天声人語

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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中国の古典に「天に声あり、人をして語らしむ」という言葉がある。現代語に訳すと「民の声、庶民の声こそ天の声」という意味になるという。ラテン語にも「民衆の声は神の声である」という似た意味を持つことわざが存在する▼朝日新聞のコラム、天声人語(てんせいじんご)はこの古典にちなんで命名された。小欄は1904年から連載が始まり、戦時中の断絶を挟みながらも現在に至るまで続いている。社説とは微妙に異なる意見を載せることも時々あるが、誰も気にしない▼今年も全国各地の大学で、入学試験の問題文に小欄が用いられた。日頃から新聞を読んでいる受験生であれば楽々と解答することが出来ただろう。小欄を読む高校生未来は明るい▼一方、政界では天の声を濫用する者が後を絶たない。権力者の介入をうまく表現しているが、これでは天の声というよりもむしろ欲の声だろう。欲の声ではなくサイレントマジョリティの声を政治に生かすようにしてもらいたい。民の声を無視し続ければ天の声も見捨てられることになる▼そういえば、顔のケアに気を使わない最近の若者たちはネットウヨと呼ばれ、小欄をろくに読まずに内容の批判をしていると聞いた。意見や立場は異なれど、まずは小紙を購読してはどうだろうか。当社の社旗は下が丸、上が四角なので、紙面にメリハリが生まれて、「まつ毛スゴイ」になる▼古代から現代に至るまで日中の交流は綿々と続いてきた。両国間の課題は山積しているが、いずれ民の声が解決策を提示するだろう。少々楽観的かもしれないが▼ここはどこだろう。まっくらだ。ワタシがだれなのかもわからない。ひかりがほしい。ヨロコビがほしい。ワタシのコトダマ、ゼッタイに、つうじてほしい。
<2017・08・16>