包茎心配症候群

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
移動先: 案内検索
Wikipedia
ウィキペディア専門家気取りたちも「包茎心配症候群」については執筆を躊躇しています。そのような快挙を手際よくやりおおせたことは、我らの誇りです。

包茎心配症候群(ほうけいしんぱいしょうこうぐん)とは、息子が包茎であることについて不安や焦りを覚えるという母親の精神症状の一つ。この症候群は、2010年3月20日発売号のAERA(朝日新聞社)[1]誌上において発表され、広く知られることとなった[2]

概要[編集]

息子の陰茎を「異常」と判断する根拠として、母親は夫の陰茎を想起する。

同誌記事には、全裸で仰向けに寝かされた幼児が、手足を父親に押さえつけられた挙句、母親によって陰茎の包皮の内側に軟膏を塗られて泣きわめく様子が書かれている。幼児は以前、睾丸が陰嚢に下降しない「停留精巣」という疾患での手術を経験しており、それ以来、母親が幼児の性器を観察するのが日課となる。母親はそんな不安を抱える最中で、息子の性器と夫のそれとが異なる点が気になりだし、上記のような民間「療法」を行うこととなったようである。また別の事例として、同級生男子が性器が腫れたことで入院するという学生の頃を思い出した母親が、自分の三歳の息子に包皮切除手術を受けさせたことが掲載されている。

同誌によると、こうした悩みを抱える乳幼児の母親が増えているという。その原因として、乳幼児健診で指摘を受けたこと、また口コミやネット情報によって不安に駆られたことを挙げている。こうしたメディアを利用すると、「包茎は陰茎ガンになりやすい」「AIDSなどの性病にかかりやすい」「いじめに遭う」「モテない」など雑然と情報が集積されてしまい、時として漠然と不安感を煽られてしまう。またこのような母親の心配に対し、男性器の専門家である夫は「『何もしなくていい』の一点張り」といった態度であり、妻の不安が解消されないといった事例が少なくないという。

治療法[編集]

原因が息子の包茎状態ならば、包皮切除手術(割礼)を施す方法が簡単に思い浮かぶ。ユダヤ教圏やイスラム教圏、欧米やアフリカなど多くの国では割礼が行われており、またこれは、AIDSなどのリスクを下げるのに効果があると言われている。しかし日本ではこうした方法にあまり馴染みは無く、幼い我が子の身体に傷をつけることに戸惑う母親も多い。

AERA誌によると、このような母親たちの駆け込み寺となっているのが、神奈川県の厚木市立病院泌尿器科の岩室紳也医師[3]であるという。岩室医師は、かつて自ら施行していた包皮切除手術に対して疑問を抱いて以来「手術は必要ない」という主張を続けている。しかしこれを伝えるだけでは何もしない父親たちと同様、母親の心配を解消することができない。そのため母親たちに向けた、「むきむき体操」なる、包皮を翻転させる方法を提示している[4]

なお現在、母親に対する心理療法は行われず、むしろこうした泌尿器科医や小児科医がカウンセラーを兼ねているような状況である。

問題点[編集]

包皮を切除された陰茎が、亀頭によって愛液を掻き出してしまう様子。
膣内にて、包皮が愛液を溜め込んで飽和した様子。

治療法については学者・医療関係者の間で多くの見解があり、未だ結論づけられたものがない。上記の治療法についても疑問点が提示されている。

  • むきむき体操
包皮は一度剥いても再び亀頭に癒着してしまうため習慣的に繰り返さなくてはいけないなど、母親の忍耐力がどうしても必要である。たしかに男性器は柔軟で、箱庭療法で用いられる砂のような癒しの効果も多少は期待できるが、およそ中々剥けない包皮にキレて乱暴に扱ってしまったり、飽きてパチンコやファミレスでのお茶会に出かけてしまう母親を引き止めるほどの効果は期待できない。なお、むきむき体操のプロセスには不穏な印象を受ける記述があり、岩室医師が批判を受けた上で修正された経緯がある[5]。女性は陰茎をもたないために力加減が分からず、「思い切りつぶすように」「すり傷のようなものができることがあり」がどの程度なのか、といった判断に個人差が生じることが充分考えられる。こうした「矯正」が、将来の息子の陰茎にどのような影響を及ぼすかは、不明である。
  • やはり包皮切除が必要?
たしかにエイズウイルスなどが包皮と亀頭の間に入り込む心配はなくなる。しかし包皮という感染経路の性病に対する心配は、セーファーセックスに関心をもたない者の心配事である。多人数と生で性交するのが習慣である者やコンドーム自体を知らない者、陰茎を洗浄する習慣の無い者でなければ、割礼は必要ない[6]。乳幼児が将来、多人数と生で性交したり、コンドームについて学ばなかったり、陰茎を洗浄しないことが充分想定される文化圏において割礼が行われるのである[7]
包皮を剥いて洗うなどして清潔に保つ、自分で買ったコンドームを用いるなどの性病対策は、岩室医師の指摘することでもある。そもそも幼児の陰茎は、包皮が亀頭に癒着することにより亀頭が排泄物やバイ菌にさらされないようにできており、また恥垢が皮脂として亀頭の表面を保護しているのである[8]。粘膜である亀頭や包皮は非常に柔らかく、激しい性交によって破れる危険性が高いことから、割礼を受けても生で性交すれば性病感染は当然起こり得るものである。なお後述するが、包皮を切除した男性は切除していない(いわゆる仮性包茎の)男性よりもピストン運動が激しくなる傾向があることが分かっている。
Wikipedia
ユーモア欠落症患者のために、ウィキペディア専門家気取りたちが「ウェスターマーク効果」の項目を執筆しています。
  • そもそも剥いていいのか?
包茎心配症候群の治療法の主旨はあくまで、母親の精神的不安を取り除くことである。したがって当人への心理療法を怠り、あたかも息子に問題があるかのように対処してしまうのは考え物である。しかし未だ「この症候群は疾病である」という認識が一般に根付いておらず、母親自身や家族に病気だと指摘することが難しい。岩室医師も自身のウェブサイトにて『親が悪い、周りが悪いと一医者として言えず』と心中を明かしており、「むきむき体操」はその妥協点として考案したものであることを暗示している[9]
だが、母親による包茎「治療」に直面した息子の心情が軽視されていることを決して見逃してはならない。症候群に罹患した母親は「包茎だと学校でいじめられる」と考える傾向があるが、現実には性器に興味を覚えた年頃にズル剥けだとイヤらしい目で見られるものである。また、反抗期思春期といったホルモンバランスが崩れやすい時期、息子の態度に頭にきた母親が彼に対して「矯正」した事実を告げた場合、息子の脳内では自分の陰茎が母親によって手コキを受けている映像が浮かび、最悪の事態を招いてしまうことが可能性として非常に高い。自慰をしようとした際に反射的に母親の顔が浮かび、ウェスターマーク効果により陰茎の勃起が中断する。こうしたことが繰り返されることで、やがて心因性のEDに罹患してしまう場合が考えられる。自身の陰茎が勃起しないため、代理として他人の自慰を見たいという性的嗜好を喚起させてしまうことも起こり得る。
また、あまり知られていないが、包皮切除によってコンドーム未使用時の性交の様態が著しく変質することも問題である。包皮は、陰茎を内に挿入した際に膣壁に密着し、愛液の流出を食い止める働きを行う。無論、包皮のある陰茎は二重鞘構造であるので、包皮を固定させたままのピストン運動が可能である。ところが、包皮を切除した陰茎では愛液を食い止めるどころか、亀頭冠(いわゆるカリ首)によって愛液を掻き出してしまうのである。また膣壁に密着しないためにピストン運動のストロークが長く、より腰に負担がかかりやすい。その上、愛液が少ないために陰茎や膣内を傷つけるおそれが包茎男性よりも高いのである。女性のオーガズムは継続的な快感を得られることで発生しやすいため、[10]膣内をただ掻き毟るかのような包皮切除男性とのセックスでは満足感を与えにくいと言える。
なお、包茎男性が発症しやすいという陰茎ガンは極めて稀なガンであるという。またこのガンは、包茎や亀頭包皮炎、性器の不衛生が原因と考えられているが、包茎男性の多い日本は欧米に比べて罹患率が低い傾向があるという[11]。風呂に入る習慣があれば包茎でも陰茎ガンを発症しにくい、と考えられる。

脚注[編集]

  1. ^ 2010年3月20日発売号のAERA
  2. ^ 症候群の名称は同誌が発端であるが、症状自体は週刊朝日の2002年10月18日発売号にすでに掲載されている。下記リンク先の「紳也's HP」内「小児包茎・こどもの包茎 おちんちん」欄を参照のこと。
  3. ^ 紳也's HP
  4. ^ gooベビー「ドクター岩室のむきむき体操講座」※実物写真掲載につき、閲覧注意
  5. ^ http://homepage2.nifty.com/iwamuro/postnopost.html
  6. ^ ただし、包皮口がもともと狭く、勃起した際に亀頭が圧迫され痛みを感じる、包皮炎を繰り返す、排尿時に包皮が大きく膨らむなどといった包茎であれば、一部包皮切除手術を受けたほうが良いという意見もある。またこうした包茎は日常生活に支障をきたす状態であることから、保険対象となっている。
  7. ^ 割礼の宗教的意義についてはここでは論じ得ない。
  8. ^ 割礼について
  9. ^ 不要な包皮切除手術を繰り返す医療業界(「仮性包茎」手術を半ば脅迫的に推奨する医師含め)への対抗策であった、という見方もある。
  10. ^ 包茎手術で包皮を切り取ると、女性のオーガズムは半減する
  11. ^ がん情報サービス


柿.jpg 下ネタ記事執筆コンテスト2010