ラピュタ帝国

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ラピュタ帝国 (Laputa Empire) は、1726年に発行されたジョナサン・スウィフトが著したガリヴァー旅行記の第三篇に登場する王国の一つである。

国名の由来はスペイン語の"La Puta"(売春婦の意)。 イギリスの歴史に残る皮肉屋スウィフトが、英国で最も古い学会である王立協会と、アイザック・ニュートンを風刺するために書いたとされる。

概要[編集]

アイルランドの食糧問題を解決するために、赤ん坊をスープにしようと論文に書いた人間が、科学バカが世の中にどんな影響を与えるかを事細かに描いたのがこのラピュタ帝国の姿である。

そんなわけの分からん場所に来るのがいつものお騒がせ男、ドクター・ガリヴァー。小人の国、巨人の国を旅してきた彼が、今度たどり着いたのは、日本のはるか東に位置し、以前は肥沃な国だった島国バルニバービと、その上に浮かぶ首都ラピュタだった。

ストーリー[編集]

いつものことながら漂流中のガリヴァー。そんな彼を助けたのは、今度は巨大な「空飛ぶ島」ラピュタだった。そこは、島国バルニバービの首都で国王の宮廷であり、底部のアダマント(想像上の鉱物)に連結された巨大な天然磁石の磁力によって、磁鉄鉱の豊富なバルニバービ国の領空を自在に移動することが出来る。

普通、磁石ならくっつくんじゃないかと思うな。これは寓話だ。

ラピュタの全市民は科学者である。全員、ガリヴァーよりもずっと頭がいい。しかし、実際のところ住民はみな常に科学について沈思黙考しているためマトモな生活ができず、いつも何かについて考え続けているため、誰かが頭を叩かなければ気づかず、話もできなければ動こうともせず何も出来ない。そのため、ラピュタに関係する人間は自分の考えばかり押し通し、周りの人間の迷惑を考えようとしない。

これが大まかなストーリーになる。

作品の趣旨[編集]

この寓話の中で、作者スウィフトは当時勃興しはじめていた啓蒙思想(科学>神)を批判している。作者は科学は人類に貢献すべきであるという見解に立っており。したがって直接に人類に貢献しない、まったく他の人間には分からない仮説的な科学知識は、スウィフトの考えでは無用の学問であり(それはニュートンの大本だったが)、生活がよくもならない研究に名誉や金を与えることを軽蔑していた。もっとも、その後、ニュートンの学説は名誉と金を与えるにしかるべき発展を遂げたが。

ラピュタ帝国の歴史[編集]

地上のバルニバービは本来豊かな国であったが、天上の首都ラピュータに搾取される存在であり、その住民には生気がなく最大都市ラガードは荒れ果てている。バルニバービ各地では領主貴族や農民がたびたび反乱を起こすが、そのたびに国王はラピュータを反乱地の上空に急行させ、太陽や雨をさえぎり、罰としてその農業を破滅させ飢餓と病を与える。都市で起こる反乱はラピュータが上空から投石し、さらに街ごと押し潰して鎮圧する。これらのくだりは、ロンドンに搾取されるアイルランドを、また当時実際にアイルランドで起こった反乱を反映しているとされる。また、バルニバービにはラピュータに上京してラピュータ式科学に完全にかぶれて帰郷した者が多数おり、せっかくの肥沃な田園地帯を更地にし、伝統的な農法をやめてラピュータで開発された実験的な(全く実用的とは思われない)農法を実現すべく励んでいるため、国土は荒廃したままである。

本来、島国であったバルニバービは豊かな国土を持ていたが、王と科学者たちがラピュタを空に飛ばし、空からバルニバービを搾取するようになると一転して貧しい国へと変貌する。これは、ラピュタがバルニバービの反乱を科学の力で押しつぶし、果ては町ごと押しつぶし、罰として常に飢饉と疫病を与えるためである。また、バルニバービからラピュタへ最先端の科学を学びにいった者も、その最先端の科学により肥沃な大地を荒廃させてしまうなど、まったく科学が無用の長物として描かれている。

ラピュタ帝国軍[編集]

ラピュタ帝国軍は大規模な軍事力を保有しているが、とりわけその音楽隊の存在感が大きい。地上国家日本の武道館における、800人による「君をのせて」の大合唱は、“最高のショー”だと大好評だった。

関連項目[編集]