下山ダッシュ

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エクストリームスポーツの一つである下山ダッシュ(しもやまだっしゅ)っちゅうのは、浜松県の西部に位置するちくわの名産地豊橋市から天竜川共和国を北上し、鉄子がこよなく愛する数々の秘境駅を経て筑摩県辰野町に至る飯田線の、下山村駅(下山)と伊那上郷駅(上郷)との間において、人と列車とがそのスピードを競う異種間陸上競技(ハンデ戦)のことだに。

概要[編集]

そりゃあ、人間と列車だったら列車の方が早いけど、このあたりの飯田線の経路はΩ(オメガ)カーブ状をしとるんな。そいだもんで、人はカーブの始点と終点との間を直線的に2kmくらい走りゃ良いけど、列車はだいたい6kmの曲線上をぐるぅっと回ることになるんな。それから、飯田線はローカル線のくせに駅間が短くて駅が無駄に多いのを知っとる?たった6kmの間に、鼎(願いを「かなえ」てくれる入場券は縁起物な)・切石(真ん中の車両から降りるとき、気をつけんと列車とホームとの隙間に落ちるでね)・飯田リニアは来るんかなあ)・桜町(春は近くの桜並木がきれいだに)の4つもの駅があって、その全てに停まらんきゃいかんもんで、早くても13分もかかるんな。それから、飯田を知らん衆は、2kmを13分で飛んでく(走る)なんたら「楽勝!」とか思ったら?伊那谷は河岸段丘が複雑に組み合わさった地形をしとるっちゅうことを忘れちゃダメだでな。下山から上郷に向かうルートは、天竜川の支流の松川を渡るまでは平らだけど、その後は70m以上の高低差を一気にのぼらにゃいかんのな。でも、この標高差があるもんで面白いんだでな。(なんちゃって「飯田弁」おわり)

競技成立の経緯[編集]

この競技は、Ωカーブの一方の端である伊那上郷駅を最寄駅とする飯田高校の一部の生徒たちによって、必要に迫られて日常的に行なわれていた行為に端を発する。その一部の生徒たちとは、下山村駅よりも南から飯田線で通学する者を指す。

高校生といえば今も昔も、朝は惰眠を貪るものである。そして、本来乗らなくてはならない列車に乗り遅れることはその習性とも言えよう。だが、ある時ある者が、伊那上郷駅まで乗車していては遅刻となってしまう列車を下山村駅で下車し、高校までの上り坂をなりふり構わずダッシュすれば遅刻しなくても済むことに気づいた。同様に、放課後クラブ活動などでこれまた怠惰に時間を浪費し、また、初めてできた恋人との逢瀬に時を忘れ、はたまた夏に襲ってくる雷雨をやり過ごしたりしていて乗るべき帰りの列車にわずかに乗り遅れたとしても、下山村駅まで駆け下りれば余裕で遅れを取り戻せることが判明し、この行為は同校の生徒間では一般的なものとなり、「下山ダッシュ」と呼ばれるようになった。そう、もともとはハイスクール・ライフを満喫するための「伊東家の食卓」的な「裏技」だったのである。

この、地方の一公立高校で行なわれていた極めてローカルな行為を世の中に紹介し、エクストリームスポーツの競技の一つとして広く知られるようになるきっかけを作ったのは、週刊少年サンデー誌にゆうきまさみが連載していた漫画「究極超人あ〜る」のOVA(1991年制作)である。光画部一行が飯田線を旅した際のエピソードとして、下山村駅から伊那上郷駅に至るΩカーブで列車と主人公らが競争する場面が挿入された。これが、同漫画のファンの間で話題となり、中には実際に現地に赴いて挑戦するものまで現れはじめ、徐々に一般にも広まっていった。

現在では、車掌によっては、「その筋の人」と判断した場合、「まあ、頑張りなさい」といった生温かい声をかけてくれることもある。一方で、競技に関心のない一般の利用者、特に地元の女子高生などからは奇異の目や冷たい眼差しなどを向けられることもまだあるが、チャレンジャーたるもの、負けてはならない。

ルール[編集]

勝敗[編集]

  • 下山村駅で下車し伊那上郷駅で同じ列車に再乗車することができれば勝ちである。
  • また、競技者が女子の場合などは、伊那上郷駅で下車し下山村駅で再乗車するパターンも存在する。これは、両駅の海抜(下山村駅:427m、伊那上郷駅:500m)からも判るように、下山村駅スタートの方が条件として明らかに厳しいことによる。
  • なお、次項に記す細則によって、同じ勝利でも価値の軽重が異なる。複数の競技者間の比較は、この細則によってなされる。

細則[編集]

列車選択[編集]

  • 平成22年8月現在、途中の飯田駅での乗換えを要さない直通列車は14本あり、その所要時間は13~28分である。
  • 所要時間のバラつきは列車ルートの途中にある飯田駅での停車時間の差に起因する。
  • 同駅での停車時間が極端に長いものを除くと13~15分であり、所要時間が最短の列車は、下山村6:41 → 6:54伊那上郷である。
  • 選択した列車のこの区間内の所要時間(分)を、最長の所要時間(28分)から引いた値を10倍したものがポイントとなる。
  • 所要時間15分なら(28-15) x 10=130点である。
  • ちなみに、所要時間が20分を超える列車を選択すると「チキン」とか「お前ピザだろう」とか言われることがある。飯田で何分待たされたと思ってるんだ。え?名鉄名古屋本線の普通で15分以上待避線に釘づけ。あっそ。

時間帯・天候[編集]

  • 途中の田舎道は、ルートを熟知していない初心者の場合迷うことがある。そのため、日の出1時間前以前ないしは日の入り1時間後以降にスタートした場合には、時間帯ボーナスとして30ポイント加算する。
  • なお、日出・日没時刻は、下山村駅ホームを基準地点とする。
  • またルート上に積雪がある場合や、積雪はなくとも道に凍結が認められる場合は、天候ボーナスとして+30ポイントとする。
  • これら二つのポイントの重複は認める。

交通法規[編集]

  • 参加者は交通法規を遵守するものとする。そのため、以下の行為が認められた場合はペナルティを課す。
  • なお、交通事故を引き起こした場合は失格となる。
    • 横断歩道以外での道路の横断:-10ポイント/回
    • 信号無視:-20ポイント/回
    • 歩行者や自転車との衝突:-10ポイント/回

降車時の切符の処理[編集]

  • 車掌が乗車している場合は、下山村駅到着前に事情を説明し、切符を事前に回収してもらっておいても良いが、-5ポイントとなる。
  • また、降車時に他の利用客を押しのけたりするような行為が認められた場合は、ペナルティが課されることもある。
  • なお、切符の使用ルールも厳守すること(例えば途中下車前途無効の乗車券で再乗車するようなことは慎むこと)。

ローカルルール[編集]

  • 乗ってきた列車に荷物を残していくリスク(再乗車までの間での盗難、乗り遅れた際の不都合など)を冒すことでボーナスポイントが認められる場合がある。
  • 下山村駅のホームを列車が離れていく様子や、伊那上郷駅に入線してくるところなどをきれいにビデオに収めた際にも、ボーナスポイントが認められる場合がある。この場合、下山村駅から鼎駅に向かう直線をどの程度カメラで追い続けたか、また、伊那上郷駅に近づいてくる列車をどのタイミングから捉えることができたか、などによってボーナスポイントは上下することが多いが、その判断は各大会主催者により異なる。

主な過去の記録[編集]

朝日放送制作の「探偵!ナイトスクープ」において、探偵・清水圭と依頼人が挑戦する様子が放映された。その概要は以下の通り。

  • 選択した列車の所要時間は14分であることから、基礎点は(28-14) x 10で140点
  • 下山村よりも一つ南にある伊那八幡駅から乗車し、車内で上着やズボンを脱いでランナーの姿となり、着ていた服は網棚にのせ、飲みかけのジュースは伊那上郷より先に行く乗客にあずけスタート(荷物放置の加点はスタッフ同乗のため認められず)
  • 下車時にやや強引に扉を開いているようにも見られたが、審議の結果ペナルティを課すまでの違反行為とはみなされず
  • 日中の挑戦であり、天候は「晴れ」で積雪や凍結もなく、ボーナスポイントは発生せず
  • 間探偵に関しては交通法規でのペナルティはなかったが、依頼者については2度の信号無視が認められ、合計40ポイント減
  • 伊那上郷駅において、無事にもとの列車に再乗車したことから、競技自体はチャレンジャー(人間)の勝利
  • 最終結果:清水探偵140ポイント、依頼者100ポイント

攻略のヒント[編集]

  • 「探偵!ナイトスクープ」の中で間探偵もコメントしていたが、「信号待ち」が意外な落とし穴になる。特に、松川を渡る前の新飯田橋交差点はやや変則的な形をしているので、下山村駅から北上して遠州街道(国道151号線)にぶつかったら、信号のない交差点で渡ってしまうのが良い。
  • 新飯田橋を越えるまでは平坦ルートなので、ここで無理して足を使ってしまわないように気をつける。勝負はまだ先である。
  • 東中央通り交差点を右折(できれば北側に渡ってから)したら、野底川を渡ったところで左折する。この通りは歩道がないのに車の交通量は多いので、走行には注意が必要。段丘を一段上ったところが加賀沢橋交差点である。ここでも信号を待つ可能性が高いが、この先の急な坂に備えて息を整える。
  • 信号を北に渡って直進するとさらに上り坂が続く。ここから高松通りの高松交差点までが最大の難所である。
  • 急な坂を上りきった先にあるのが高松交差点。ほっとして気を抜くと、トリッキーな交差点ゆえルートを見失うことがある。ここから伊那上郷駅まではいくつかのルートが考えられるが、事前に頭の中にきちんとインプットしておくこと。
  • 駅舎は踏み切りの手前なので、遮断機が降りる警報音が聞こえ始めても落胆しないで最後まで頑張って欲しい。

関連項目[編集]