報道

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報道(ほうどう 英:Journalism)とは紙やテレビ放送など様々な媒体を持って情報を広く多くの人へと伝える報知のことであり、また広義には伝える情報を得るための取材をも含む行為である。そして、それら行為によって形成され目指すべき倫理観や道徳観を内包する哲学として、いわゆる華道や茶道などと同じく芸道であるとされる。報道の歴史の古くからあったが徐々に競い合うようになり、その原型として日本では江戸時代の瓦版が有名である。それらは同時に修道の役割をも担っていくようになったが、現代では報道が商業利用されるにつれて競技としての側面の方が強くなり、本来報道が「道」として目指す「真実、公正、平等」などの理念は形骸化していったとして批判も多くある。

この項では行為としての報道について記述するため、報道を行う競技者については記者を参照。

歴史と理念[編集]

本来、報道という言葉は「セルニテ(道にて知らせる)」と読み、人行き交う道という、密室ではない開けた公共の場で、特定の少数ではない見知らぬ多くの人に対して何かを知らせることを意味していた。報道が日本において競い合うものとなったのは江戸時代に遡り、瓦版の早刷りに端を発する。いち早く手に入れたニュースを瓦版で刷り上げ、大通りを走り叫びながら売り歩き、同業者達とどちらが多く売った誰が一番早かった自分の扱った事件が一番だなどと競い合ったのが始まりであった。しかし、それらに細かいルール等はなく勝敗に関しては名誉の為のものであった。

時代が進むにつれ、西洋で新聞が発明され、日本では西洋からの新聞と倫理の輸入により報道は「道にて知らせる」ものから「報す道」として、哲学思想や報道に対する倫理を内包した芸道の一種に発展していくことになる。芸道として発展した報道は情報を集めそして報じていく中で、「情報は真実のもののみを用い」、「情報を客観的に公正に扱い」、「全ての情報を全ての人に報せる」、この「真実、公正、平等」の理念を持った人格を形成としていくこと目的として行動し、多くの記者を生み出していくことになる。しかし、戦後には武道のスポーツ化に伴い報道も競技化し、資本主義の増大に伴って報道の商売化著しく、理念や人格の形成などよりも報道競技としての競技上での勝敗に重きが置かれるようになってしまい、現在では競合他社を出し抜くためだけの取材及び報知が行われているのが現状である。

技法とルール[編集]

報道をする上で行われる技法と、競技化によって制定されたルールについて記す。

一つの事件が発生したときから競技開始となり、取材発覚報道が完了したところで採点され、その事件を報道した組織同士で点数を競い合い1サイクルの勝敗が決定する。なお報道しなかった場合は強制的に敗北扱いとなる。一つ報道に対する得点配分は三つの構成に分かれており、技術点、情報点、注目点によって成り立ち、技術点は技術の優劣、情報点は情報の価値、注目点は観客の評価によって採点される。これを1年間繰り返し総合的な点数が高かった組織・記者が優勝である。

採点は記者自身達によって構成される記者クラブ内で行われ、その得点の子細は公表や報道されていないため詳しくは不明である。

技術点[編集]

スクープやがん首を取るためにみんな必死に競い合っている

報道が行われた際にどのような技が使われていたかで点数が加算されていく。

透っ破抜き
特定少数が隠していた情報を手に入れ公表する報道競技の基本技術である。情報を知っていた人間がより少なく高い社会的地位にあるほど高得点となる。
スクープ
手に入れた情報を誰よりも早く公表する技術。情報の価値にかかわらず基礎得点が入り、同じ情報を競争相手達が報道に利用するたびに得点が加算される競技での主な得点源である。このため、たとえ官庁や警察が数分後に必ず公表する情報であっても、1分1秒でも先に情報を得ようとする競争が激しく行われる。しかし、そのために誤報になることも多い。
張り込み
特定の人物の付近に長時間潜伏することで情報を得る技術。スクープやすっぱ抜きを行うための予備動作であり、これによる得点はないが特に重要な技術とされる。
がん首を取る
報道対象の実物を映像として確保する技術。観客には分かりづらいが、点数として加算されている。
事情通
事件や事態の関係者や専門家からの意見を手に入れ公表する技術だが、本当に関係者や専門家であるかは問われない。基礎点が入るため、確実な得点源として必ず使われる技術である。
アンケート
事件や事態に対する一般人からの意見を手に入れ公表する技術だが、正確なデータである必要はない。基礎点が入るが、むしろ注目点を稼ぐために利用されることが一般的である。
号外
重大な事件の場合何度も放送することになるため、新聞などが印刷時間までの時差などにより他の媒体にたいして後れを取りかねない場合、特オチ減点やスクープ点を取られないようにする目的で行う一技術。これを行うことで致命的な得点差が生じることを防ぐための大切な技術である。

情報点[編集]

テレビに出演すれば点数がかなり高くなる。

情報点は情報の価値により点数が決まり、国家規模の事態に関わる情報や戦争地区での実態などより多くの人に影響を与えたりより多くの人が知ることが出来ない情報である場合は点数が高くなる。逆にアザラシが川にいたり芸能人妊娠した時の、影響を与える人が限定的な情報はより点数が低くなる。情報点の最高点は他の点数よりもかなり高く設定してあるが、リスクやコストに対しての点数の割合が注目点に対して悪いため、重視されることは少ない。

情報点が高かった報道の例としては、「リクルート事件」や「オリンパス事件」などが挙げられる。

追加得点要素として「ピューリッツァー賞」などのジャーナリズム関係の賞を受賞すると賞の格に応じて更に高得点が加算されるが、目指して取ろうとする競技者は殆ど存在しない。

注目点[編集]

これだけは採点者によって決められることはなく観客の様子で点数が定められる。但し表現競技の芸術点などとは違い明確な基準が存在している。テレビであれば視聴率、ラジオならば聴取率、新聞や週刊誌であれば部数を基準に基礎点が決められ、さらに賛同や批判の投書などの反響も含めて総合的な点数が定められる。

近年で特に得点が高かった例としては、「AKB48選抜総選挙」や「タマちゃん騒動」等が挙げられる。

競技の中では最も高い点数が出る要素であり、情報点や技術点は大凡無視しても注目点だけで勝敗が決まることも多い。現代ではこの注目点に配点の比重が寄りすぎていることが競技化による弊害を多く生んでいるとして批判も大きくなっている。

減点[編集]

特オチ
特ダネとは逆に、とある事象を一人もしくは一社だけ報道できなかった、特に遅れて報道してしまったときにされる減点。
誤報
真実ではない情報を過失によって公表してしまうこと。いわゆる「おてつき」であり、いち早いスクープを狙ったときに頻発する。これを行った場合は社会的影響により増減するが、かなりの減点されることとなっている。本来のルールでは誤報を重ねて行った場合、明確な反則であり、競技資格を剥奪された上追放処分となっているが、競技者より罰則が厳しすぎるとの要望が強く形骸化してしまい減点と小さく礼を見せるのみで良しとされている。
虚報
真実ではない情報を故意によって公表すること。サッカーで言う「シミュレーション」であり、注目点を狙うために行われることが多い。本来は特に悪質な反則とされており、一度の反則競技資格を剥奪された上追放処分となっているが、誤報との区別がつきにくく、また罰則が厳しすぎるとの要望で、誤報と同じように形骸化している。

報道の普及[編集]

近年まで報道は新聞やテレビなどの大規模な設備を必要とするマスメディアを介して行わなくてはならなかったが、インターネットの発達と共に報道は普通の人達でも窘める趣味として普及するようになった。しかし、段級位、資格を持たぬ人間や適切な指導を受けてない人物による技術のみ競い合うことのみを目的とした悪質な草報道が横行しており、報道の芸道としての側面は蔑ろにされ精神的にまた礼節として未熟な記者による報道がなされている状況が続いている。

スクープ点を狙うために、誰が報道しても変わらないことをいち早く報知しようと、誤字脱字や誤報、勘違いを含んだ報告が横行したり、自分が先ではなかったことで競争相手に悪態をつくなどの行為。注目点を稼ごうとして、煽るだけのタイトルを付けて様々な場所にリンクを張ったりする行為。また素っ破抜きを狙うあまり、自分の犯罪を告白してまで報道点数を稼ごうとするなどとして、社会問題と化している。

関連項目[編集]