プリンセス・ハオ病
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プリンセス・ハオ病( - びょう)とは、旧名、打ち切り漫画病とも呼ばれ、様々な理由によって打ち切られてしまった漫画の愛読者が発病する病気である。厚生労働省によって難病と認定されており、いまだに明確な治療法が見つかっていない。
概要[編集]
- 名前の由来
- 2004年、週刊少年ジャンプに連載されていたシャーマンキングという漫画が打ち切りとなった(シャーマンキング打ち切りまでの詳しい経緯はシャーマンキングの項を参照してほしい)。その漫画のラストは、ラスボスであるハオという男が女装をしてプリンセス・ハオになる、というもので、そのあまりに突然の出来事にシャーマンキングの読者は驚愕した。打ち切り後、数多くのシャーマンキング愛読者が、当時、打ち切り漫画病と呼ばれていた病気を発病した。患者達はシャーマンキングを打ち切った集英社に対して、嫌がらせ・脅迫電話・デモ・テロ活動などを行い、シャーマンキングの連載再開を要求した。患者達の過激な活動によって、この病気は世間に広く知られるようになり、いつしか名称も打ち切り漫画病改めプリンセス・ハオ病と呼ばれるようになった。日本医師会では現在も正式な病名を打ち切り漫画病としているが、世間一般ではプリンセス・ハオ病の名で浸透している。
- プリンセス・ハオ病の種類
- 例えばシャーマンキングを読んでこの病気にかかった場合、その患者は「シャーマンキング型プリンセス・ハオ病」である。このように、プリンセス・ハオ病には無数の種類があり、主なものに「シャーマンキング型」「ダブルアーツ型」「ライジングインパクト型」などがある。
症状[編集]
プリンセス・ハオ病の症状は多岐に及んでいる。
- うつ状態
- 自分が大好きだった漫画が終わってしまった悲しさから、うつ状態に陥る。作品の結末があまりにもアレだった場合は、日常生活に重大な支障をきたすほど重度のうつ状態に陥る場合もある。
- もやもや感
- 打ち切り漫画は「俺たちの戦いはこれからだ」的な中途半端な未完作品が多いので、「話の続きが気になって夜も眠れない」というもやもや感を抱く。その漫画の続きが赤マルジャンプなどで補完されるのならまだ良いが、そうでない場合には、もやもや感が一生続く可能性もある。
- 苛立ち
- 自分が好きだった漫画が打ち切られたという現実を受け入れることが出来ず、「なぜ○○は打ち切りになったの?」「打ち切りにした編集部はバカ」「ダブルアーツ面白かったのに!何で打ち切りなの?」といった苛立ちを抱く。ましてや、打ち切り後に新連載された漫画がアレな出来だったら最悪である。「こんな漫画載せるくらいなら、打ち切りなんかすんじゃねえ!」という怒りが沸々とわき起こり、症状が悪化すること必至である。
- 妄想
- 「あの漫画、結構人気あったのに…」「もう少ししたら立派な看板漫画になっていたのに…」という、打ち切り漫画を過剰に美化した妄想を抱いたり、未完の物語の結末を妄想したりする。ある特定の人種は、また別の意味での妄想にふけることもある。この種の妄想は、患者同士の内ゲバを誘発する恐れがあり、そうなった場合には症状はさらに悪化する。
- 過激な行為
- 打ち切り漫画の再開を要求する電話をかける、連載再開の署名活動を行う、といった行為に出て、何としてでも連載を再開させようとする。連載再開が叶わないと分かると、嫌がらせ・デモ・テロ活動といった実力行使に出て、連載再開を迫る。もはや、ここまで来ると誰にも手に負えなくなってしまう。
考察[編集]
- 大流行
- ノルマン現象下にある漫画には、少ないながらも熱心なファンがいる事が多い。一見人気の無いように見える漫画にも、アンケートに反映されにくいサイレントマジョリティから強い支持を受けている漫画があるかもしれない。こういった漫画が打ち切りになると、プリンセス・ハオ病の大流行が起こることがある。
- なぜ悲劇は繰り返されるのか
- 人間の好みは千差万別であるがゆえに、どんな糞漫画にも少ないながらファンがいる。しかし、多数の意見がより多く反映される市場原理の中では、そのような少数のファンの希望が無視されてしまう傾向がある。プリンセス・ハオ病とは、漫画の市場原理化が生み出す、避けることの出来ない病理なのかもしれない。
予防法[編集]
当たり前だが、漫画を読まない人には発病しない。一番の予防法は漫画を読まない事、だと言えよう。もっと言えば、人気の無い打ち切り漫画を読んでいなければ、この病気にかかることはない。この病気は全漫画読者が感染する可能性があるが、すぐに打ち切られそうな漫画は読まず、人気のある漫画のみを読んでいる人は、発病する可能性はかなり少ない。世間一般と漫画の好みが違っている人は、打ち切り漫画ばかりを愛好してしまう傾向があるので、この病気にかかる可能性が高い。
ただし人気のある漫画であっても突然冨樫病等に罹って、トーナメント戦を途中で投げ出し、そのままフェイドアウトする場合もあるので油断は禁物である。例えば冒険王ビィトは、月刊少年ジャンプの看板と言われるほどの人気を博していたが、作者の体調不良によって連載がストップし大量のプリンセス・ハオ病患者が発生した。その影響は大きく、患者らの不買運動によって同誌が廃刊に追い込まれるほどであった。
他の予防法として、作者の多忙およびインスピレーションが降臨するまでの期間を考慮し、3年〜9年といった執筆期間を置くこと、編集部または編集者による予告詐欺は当然であること、などを大人の寛容さで受け止めることで発症を遅らせることができる。
治療法[編集]
一番の治療法は、患者が愛読していた打ち切り漫画の連載を再開してやることだが、実際に連載が再開された例はほとんど無い。近年では、インターネットの掲示板を利用して、患者同士が語り合い、症状を緩和しようという試みも見られるが、あまり効果は無い。
集英社は2008年3月からプリンセス・ハオ病の大本であるシャーマンキングの完全版を刊行することを発表した。厚生労働省は、この試みが数多のジャンプ打ち切り漫画のファンに、諦めずに待っていればいつかは完結するという淡い期待を与え、プリンセス・ハオ病患者の増加に歯止めをかけることに多大な期待をかけている。
その他[編集]
- プリンセス・ハオ病発病者数は、厚生労働省の発表によると、2007年4月現在で16万2876名とされている。そのうち、シャーマンキング打ち切りによる患者が約11%、三大糞漫画の打ち切りによる患者が約8.3%、いとうみきお作品の打ち切りによる患者が約6.4%である。
- 漫画に関連する病気としては他に、中二病、腐女子病、冨樫病(漫画描きたくないよ病)などが知られており、いずれも、明確な治療法が見つかっていない難病とされている。
- たとえ作品が打ち切りにならなくても、読者にプリンセス・ハオ病と同じような症状が出るケースもある。読者に人気のあるキャラが作中で死んだ場合などである。例えば、「あーん!スト様が死んだ!」なる電波な文章を送り付けてきたジョジョ読者などが有名である(ここの「スト様」の項目にその全文が載っている。この種の患者がいかにイタい存在であるかがよく分かるであろう)。
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