おとど

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おとどとは、かつて日本の宮中で飼われていたトドの尊称である。

概要[編集]

天然のトド。

日本において、トドは蝦夷の北部でしか見られない希少な動物であり、故に古来より神聖な生き物として珍重されていた。文献によると、奈良時代までには既に宮中において飼育され、天皇の孤独心を紛らわすのに一役買っていたという。特に天皇が幼少の場合、このトドは数少ない心許せる遊び相手であった。宮中のトドは動物でありながら廷臣以上の尊厳を持って扱われ、「おとど」と尊称された。なお、寒冷地に住むトドを都で飼うために氷室(ひむろ)と呼ばれる専用の施設が造営されていたことは有名である。このように厚遇されていたトドであるが、万が一何かやらかしてしまったときには都より暑い上に氷室もない、九州にある大宰府という名の動物園収容されてしまい、そこで耐えがたい苦痛を味わうことになるため、これはトド達にとって絶対に避けねばならないことであった。

トドの種類[編集]

宮中で飼われていたトドには廷臣同様、厳格な序列が定められており、上位のトドほど天皇の近くに置かれた。以下はその一覧である。

おおきおとど[編集]

最も大きくて立派なトドがこの地位に据えられる。しかし、このようなトドが生まれることはそれほど多くなく、小さなトドしかいない時はこの地位は空席になる。養老律令によれば「燮理陰陽」(自然の運行を調和させる)という特殊能力の持ち主であり、自らの意思で雨を降らせ、飢饉を未然に防いだりしたという。そのため、正体はトドゼルガではないかと囁かれている。

ひだりのおとど[編集]

おおきおとどがいない時は宮中で一番偉いトドであり、文字通り天皇から見て左側に鎮座している。平安中期までは空席になることもあったが、その後は常設された。

みぎのおとど[編集]

天皇から見て右側にいるトド。ひだりのおとどと並び称されるが、実際の地位は一段階低い。おおきおとど・ひだりのおとどがいない時は一番偉い地位となる。

うちのおとど[編集]

一番地位が低いトド。元々この地位は存在しなかったが、奈良時代末期に有力廷臣の間にもトドの飼育が広まると、各々が出世のため「是非ウチのトドを宮中に!」と言って送りつけてきたため、やむなく新設された。

トドの弊害[編集]

このようにおとどは天皇の身近な存在として大切にされた一方、やがて天皇はトドの愛くるしい姿[1]に心酔して政治を顧みなくなったため、天皇の親政は揺らぎ、私利私欲に走る廷臣が跋扈して律令制は崩壊に向かった。しかしその後もトドは神聖な動物として宮中で長らく飼われ続けた。宮中でトドを飼う風習は、明治時代になってようやく廃止された。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 愛くるしいトドであるが、他のトドに対しては敵愾心をむき出しにして襲いかかったり、共食いを始めることも珍しくなかった。そのため、寿命を迎える前に死んでしまう場合も多く、トド達の地位は数年単位で頻繁に入れ替わっていた。