完全試合

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完全試合(かんぜんじあい)とは、野球において守備時にノーミスの試合をすること。日本のプロ野球では過去15例、アメリカ合衆国では20例記録されている(2010年6月現在)。

定義[編集]

公認野球規則によると、「一方のチームが守備時に一度もミスすることなく試合を終え、かつ投手を一度も交代させなかった場合、その試合に登板した投手に完全試合を記録する。」と規定されている。ここでミスとは以下のことを言い、これらがひとつでも生じた場合には完全試合の規定を満たさなくなる。達成は極めて難しいとされる。

  • 打者に安打を打たれること
  • 打者に四球を与えること
  • 打者に死球を与えること
  • 捕手が打撃妨害をすること
  • 投手が反則投球を犯すこと
  • 野手がファールフライを落球すること
    • 一部ではこれがミスになるかどうかで議論となり、このプレーがあっても完全試合として認めると見解を示しているようだが、ファールでも落球は落球。もちろんミスである
  • 投手が投じた球を捕手が捕りこぼすこと
  • 打者に振り逃げされること
    • 振り逃げされたということは、投手が投じた球を捕手が落球したといことであり、たとえ打者が一塁に生きなくてもミスである
  • 野手が野選すること
    • 野手がお見合いして落球した場合、たとえ一塁に送球して打者をアウトにしてもミスである
  • 野手が失策すること
    • たとえば二塁手がトンネルし、カバーに入った遊撃手が捕球して一塁に送球して打者をアウトにしても二塁手のミスとカウントされる
  • 守備側の選手がサインを見逃すこと、もしくは意味を取り違えること
    • 立派なミスである。サイン確認審判に予めサインを伝えておき、この審判によって判定される
  • 観客が相手四番打者に野次を飛ばさなかった場合
    • 相手打者に野次を飛ばして打撃意欲を削ぐことは有効な守備のひとつであり、これを怠ると守備側のミスとされる
  • 試合終了直後に投手がガッツポーズをするか、捕手と抱きあわなかったとき
    • 記録達成の瞬間に観客を沸かせる動作をしないことは興行上許されないミスである。投手の動作を確認してから、球審により完全試合が宣せられることになっている

20世紀初頭はボール球を投球した時点で投手のミスとみなされた。しかしニグロ・リーグサチェル・ペイジはわざと全打者に対して最初に3つのボールを与え、そのあと立て続けに3つのストライクを奪うことで観客を沸かせていた。彼のパフォーマンスに配慮して、ペイジがメジャーリーグと対戦した1922年から、ボールはミスでないとルール改正された。

日本とアメリカのルールの違い[編集]

日本では投手の記録、アメリカではチームの記録と捉えられている。日本ではどんなに野手が頑張って守っても報われない。そのため野手はわざわざファインプレーで盛り上げてまで完全試合を達成しようとは思わないようである。2006年には野手のやる気のなさから山本昌が完全試合を逃している。一方でアメリカでは守備についた野手全員が賞賛される。こうした違いから1980年以降、日本では達成例はわずか1例であるのに対し、アメリカでは8度も達成されている。

また日本のルールは一人の投手でないと達成したことにはならないのに対してアメリカのルールは継投でも達成記録として認められる。継投による完全試合は日本とアメリカを合わせても、2007年の日本シリーズでの山井大介岩瀬仁紀の例(山井8回、岩瀬1回)しかない。特に山井は「これがメジャーのルールだったら…」とぼやいていた。

またイチローの全盛期には、イチローが守備についた試合は完全試合に認定しないという規定があった。なぜなら投手がどんなにヘボくて打者にメッタ打ちに遭っても、イチローがすべて捕球しアウトにしてしまうからである。現在はイチローも一般的な一流選手に成り下がってしまったため、このルールは消滅している。

達成者[編集]

サチェル・ペイジ[編集]

メジャーリーグとの対戦では、1922年に27人連続三振を達成。しかし全打者にあらかじめ3ボールを与えていたために完全試合と認定されなかった。ルール改正後の1923年にも全く同じ戦法をとり、見事完全試合を達成した。1924年には一転してメジャーリーグ相手に27人連続三球三振を達成、メジャーは完全に赤子扱いされた。

完全試合達成が期待されテンションが上がる試合前のイチロー

イチロー[編集]

全盛期には上記のように日本に特別ルールが存在したが、国際親善試合には特別ルールはなかった。メジャーリーグとの試合でライトで先発出場したイチローは、内野ゴロ9、内野フライ4、外野ゴロ6、外野フライ3、客席フライ2を処理した。投手は三振3つを奪い、見事完全試合を達成した。登板した投手は、「バックが心強いので、四死球とすっぽ抜けにだけ気をつけた。客席や場外に飛んでもすべてイチローさんがアウトにしてくれると信じて、真ん中に直球を投げ続けた」と話している。

なお、この試合では投手よりもイチローの貢献度のほうが大きいことから、特別にイチローに完全試合の記録が与えられた。

槙原寛己[編集]

1994年広島東洋カープを相手に達成したとされる。しかし守備時に相手打者への野次が少なかったことから、記録に疑問がつく。ちなみにこの試合の前日に槙原は寮からの夜間外出禁止を言い渡され、自分の投球でその処分を取り消してもらおうと奮起したことが記録達成につながったと告白している。槙原のやる気を引き出すために処分を下した巨人コーチ陣と寮長の綿密な計画はさすがというほかない。完全試合の達成のためには、選手寮の職員の協力まで必要なのである。

関連項目[編集]