損壊したのがツバメによる害獣被害であったとすれば、これはイギリス史上、最も多くの死者を出した害獣事件と言うことになる。