冒険の書

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冒険の書(ぼうけん - しょ)は、日本で広く用いられている、自分自身の冒険生活を記録した書物である。現在株式会社スクウェア・エニックス(設立当初はエニックス)が管理業務を行い、400万冊以上が利用されている。

(画像はイメージです)

概要[編集]

主に日本全国の勇者業を営む者を補助するための制度で、勇者一人に1つ支給される冊子「冒険の書」に必要事項を書き留めることによって、それまでの自分の勇者としての行動を記録することができる。また、この冒険の書をもとにスクウェア・エニックスに申請することによって、勇者やその取り巻きたちの所持品や所持金などを保管することができ。これにより、一旦勇者業を中断する場合であっても、いつでも中断したところから再開することが可能となるのである。

元来は、児童や学生会社員など、兼業を基本とする勇者達が安心して勇者業を休み、本業を終えた後に速やかに勇者業の続きを執り行えるようにする制度であった。現在でもそのような利用がされてはいるが、勇者の中にはこの制度を悪用し、勇者として最上の成果を上げられたかのように装うために冒険の書を悪用する者をおり、問題となっている。

取り扱い[編集]

記録の方法[編集]

冒険の書は勇者ごとに支給されるが、そこに勇者の行動を記録することができるのは国家元首(あるいは国家元首に委託された大臣)と、教会の神父シスターのみに限定されている。このため、勇者が冒険の書を利用するときは彼らに会うことが必要である。しかし、現在では国家元首に面会がかなう勇者はほぼゼロに等しいため、勇者は専ら教会に向かうことになる。寺院や神社が宗教施設の大半を占める日本では、教会に足を運ぶことには手間がかかる上、なぜか神父(カトリックでの呼称)は良くて牧師(プロテスタント)はダメというルールも相まって冒険の書の記録は困難を極める。それでも、勇者業を継続するためには記録は必須であるため、連日カトリック教会は勇者業を営む者たちで賑わっている。

取り扱うもの[編集]

冒険の書が取り扱うものは多岐に渡る。第一義的には勇者本人の所持品や金銭であるが、その他勇者の仲間の所持品も保管の対象となっている。

しかしながら、冒険の書の真価は、保管するものは物品に限らないということであり、勇者自身に関するデータ、フラグなどの記録は実に細やかなところまでサポートされている。

名前
本人の名前だけでなく、同時に旅をしている仲間、酒場に取り残されたままの仲間、じいさんに預けられたモンスター、僻地で町おこしをしている商人、そしてふくろなどに付いた名前を記録しておける。
所持金
本人の所持金を預けておくことができる。ただし、預かり可能な通貨は「ゴールド」のみ。
所持品の順番・装備の有無
所持している物品を預かることは前述のとおりだが、それを返却する時に、その所持品をどのような順番でふくろに入れていたか、何を右手に持ち、何を着て、何をはいていたかを細かく記録していた通りに再現してくれる。
自分の妻が金髪だったか、青髪だったか、はたまた赤髪だったかを記録しておける。婚姻届や戸籍のようなものだが、ちょっと違う。
年金記録
年金保険料を支払っているかどうかのフラグが記録される。この機能は過去にうまく機能していないことが発覚し、問題となった。
B型肝炎
集団予防接種をうけたことを証明するフラグ。あまり重要性のないフラグのように見えたため、冒険の書に記録しておかなかったばかりに泣きを見るものが多数発生し、問題となった。

問題点[編集]

冒険の書自体の保管は勇者自身が行うが、その記録から勇者業を再開するのは管理業務をおこなうスクウェア・エニックスである。業務を開始したのは1989年であるが、初期の頃は冒険の書を紛失・消滅する事故が絶えることがなかった。この事故の中には、利用者に全く落ち度がないのにも関わらず、冒険の書にミスがあるとして管理担当者が本人の目の前で削除したというケースもある。この時は、担当者は「おきのどくですが……」と極めて慇懃な態度ながら容赦のない削除であったという。

逆に、保管状態がよくて、本人の冒険は終了しているにもかかわらず、管理者側でそれが把握できなかったりした場合には、もはや本人が存在しないにもかかわらず有効な冒険の書が保管され続けられるということもある。大阪市では、2010年の時点で141歳の勇者が未だにアリアハン周辺を歩き続けていることになっていたことが発覚、問題となった。

このような問題が噴出したことからその管理能力に疑問の声が上がり、2000年代前半には一時利用者は減少したが、近年は上記の年金記録やB型肝炎予防接種といったフラグを保管しておくためのツールとして注目が集まり、利用者は増加傾向にある。

関連項目[編集]

Upsidedownmainpage.jpg 執筆コンテスト
本項は第16回執筆コンテストに出品されました。