ヒット作の次作は売れない法則 (漫画)
出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
曖昧さ回避
売れないどころか約10週で打ち切られる、主に週刊少年ジャンプ特有の現象についてはユンボるを参照。
ヒット作の次作は売れない法則(ひっとさくのじさくはうれないほうそく)とは、漫画においてヒット作を出した漫画家の次回作が、得てしてどうしようもない作品となってしまう法則のことである。小説や映画、ゲームにおいてもしばしばこの現象が見られるが、漫画において特に顕著であり特徴もあることから、本頁では漫画についてこの法則を述べる。それ以外の分野についてはそれぞれのページを参照されたい。
目次 |
[編集] 概要
この法則は、漫画評論家達の間では古くから経験則として常識とされてきた。逆に言えば「前作がヒット作だった漫画家の新連載は非常に危ない」ということであるが、各出版社の編集部はいまだにこの事実をよく認識していないのが実情である。
彼ら編集部員も元を正せば漫画評論家であったはずだが、長年、社会人として社会にもまれて業界ズレしてしまったことや、漫画を「読む側」から「提供する側」への立場にまわったことにより漫画に対する嗅覚が鈍ってしまったことが原因と考えられる。こうして今日もまたヒット作の次作が始まっては、華々しく散っていくのである。
[編集] なぜこの法則が成立するのか
多くの出版社では、実績の無い漫画家が連載をスタートさせる際に、経験豊富な編集部員や担当者がその作品の構成に介入する。その漫画家に実績が無ければ無いほどその介入の度合いは大きい。この傾向は特に週刊少年マガジンにおいて強い。そうして作者と担当者が二人三脚で作品を作っていくことにより、ときにヒット作が誕生するのだ。
しかし、ヒット作を出してしまうと、その漫画家は売り上げと宣伝の面でその出版社に大きく貢献したことになるため、出版社内での発言力が大きく高まる。相対的に担当者の発言力は小さくなり、ヒット作を出した漫画家は次作で担当者の意見を無視して好き勝手できるようになるのである。
ここでの「好き勝手」とは、作者自身の「ひとりよがり」であることが多い。また、作者はヒット作を出したことにより「自分は天才である」と自惚れてしまっており、たいていは周りがよく見えなくなっている。その作者が提案する次回作のストーリーは担当者も首をかしげたくなる内容であるが、「あのヒット作を出した○○先生が言うのだから・・・」とまんまと騙されてしまう。こうして「○○先生の待望の巨弾新連載!」とぶち上げて連載をスタートさせて、その言葉どおり2ヵ月~1年後に巨弾花火が爆発するのである。[1]
[編集] 他の要因
主な理由は前節で述べたとおりなのだが、もう少し詳しく他の要因も挙げておく。
- 前作での既視感
- 作者が前作の二匹目のドジョウを狙い、前作とほぼ同じ内容の作品を描いたときに起こる。読者は激しい既視感に襲われ、目眩や吐き気を催す者もいる。この効果は他者によるパクリ漫画を読んだとき以上である。
- 前作時に発言力の不足により出せなかった「構想10年」の作品を満を持して発表する。
- 10年間の間に作者の脳内でどんどん構想が膨らみすぎて読者が付いていけないような内容になっていたり、10年間暖めすぎて腐っていたり、「構想10年」ではなくただの「妄想10年」だったりする。
- アンケート至上主義により、大漫画家でも容赦なく打ち切る。
- 主に週刊少年ジャンプで顕著である。
[編集] 主な例
[編集] 二匹目のドジョウ(既視感)型
- ゆでたまご 『キン肉マン』(アニメ化、約8年連載)→『ゆうれい小僧がやってきた!』(全5巻、「超人」を「妖怪」に置き換えただけ)
- 高橋陽一 『キャプテン翼』(アニメ化、約8年連載)→『翔の伝説』(全3巻)
- 車田正美 『聖闘士星矢』(アニメ化、約6年連載)→『SILENT KNIGHT翔』(13週で打ち切り)
- 宮下あきら 『魁!!男塾』(アニメ化、約7年連載)→『瑪羅門の家族』(全4巻、某猟奇事件で有名に)
- うすた京介 『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』(アニメ化)→『武士沢レシーブ』(22週で打ち切り)
- 小栗かずまた 『花さか天使テンテンくん』(アニメ化、約3年連載)→『もののけ!!ニャンタロー』(13週で打ち切り)
- 河下水希 『いちご100%』(アニメ化、約3年半連載)→『初恋限定。』(32週で打ち切り)
- 寺沢大介 『将太の寿司』(約6年連載)→『喰わせモン!』(全4巻)
- 菊田洋之 『ガンバ!Fly high』(アニメ化、約6年連載)→『HORIZON』(全7巻)(週刊少年サンデーなので即打ち切りは無いが、まったり低空飛行した)
- 加瀬あつし 『カメレオン』(OVA化、約9年連載)→『ポリ公マン』(全4巻)
- 柳沢きみお 『翔んだカップル』(映画化・ドラマ化)→『朱に赤』(全5巻)
- 澤井啓夫 『ボボボーボ・ボーボボ』(アニメ化、約6年連載)→『チャゲチャ』(前代未聞の8週突き抜け)
- ガモウひろし 『とっても!ラッキーマン』(アニメ化、約4年連載)→『僕は少年探偵ダン♪♪』(19週打ち切り)
[編集] 好き勝手型
- 徳弘正也 『ジャングルの王者ターちゃん♡』(アニメ化、約7年連載)→『水のともだちカッパーマン』(全3巻)
- (当初は好き勝手型だったが、テコ入れでバトル物の既視感型に。どっちみちどうしようもない。)
- 真倉 翔・岡野剛 『地獄先生ぬ~べ~』(アニメ化、約6年連載)→『ツリッキーズピン太郎』(全3巻)
- 和月伸宏 『るろうに剣心』(アニメ化、約5年半連載)→『GUN BLAZE WEST』(33週で打ち切り)
- 藤崎竜 『封神演義』(アニメ化、約4年連載)→『サクラテツ対話篇』(20週で打ち切り、ただし封神演義には原作があることを忘れてはならない(かなりアレンジされてるけど))
- 鈴木央 『ライジングインパクト』(ライパク現象、約3年連載)→『Ultra red』(33週打ち切り、バイバイジャンプ)
- 武井宏之 『シャーマンキング』(アニメ化、約6年連載)→『重機人間ユンボル』(10週で打ち切り)
- 大場つぐみ(鷹野常雄)・小畑健 『DEATH NOTE』(アニメ化、映画化、約2年半連載)→『BLUE DRAGON ラルΩグラド』(30週で打ち切り)
- さいふうめい・星野泰視 『哲也-雀聖と呼ばれた男』(アニメ化、約8年連載)→『少年無宿シンクロウ』(全6巻)
- 久米田康治 『行け!!南国アイスホッケー部』(約5年連載)→『太陽の戦士ポカポカ』(全5巻)
- 三好雄己 『デビデビ DEVIL&DEVIL 魔と天はパートナー!?』(約3年連載)→『ブリット』(サンデーとしては異例の2クール打ち切り、作者は現在行方不明)
- 鈴木信也 『Mr.FULLSWING』(約5年連載)→『バリハケン』(34週打ち切り・連続最下位記録更新を免れる為に2000号突破記念号で原稿を落とす)
[編集] 構想10年型
- 車田正美 『リングにかけろ』(約6年連載)→『男坂』(30週で打ち切り、伝説の未完漫画)
- 佐渡川準 『無敵看板娘』(アニメ化、約5年連載)→『PUNISHER』(まだ打ち切られてはないが、現時点で明らかにコケてる)
[編集] そこから復活の例
上述のようにヒット作の次作でコケても、そこから勉強して覚醒したのか、売れなかった作品の次回作がヒットする場合がある。というよりここで復活しないとその漫画家には「打ち切り漫画家」の不名誉な称号が贈られることになる。
- うすた京介 『武士沢レシーブ』(前述の通り)→『ピューと吹く!!ジャガー』(巻末で
小汚くそろそろ8年目、原作レイプなDVDFlashアニメ、なぜか実写映画化) - 和月伸宏 『GUN BLAZE WEST』(前述の通り)→『武装錬金』(アニメ化→ニコ厨に人気これは不名誉だが)
- 車田正美 『男坂』(前述の通り)→『聖闘士星矢』(そのあとまた『SILENT KNIGHT翔』でコケるという、もの凄い忙しい人。『B'T X』なんてのもあったなあ。)
- 鈴木央 『Ultra red』(前述の通り)→しばらく放浪・低迷→『金剛番長』(ジャンプがジャンルを逆輸入)
- 加瀬あつし 『ポリ公マン』→『ジゴロ次五郎』(打ち切り宣告を辛うじて避け約5年連載)
- 柳沢きみお 『朱に赤』→細々と活動→『特命係長 只野仁』(ドラマ化・映画化)
[編集] 本法則が当てはまらない例
[編集] 実力派型
本法則が当てはまらない、2作連続ヒットした稀有な例もある。まあ、ぶっちゃけ実力がある人にはこんなジンクス関係ないってことなんだけどね。
- 鳥山明 『Dr.スランプ』→『ドラゴンボール』
- 北条司 『キャッツ・アイ』→『CITY HUNTER』
- 青山剛昌 『YAIBA』→『名探偵コナン』
- 天樹征丸・さとうふみや 『金田一少年の事件簿』→『探偵学園Q』
- 赤松健 『ラブひな』→『魔法先生ネギま! 』
- 高橋留美子 『うる星やつら』→『らんま1/2』→『犬夜叉』で三連チャン中。
- 福本伸行 「天 天和通りの快男児」ニコ厨を泣かせる→「アカギ」アニメ化大成功→「カイジ」二期決定→「零」?
- 浦沢直樹 ええと、何連チャン中だ?
- あずまきよひこ 『あずまんが大王』(アニメ化して大人気)→『よつばと!』(単行本売り上げ累計500万冊突破)
- 井上雄彦 『SLAM DUNK』→『バガボンド』
[編集] 見えない力型
とにかく凄まじい既視感を覚えるが、巨匠のみが持ちうる見えない力が働いて全く打ち切られない人たち。
- あだち充 野球と恋愛モノしか描いてなくて
+ヒロイン皆同じ顔な気がするけど・・・(尚、『H2』の次に書いた『いつも美空』という作品(珍しいことにSFコメディ)に「作者が、野球は前回やったからパスだって」という台詞があり、自覚はあるようだ(でも代わりにソフトボールをやる)。でもやっぱり主人公とヒロインは同じような顔) - 水島新司 男どアホウ甲子園→野球狂の詩→ドカベン→あぶさん→一球さん→球道くん
- ※ドカベンとあぶさんに関しては今もなお連載が続いている。もう満足するまで好きなだけ描いて下さい ´ー`)
[編集] 神
本法則にはまったくあてはまらない人
というか今の人と比べたらかわいそうだろ・・!!! しかし代表作の裏で大量の打ち切り作品も輩出していることは知っておいていい。伊達に全400巻なんて全集にはならんよ。
[編集] 番外
- 冨樫義博 えっと、そもそも今書いてるの?
- キユ(松井勝法) 『ロケットでつきぬけろ!』(名言「突き抜ける」誕生)→『NUMBER10』(2回連続10週打ち切り)→『邪道マサムネ』(構想10年、未だ連載化されず)→『ソムリエール』(原作付だが大ヒット)
[編集] 脚注
[編集] 関連項目
| この項目「ヒット作の次作は売れない法則 (漫画)」は、ゼブラの丸ペンAのような加筆が必要なのだ☆たはは え?誰に向けて喋ってんのかって? ナーンセンス! 細かい事は気にしないのだ☆ (Portal:スタブ) |



