ノックスの十戒

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ノックスの十戒( - じっかい)とは、推理小説において無視された方針と見なされているものである。

概要[編集]

ノックスの十戒とは、ミステリー作家としても名を馳せたロナルド・ノックスという神父さんが、推理小説を書く際に最低限遵守すべき要点を十項目に纏めて発表したものである。何故十戒なのかと言えば、当然彼が敬虔な聖教者だからである。推理小説の書き方を伝授するついでに布教活動を行おうという狙いがあったかもしれない、いや、あったに違いない。

しかしながらその内容は、瞬間移動や未知の毒物を使ってはならないとか、トリックスターを登場させてはいけないなど、推理小説どころか普通の物語を構成する際において考慮すべき当たり前の要項ばかりであり、知識人といわずとも、多少なりとも教養のある人間は「何を今更」と、月並みな事を大袈裟に喧伝するノックスのお目出度さに辟易した。言うなれば、ゲームの攻略にPARを使うなと言っているようなものである。しかしながら、このような当たり前のことを纏め上げて一種の金科玉条として公表しなければならないほど、当時の推理小説はトンデモ設定が横行していた裏づけであるとも言えるだろう。ノックスは、陳腐化するどころか推理小説の原型さえ留めない作品が蔓延していることに警鐘を鳴らすべく、このような当たり前の十戒を書かねばならなかったのだ。

ちなみに、この十戒さえ遵守していれば上質な推理小説が書けるのかと言えばそうではない。この十戒に則り執筆しただけでは、月並みで陳腐な三文推理小説が出来上がるだけである。ノックスの十戒は、あくまで、推理小説を書く際に最低限遵守すべき条項に過ぎない。この最低限の条項を逸脱せず、なおかつ独創性と整合性を交えて、上質な作品に昇華させられるか否かは、作家の力量にかかっている。

…ところで、この十戒をまるで守れていないにもかかわらず、どういうわけかそれなりに人気を博しており、作品の売れ行きも好調な(一応)ミステリー作家がいるらしい。作品の善し悪しと人気は比例しない、という現実を見せ付けてくれる好例である。あるいは、おそらく、その作家は「信者からも推理作家と看做されておらず、その作品にも推理小説としての需要は全くない」のかもしれない。

関連項目[編集]

Wikipedia
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