ピペット土方

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ピペット土方( - どかた)とは、日本奴隷階級のひとつ。略して「ピペド」「PD」とも。一般的に科学者としての資格を得ており、本人もそれを自称することが多いのだが、実質的にはピペットを用いた単純作業に従事する奴隷である。

理学部生物系学科や農学部より大量に供給され、日本の経済技術の発展を支える縁の下の力持ち。でも奴隷。一般的に高学歴。でも奴隷。

俺の大学時代を返せ。

定義[編集]

理学部や農学部などの生命科学系学科を出て、修士博士超博士になったにも関わらず、日夜ねるねるねるねの合成をしているような社会不適合者負け組を指す。良く似たもので日夜タンパク質結晶X線を照射している「構造土方」、日夜顕微鏡とにらめっこをしている「顕微土方」というのも存在する。

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主な業務[編集]

ピペット土方の主な業務は次の3つに分類される。

ねるねるねるねの合成[編集]

ピペット土方が使用する高度な実験キット。

ねるねるねるねを合成する。予め用意された各種「1ばんのこな」「2ばんのこな」「DHMO(計量カップまでついている)」などを混ぜ合わせるだけでよい。

各種「こな」の内容は受精卵であったり、DNARNAの断片であったり、アミノ酸であったり、酵素であったり、サンポールであったり、ムトウh検閲により削除であったりするが、基本的には混ぜるだけなので問題はない。危険な薬品は使わないし。

きっと、この記事を読んでいるあなたにもできるだろう。実際、ピペット土方を雇う代わりにパートおばちゃんを雇う企業も存在する。無駄に科学者を自称し、プライドだけ高いピペドより安く使え、指示も通りやすいからである。

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電気泳動[編集]

電気泳動実験の様子。

DNAやRNAの塩基配列を専用の機器を利用して解析し、ビーマニの曲データを作る仕事。

実は音ゲーの開発にコンポーザーなどという職種はなく、電気泳動で得られたシーケンスをそのままゲームに利用している。

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KOネズミの育成[編集]

KOネズミとはノックアウトマウスとも呼ばれる、遺伝子を意図的に欠損させた不完全生命体。あのネズミとは別物なので注意。

ピペドはどういう訳か日夜この不完全な生命体を育て、データのようなものを取っている。業務ではなく趣味ではないのかという意見もある。[要出典]自らの人生がノックアウトされていることに気づいていない。

無理もない。彼らは高校、あるいは中学の頃から勉強に励み、やっとの思いで理系の大学に入り、入学後も勉強に没頭してきたのだ。人格が歪んでも不思議はない。歪んでいるからこそ障害持ちのマウスを生み出し、苦しませるのだ。彼らを謗ることはできない。悪いのは彼らではなく、社会なのだから。

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誕生に至る社会背景[編集]

このような奴隷階級が生まれてしまった主たる原因は、ぶっちゃけて言うと教師のせいである。生命科学系学科の就職は非常に悪く、環境系、地学系学科に匹敵する、もしくはそれ以上の惨状であるのにも関わらず、生命科学系学科は人気が高く、偏差値も高い。

これは国や教師が「21世紀バイオの時代」などと大ボラを吹き、純粋な高校生を生命科学系に行かせ(あるいは行きたいと希望するように仕向け)、せっせとピペドを増産しようとしているからである。

実際、彼ら教師は公務員や民間の教育機関の人間である。

前者は奴隷が増えて日本が潤えばメリットを受け、後者は受験戦争が激化すればメリットを受ける。 これは明らかな陰謀であると見るしかない。

こうして増えたピペドのうち大学教員を志望するものには、労働力と研究費確保のため1人当たり年間5人から10人高校生をピペド道へ勧誘するノルマがある。勧誘活動には往々にしてねずみについての講義が用いられたため、ネズミ講と称する。このようにしてピペドは指数関数的に増加し、教師の目論見どおり生命科学系学科は順調に増加しつづけている。

尚、次世代シーケンサー等のハイスループットな実験手法の発展により、増加したピペドが生み出す大規模な実験データの蓄積が社会問題となっている。この問題に対処する為に生み出されたのが、バイオイン検閲により削除を専門とするデジタル土方集団である。主な職能としては無限にデータフォーマットを定義する事と対応するパーサーを作り出す事である。

俺の大学時代を返せ。

一般的なピペドの辿るコース[編集]

高校時代
理系神話に騙され、理系への進学を決める。
化学物理か化学・生物の二択を突き付けられ、簡単そうな化学・生物に逃げる。
もしくは化学・物理を選択したものの、「21世紀はバイオの時代!!」という言葉に騙され、生命科学系への進学を決意する(してしまう)。
(実はこの時点で安定就職への道は閉ざされている)
激しい受験戦争を勝ち抜き、農学部、もしくは理学部生命科学科に進む。
大学時代
生命科学を学び、その面白さに絶叫し、オナニーする。
バイトサークルもやらずに勉強研究に没頭する。もちろん彼女いない歴=年齢
長期休暇に入っても遊んだり海外旅行に行くことは当然なく、教授に懇願して長期休暇中はずっと研究室で実験をする。
「応用応用と騒ぐ奴は俗。基礎研究こそが素晴らしい」という考えを教授から叩き込まれる。
大量に大学に金を落とし、教授に勧められるまま、なんの疑いも持たずに大学院へ進学。
大学院時代
ますます研究に没頭する。またしても大量の金を落とす。「アカポスこそが人類最高の職業。修士で就職するやつは負け組」と教授に洗脳される。
親に「早く結婚してね」と言われ、「研究と結婚する!!」と宣言する。当然彼女はいないが、本人は全く気にしない。
毎日研究室に寝泊まりし、教授ファンタを買ってくる係を数年こなす。
博士課程や超博士課程に入った場合は助教コースへ(近年は助教も任期付きで、助教→PDというケースも増えている)。
博士課程の語源は「土方コース」が訛って「ドクタコース」となり、誤訳されたものである。これを踏まえると博士課程の実態は納得できよう。博士課程を修了して得られる学位は英文ではPhDと略されるが、これはDoctor of physical laborの略であり、労働者の勝利の証である。
修士課程は「マスターコース」の訳であり、「マスターベぴー」に由来する。一通りのオナテクを会得した者に送られる称号がマスター(Mastur)である。しばしば誤解され裁判沙汰となるが、マスター(Mastur)を取得しても残念ながらリアルご主人様(Master)にはなれない。
オナニーに目覚めた結果、ピペドになる者は修士課程まで終えた者が多い。[要出典]
就職活動
親切だった大学が掌を返す。教授も掌を返す。就職の面倒を見てもらえない。
化学・食品系は化学科、製薬系は薬学科、医療系は医学科、何故か本領であるはずの生物工学系や生命科学系すら工学部や医学部の学生に椅子を取られてしまい、まともな企業への内定はまずない。研究職など夢のまた夢である。
かといって文系就職も厳しい。たとえ旧帝大クラスであってもコミュ力がないため、4年間バイトやサークルをやりながら遊び回り、単位を代返や過去問で乗り切ったMARCHあたりの学部卒とやっと渡り合えるくらいである。[要出典]
残るのはあり得ない悪待遇のねるねるねるね合成の仕事のみ。
こうして、一人のピペドが誕生する。
俺の大学時代を返せ。

大学の受験生の騙し方[編集]

最近では、大学がピペドを増やすためにとる手段も巧妙になっている。

従来の理学部生物学科農学部のみならず、何の実生活への応用も存在しないのに

上記のように奴隷を増やすための手段は年々巧妙になっている。

また、近年では支配階級であった薬学部が6年で卒業できる6年制学科と4年で卒業できる4年制学科に分かれた。4年制学科では市民権と同価値を持つ薬剤師免許が配給されないことが決まり、ピペドを増やすための策略ではないかという疑念がもたれている。医師免許、薬剤師免許を取れない学科は、もはや他の自然科学系学部との差別要素が無く、その存在意義すら議論する余地がある。

俺の大学時代を返せ。

見直される奴隷階級の人権[編集]

近年では、博士号を持ちながら奴隷階級は気の毒ではないかという批判が高まっており、人権の扱いへの対応が少しづつではあるが進んでいる。 その先陣を切っているのが日本の最高学府である東検閲により削除大学でありピペドに自宅勉学者という称号を与え名誉を守ろうとしている。しかしながら、自宅警備員と何が違うのかという批判があり奴隷解放にはつながっていないのが現実である。 また、奴隷解放のテーマソング(外部リンク)も作られている。

俺の人生を返せ。

他職種との比較[編集]

リアル土方・IT土方・ピペット土方[編集]

共通点
社会的地位が低い
体力勝負で若いうちだけの職業
現場監督になるのは激難
相違点
給料     リアル土方>IT土方>>>>>>>ピペット土方
社会への貢献 リアル土方>IT土方>>>>>>>ピペット土方
俺の青春を返せ

受刑者・ポスドク[編集]

受刑者 ポスドク
労働時間 8時間厳守 大体15時間
始業時間 7時50分 9時30分~10時
終業時間 16時30分 24時~27時
通勤手段 徒歩数分 0分(寝泊り)~満員電車1時間
給与 出所時にもらえる 学費を払う(修士・博士)
昼食 食う(支給) 食えない日がある(自費)
夕食 食う(支給) 食えない日がある(自費)
夕食後 テレビや読書など自由 実験、論文
残業 全くない ない日がない
残業代 残業がないから無い 残業があっても無い
休憩 午前午後それぞれ15分 待ち時間を休憩に回す
土日祝 確実に休み 普通に出勤
年数 刑罰に応じる 先行きの見えない泥沼
満了後 社会復帰 樹海
基本的人権 有り 無し

俺の人生を返せ

成果公表[編集]

学会会場-ポスター発表に臨むピペド

ピペドが成果を公表する機会は学会論文に大別される。論文は厳しい専門家達の審査を経て同人誌に掲載される。掲載時には投稿費および別冊代が必要となる。ネイティブスピーカーにお金を払って英文校正を受けるピペドも少なくない。研究室費や公的研究費を持つものなら経費で落ちるが、これを持たないピペドは自腹で負担する。論文を出さないと業績が出ない。業績が出ないと研究費が取れない。研究費が取れないと研究できない・・・といった無限の連鎖に常に頭を抱えている。同人誌の中ではCNSが至高とされる。投稿論文の原画作製にはかつてはフィルムに鉛筆や紙やすりといったアナログな手段も散見されたが、近年はPCの普及によってフォトショップやイラストレーターを駆使した生データを無劣化で提出することが可能となった。また、広帯域なインフラの普及により同人誌は紙媒体から開放され、電子データやテレパシーを通じて配信されることも一般化してきている。とりわけ、動画が論文の一部を形成可能となった点は特記すべきである。その一例、臨死体験のリアルタイムイメージングでは色々と壊れかけなのが分かり、文字では表現しきれない説得力のある生々しいものとなっている。

俺の青年期を返せ

業界への女性進出[編集]

高校での生物選択者には女子生徒が多い。そのため入学後の男女比も出産時の性比である1:1に近いかそれより高いことも多い。このため機電系のオタっぽく汗臭いイメージに比べ華やかなイメージがもたれがちである。英語が得意でまめな女子受験生の参入により単純に考えて競争が倍加することが、機電系に比べて生物系学科の入試の偏差値が高めに出る理由の一つとなっている。[要出典]又、女子生徒の多さを売りに出してさらに学科の人気をあげることができるため、大学側もこの状況を歓迎している。無論女性の進出は健全なことで歓迎されるべきである。

大学院以降、色々な事情が交錯する。まず、抑圧された不安定な身分のピペド同士の結婚も少なくない。この際、研究室内やごく近所の研究室間での転移反応を伴うことも多く、これは主に吸熱反応であるために周囲のピペドは非常に寒い思いをする。また、ピペット土方となった女性のうち、研究だけでなく、民法の想定外の形でPIや同僚MDにまで身も心も捧げた者も現れ、これらの者はピペット慰安婦と呼ばれる。特にPIに身を捧げた者は、いわば側室であるために奴隷階級ではなく支配階級にあることも少なからずある。ラボの内装やインテリアをかわいくおしゃれにするのも彼女たちの重要な使命であり権限でもある。受験時の分類上理系にありながら文学部並にセクハラや不倫が多発するのは、女性進出率が高いことの現れである。一説には「飼い主は飼い犬に似る」ごとく、実験動物に感化された本能に忠実な教員が多いためとも言われる。夫婦ラボも業界には存在し、円満なところから地雷原まで幅広く存在する。なお、近年はアヒャ( ゚ ∀゚ )マティブアクションが盛んであったり、エロい人の受けが良いため、女性が優遇されることもあるとかないとか。[要出典]


俺の大学院時代を返せ

職業病と予防[編集]

多くのピペドは、通常一日に2時間から4時間をピペット操作に費やすといわれる。しかしながらこういった反復操作は正中神経を絞扼するという機序で、手首や腱の障害すなわち手根管症候群の危険性をはらむものであるといわれる。通常手根管症候群は女性に多く見られ両側性であるが、ピペドにおいては男性に片側性に見られるという特徴がある。こうした性差がピペットマン(ピペット男)の語源である。そのためこの危険を軽減する製品も開発され市場に出回っている(外部リンク)。しかしながら、現在より根本的な解決策として、多くのピペドを解放し成仏させる目的でピペドロボが開発された。(外部リンク)

俺の手首を返せ。

グローバルリーダー(笑)[編集]

ピペド量産型大学院への日本人入院患者は減少している(先見の明がある賢明な学生が増えた)。そこで、大学は海外からの留学生の受け入れに積極的になった。国費留学のため大学に授業料等を自費で納める必要がない、母国にポジションを残している、帰国後に昇進が決まっている等の点で、留学生達は日本人ピペドとは待遇が大きく異なることが多く、大学にとっては日本人ピペドよりもかなり都合の良い存在である。そんな留学生たちの身の回りの世話は、グローバルなリーダー(笑)育成を謳う大学からチューターに任命された日本人ピペド(職無し、金なし、希望無し、授業料支払い有)が行う。英語が話せない留学生もいる。大学事務職員も多くは英語が話せない。ピペドが縁の下の力持ちとして頑張るほかはない。でも、奴隷。

俺の授業料を返せ

格言[編集]

以下はあるピペドの格言である。

やあ(´・ω・`) ようこそ「ピペット土方の世界」へ。

この実験は急ぎだから、PIのために死ぬ気で働いて欲しい。

うん、「将来の保障ゼロ」なんだ。済まない。

地獄の沙汰もって言うしね、職を世話しようなんて思っていない。

でも、この現実を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない 「人生\(^o^)/オワタ」みたいなものを感じてくれたと思う。

ボロボロの高齢無職になってフリーターで再チャレンジする、

そういう気持ちを忘れないで欲しい、

そう思って、大学院重点化してポスドク増やしたんだ。 WEも導入済みだし過労死しても労災もでない、

PIの意向の元で「好きなだけいくらでも働ける」夢のある職場だ。

じゃあ、土日深夜も実験してもらおうか。


偉人[編集]

ピペット土方の名称の由来は多くあるが以下の偉人の悲運な人生になぞらえたという説が有力である。

ピペ・トド・カタ [ Pike Tede Cate ] ( 1822 ~ 1863 ポルトガル)
Pike Tede Cateはポルトガルの農家の三男として生まれる。子供のころより、ガキ大将で力が強く15才になる頃には住み込みで炭鉱で働き始めそこで強靭な肉体を手に入れる。

23才の頃、スペインとの間に戦争が勃発。力には自信があったカタは名を上げようとすぐに志願する。8回の白兵戦に生き残ったカタはその功績を称えられ、150人の部隊を抱える将校となった。

しかし、カタが31才のときに敵の銃弾が脊髄を貫通し下半身が動かなくなってしまう。その後、カタは世話になった刀鍛冶と共に新兵器の開発に取り組み、彼が開発した新型のライフリング銃は数多くの戦果を治める。

39才の頃、カタは軒先でスズメバチに目をつける。周囲が止めるのも聞かず「19世紀は生物(兵器)の時代だ」といいスズメバチを手懐けはじめるが刺されてしまう。

それでも、諦らめきれなかったカタは戦場にスズメバチをもって行き解放した。硝煙の中で興奮した蜂は再びカタに襲い掛かった。「こんなハズではなかった」。

カタ、アナフィラキシーショックにて死亡。享年41歳。


「ぴぺど」と「エ○レカッ」[編集]

What is pipedo? (Ontai, Y. and Furin, N., 2008, Go to Cell(G2C), 28(5))よりの引用でその発祥を示す。

2ちゃんねる用語としての「ぴぺど」は、2002年6月20日に、プログラマー板の「PipedOutputStreamを「ぴぺど」と呼ぶスレ」で発生した。

   ∧_∧
  ( ´∀`)< ぴぺど

このスレが建って2分後に、>>2が、>>1を「エウ○カッ」した。その後、次々とぴぺどがつぎ込まれ、それらは2年の待ち時間を経て、次々とエウレ○ッに内定した。

   ( ・∀・)   | | *ウレカッ
  と    )    | |
    Y /ノ    人
     / )    <  >__Λ∩
   _/し' //. V`Д´)/
  (_フ彡        /  ←>>1

以上が、2chでもリアルでも「ぴぺど」を「エ○レカッ」する伝統の始まりである。

周囲の人々の反応[編集]

ピペドになってしまった人を見つめる周囲の目は様々である。以下に事例を取り上げる。

事例1:ピペット土方A氏の友人B氏の心情

なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。

一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。

俺もお前も理学部の学生だったとき、

一緒に飲みに行ったのも白○屋だったな。

「俺はいつか生命科学者になってCNSで一報取ってアカポスに付くんだ」

お前はそういって笑ってたっけな。

俺が文系就職して入社して初任給22万だったとき、

お前は博士号取るんだって胸を張っていたよな。

「もうすぐ結果が出そうなんだ。これでウチの研究室からCNSが出せるぞ」

「研究室の後輩に研究の仕方を教えてやってるんだ」

「お前も院に進めばよかったのに。専門知識を使わずに就職なんてもったいないぜ」

そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白○屋だったな。

あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときもやっぱり白○屋だ。

ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。

別に安い店が悪いというわけじゃないが、ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。

油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。

なあ、別に女が居る店でなくたっていい。

もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店を

いくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?

でも、今のお前を見ると、

お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、

俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。

お前が前の研究室のポスドク任期切れになったの聞いたよ。奨学金の返済も国民年金も払えないのも聞いたよ。

新しく入った技術者派遣で、一回りも歳の違う、20代の若い専門卒や主婦の中に混じって、使えない粗大ゴミ扱いされて、それでも必死に卑屈になってテクニシャン続けているのもわかってる。

だけど、もういいだろ。

十年前と同じ白○屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。

そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。


事例2:ピペット土方C氏の友人D氏の反応

23歳修士1年「へえ~。大学院に行っているんだ。頭いいんだねえ。こっちはこの前ボーナスもらって大型液晶テレビ買っちゃったよ。正社員っていいぜ。」

25歳博士1年「すごい! ドクターコースなんだ。卒業したら博士? 将来は大学の先生か、すごいねえ」

26歳博士2年「先月車買っちゃってさ、ローンが大変だよ。今度どっかに遊びに行かない?え、お金厳しいんだ、そっかあ、がんばれ!」

27歳博士3年「結婚したばっかりなのに、海外勤務になりそうだよ、参ったよ。駐在員は給料は破格なんだけど、お金だけあってもね・・・・。社会人も大変だよ」

28歳ピペド「え、すぐ助手になれないんだ。ポスドクってよくわからないけど、大変な世界なんだね。気にするなよ、数年後には助教授だって!」

30歳ピペド「気に障ったらごめんな。ただ、人には向き不向きがあるからアカデミックの世界にこだわる必要ないと思うよ。もういい歳なんだし、早く定職と嫁さん見つけた方が・・・お金がないと家族ももてないよ。」

36歳塾講師「子どもが今度中学校受験のために塾通い出してさあ。受験か、懐かしいよな。お前はどうなんだ。博士号取ったのに、塾講してんの? ふーん。人生色々だけど、やっと落ち着いたんだな。早く結婚しろよ。親がかわいそうだぜ」

38歳無職「え?少子化で塾が潰れた・・・。35歳過ぎで仕事探すの大変だろ!え??派遣会社登録してる?で、仕事もらえてる?やっぱムリだろ・・・。正社員はさすがに紹介できないが、うちの工場でライン工で働いてみないか?搾取がない分、派遣よりましだろ?決して楽ではないが衣食住はそろっているぞ。高卒と一緒に働くのは嫌だ?バカ!お前はそうやってプライドにこだわって生きてきたから今無職なんだよ!」


事例3:ピペット土方E氏の周囲の反応

(注意:E氏はピペド脳はIII期でありまだ完全なピペドではない点が注意が必要)

大学:学費を払ってくれるカモ

教授:ポスドクみたいに給料支払わなくてなくていいし、早く論文書いて卒業したいから必死に命令に従う便利なコマ

周りの博士:こいつより俺の方が優秀!!こいつは才能がない。ポスドクで一生終わりだなwww

修士の学生:教授の奴隷乙www学費上納乙www博士取ったら劣悪な労働条件でポスドク乙www

学部の学生:こいつ30近くになって学生ってあほか??そんなに働くのが嫌か?マジで頭悪いわ。そばに寄るな気持ち悪い。

企業:こいつ博士のくせに英語でディスカッションも出来ねーのかよ・・・完全な道楽で学生やってる甘ちゃんだな。

親:・・・もう、博士退学してよ・・・家計が・・・苦しい・・・。

幼稚園児:すごーい、このおっちゃん、ガンダムをつくれるんだ~

政府:職がない?そんなもん自己責任だ。せっかく俺たちが素晴らしいポスドク1万人計画を打ち立てたのに、それに甘えすぎたお前らが悪い。政府官僚性善、博士性悪なんだよ!でも、この問題は今後5年で解決するからまあいいかw


事例4:ピペット土方F氏の高校時代の回想

教師「理学部なんてよしたほうがいい。工学部にしなさい。理学部なんかいっても、将来がたいへんだ」

生徒「理学部で生物を学びたいんです」

教師「生物?生物なんて科学じゃないよ。あんなもんならったって、中学か高校の理科の先生にしかなれないぞ。せめて、数学か物理の化学どれかにしなさい」

生徒「これから、絶対に生物の時代になるです。」

母「先生もそうおっしゃるから、工学部にしたら?工学部でも生物とかあるんでしょ?先生?」

教師「そうだ、最近は応用生物とかもあるからな。それか、農学部の農芸科学とかはどうだ。バイオテクノロジーだぞ」

生徒:意を決した感じで、一瞬うつむいた後。、

「僕は、大学で生物を学んで、学者になります。

もう、物理も化学もあとすうねんで時代遅れになります。先生にはわからないかもしれませんが、これからは、生物が、科学の中心になるんです。先生はもう時代遅れです」


教師「まあ、君がそこまで言うならとめないが、君ほどの能力があるのに、生物に進むのは正直残念だ。まあ、君の予想が正しいことを祈るばかりだ」

母「先生。。。」


事例5:ピペット土方G氏の事例

教授(学部時代)  「今の理系の大学生は大学院に行くのは当たり前になっているんだよ。うちの学部生も8割は進学している。

修士になれば大手製薬からだってオファーがたくさん来る。

それに企業で生物の知識を生かした研究だってできるんだよ。

さあ君も大学院に行こう!!」


教授(博士課程前期)  「修士取得後はどうするつもりなんだい?まさか研究投げ捨てて

民間就職するつもりじゃないよね?

ここで研究諦めたら一生後悔するよ。君も学会で大論文を発表して

歓声を浴びてみたいと思わないかい?博士になればそれもゆめじゃないんだよ!!

ん、製薬?ああ、それは君が博士号を取ったら僕が大手製薬に

推薦状を書いてあげよう。僕が推薦状を書けばどこの製薬だって入れるんだよ。

海外にもコネがあるからね。さあ君も博士になろうじゃないか!!!」


教授(博士号取得後)  「博士号取得おめでとう!

これでうちの研究室で安心して研究に打ち込むことができるね。

え、製薬に就職したいだって?

そんなことが許されるわけないだろ!!ここまできたら後はノーベル賞目指して突き進むしかないんだよ!!!

推薦状?ああ、あと5年くらいポスドクとして頑張ってくれたら考えてみよう。

一応アメリカの製薬にも見学に行ってみようじゃないか!!

さ、そんなことより研究研究」


8年後・・・・俺はこうして日本の大学でピペットを握り続けている


事例5:ピペット土方H氏の就職活動

オレさ、月曜日に任期付き講師の面接行ったのね。応募しつづけ40数校目。

今まで全部駄目だった。

それで、その日は車でしか行けない場所にある大学だったんで、

オフクロが仕事を休んで付き添ってくれた。

キャンパス駐車場にオフクロを待たせて面接してもらった。


出てきたのは学科長と副専攻長。学科長が絵に書いたような悪人顔でさ。

鼻くそほじりながら履歴書見て「研究生?あんたもう30だろ?」

「ポスドクなら経験あるっていったって教歴なしは教歴なしだろう?」

「うちでそんなの雇うわけないだろ?もう帰ってくれ。用はないだろ。終わり終わり」

車に戻るとオフクロは面接には触れず、「また寒くなるんだって、今ラジオで言ってた」

「ごはん食べて帰ろうか」って。


無言のままうどん屋に入ってカツ丼食べた。

そしたらオフクロが「受かるといいねー」って言うからさ、オレ、答えに困っちゃってさ。

で、いろんな言い訳考えた末に、正直に、「いや、駄目だったんだ、」といった。

そしたらオフクロ、「また次も送っていくよ、カツ丼、あんまりおいしくなかったね」だって。


・・・・今頃になって泣けてきたよ。・・・・情けねーなー。・・・就職してーなー・・・・。

・・・・・・・・今まで何やってたんだろうな、オレは。・・・・・・・・・・


関連項目[編集]

外部リンク[編集]