好きな食べ物

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ウィキペディア専門家気取りたちも「好きな食べ物」については執筆を躊躇しています。そのような快挙を手際よくやりおおせたことは、我らの誇りです。

好きな食べ物(すきなたべもの)とは、自己紹介で話す定番の、そして誰も得をしないテーマである。

幼稚園での自己紹介[編集]

幼稚園など幼児に自己紹介をさせる場合、無難なテーマとして、好きな食べ物を答えさせることが多い。

「山田花子です。好きな食べ物は、えっとぉ、いちごです。」

女の子が「いちご」などと答えると、周りの先生が「かわいいー」などと応じる場合もあるが、社交辞令以外の何ものでもない。それに幼稚園児の語彙や思考力から考えて、だいたい答えは決まっている。実は筑前煮に入っているシイタケが大のお気に入りだとしても、そんなことは答えない。

もっとも、安いリンゴと答えるか、やや値の張るイチゴと答えるか、さらに値の張るメロンと答えるかで、保護者収入が予想できるため、ママカーストの判断材料の一つになるという考え方もある。また、カップラーメンなどと答える子がいれば、先生はその子の家庭環境に特別の注意を払うかもしれない。自己紹介させられる幼児の側からすれば大きなお世話である。

小学校での自己紹介[編集]

たとえばや小学校クラス替えが行われた場合など、新しいクラスのメンバーが集まる最初の日、全員が自己紹介することが多い。そんなときにも、多くの場合に好きな食べ物を述べることになる。

「山田太郎です。好きな食べ物はハンバーグです。好きな遊びはサッカードラクエです。よろしくお願いします。」

さて、サッカーとドラクエという情報はそれなりに重要である。サッカー好き、ドラクエ好きな友だちが声をかけてくれるかもしれない。しかしハンバーグが好きという情報はほとんど意味がない。ハンバーグ好きな友だちが声をかけてくる、なんていうことはほとんど皆無であろう。

どちらかと言うと、好きな食べ物を馬鹿にされるケースの方が多い。「おまえまだハンバーグが好きとか言ってんの?子どもだなあ」といった具合である。また、たとえば「メロン」と答える子は、滅多にメロンを食べられない貧乏な子だという噂も立ったりする。だからある程度学年が上がると、無難な答えに終始するようになる。たとえば、唐揚げというのは無難であり、それなりに良い答えであるが、言い換えれば何の意味もない情報である。

中学校での自己紹介[編集]

しかしながら、中学校でも自己紹介で好きな食べ物を答えさせる教員がいることには驚きを禁じ得ない。しかし好きな食べ物を言えと言われたからには答えざるを得ない。

「山田一郎です。好きな食べ物は中国産松阪牛です。小学1年のときから水泳を習っているので、水泳部に入りたいと思っています。あと、少しギターも弾けます。音楽好きな人は声をかけてください。よろしくお願いします。」

中学生にもなると、好きな食べ物を意味もなく紹介しても仕方ないことに気づく。彼はここで「中国産松阪牛」と言って笑いを取りに来た。あくまでネタであって、松阪牛や中国産牛肉が好きかどうかとは関係ない。

もう少し真面目に答える女子などは、たとえばハーゲンダッツなどと答えたりするが、そこから友人関係ができることはまずないし、どちらかというと変なことを言った際に陰口の対象になるだけである。

アイドル・プロレスラーの自己紹介[編集]

アイドルの場合、キャラクター作りのために好きな食べ物が設定されることが多い。無論、本人の好き嫌いとはまったく関係ない。たとえばりんごももか姫が「サバ寿司」などと答えるわけにはいかないのである。

プロレスラーの場合も同様で、力道山は本当は魚好きだったらしいが、取材に対してはいつもステーキと答えていた。最近のプロレスラーは空気を読まずにサラダなどと言う者もおり、プロレスラーに怪物性を期待しているオールドファンの落胆を招くことになる。

その他の有名人の自己紹介[編集]

スポーツ選手も、親近感を高めてもらうため、好きな食べ物を公表することが多い。中には野球中継でも、選手の紹介の際に好きな食べ物を書き添える場合もある。しかし野球を観戦する人にとって、その選手の好きな食べ物などまったくどうでもよい情報である。また、好きな食べ物をきっかけにその選手のファンになる、ということも皆無である。

芸能人の場合、グルメ番組やバラエティー番組で、好きな食べ物が紹介されることも多い。しかしグルメ番組の場合、たとえば築地特集に出演するゲストは、いちいち聞かなくても魚が好きなことくらい分かるので、やはり聞くだけ無駄である(番組制作側からすれば、安易な尺延ばしのテクニックでもある)。バラエティー番組の場合は、上記中学生の例のようにネタに走るか、アイドルの例のようにキャラクター作りに使われるかのどちらかである。セレブ感を売りにしている芸能人ならば、黒トリュフとかシャトーブリアンというように高級食材を答えるか、フランス料理のよくわからない高級そうな料理を挙げることになる。いくら本当は好きであったとしても、叶姉妹吉野家牛丼と答えるわけにはいかないのである。

サラリーマンの自己紹介[編集]

一方、サラリーマンの自己紹介では、好きな食べ物を話すことはまずない。しかし実はサラリーマンこそ、最初に好きな食べ物を紹介すべきなのだ。たとえばアフターファイブを楽しむときに、同僚の好きな食べ物に関する情報は重要である。相手が魚が好きと分かっていれば、良い刺身日本酒を出す店があるからと誘うことができるからだ。

接待の場合は尚更である。相手が肉好きならばしゃぶしゃぶというように、上手く場を設けることができる。商談も進むというものだ。取引先とは、名刺交換の際に、好きな食べ物も言い添えればよいくらいである。いったい世の中でどれだけの幹事が、必死になって相手の好みをリサーチしていることか。

関連項目[編集]