ケータイ小説 (笑)

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「死刑!」
ケータイ小説 (笑) について、こまわり

ケータイ小説(笑)とは10代の若者の間で、若者による、若者のための、若者の感性が作り出した文学ジャンルのひとつ。携帯電話を主媒体とし、書籍化されるのはごく稀であるという、文壇としても非常に判別付かない特有のジャンルでもある。書籍化されていない作品の方が「まともな小説」というケースが多い。

特徴[編集]

小説の中でも極めて簡素かつ、先進的な文法を用いており、一般に言われる純文学ライトノベルといった文体とは異なっている。特に携帯電話の特徴から改行を頻繁に行うか、一文が異常に長い半面、語彙は貧弱である。しかしこれは、あえて変換能力が貧弱な携帯電話を媒体にすることにより、高い文章能力を発揮しているのであって、彼女・彼らの語彙能力が低いわけではない。つまり高い語彙能力を発揮するより、そこはデチューンして文章能力を低く見せることにより能ある鷹は爪を隠すという、極めて理知的な存在をアピールしているのである。

このような小説形態は1990年代から携帯電話の普及にともない、潜在的には存在していたとされている。やがて携帯電話にメール機能およびインターネット環境の整備などが進み、さらに携帯各社においてパケット定額などのサービスが始まったことで、爆発的に広まったといわれている。 主な書き手は東京や都会に大きな幻想を抱いているなどと指摘される一方、類稀なる想像力を働かせた結果、非常にファンタジックな「都会」を作り上げている。

下記は週間文藝の特集、「俺の知ってる東京と違う」に掲載された、携帯小説における一般的な「都会」のイメージである。


仲良くしていた男性からレイプされ、さらにセックス依存症などの性的な面で心を病み、挙句妊娠するが男性が死亡する。 結果的に、堕胎するか出産するかの選択を迫られたが、どちらにせよ費用が足りず、ホスト売春をし、そこ経由でドラッグを入手して染まりきってしまう。 最終的に男性に対するトラウマから廃人同様の精神レベルまで心を病み、ヤンキーに絡まれ、さらにレイプされるかリストカット(自殺未遂モドキ)をして死ぬか、どうやったかは分からないが持ち直して強く生きようとする。 最終的にペットを飼う。


上述のように極めてバイオレンスかつ絶望的な状況であるが、非常にリアリティのある世界を描き出すことに成功している。上記の見方から、携帯小説は同一世界を舞台にしたオムニバス形式の小説と言える。

読者[編集]

ケータイ小説 (笑) の愛読者は大半が若い女性であり、スイーツ(笑)と呼ばれる、非常に多感な人々で占められている。彼女らは流行に敏感で王道的なストーリーを好み、また支持する傾向にある。

とっつきやすさといった側面では携帯小説は評価されている。前述したとおり、あえてデチューンして語彙力を下げているため、若い世代に対しての間口と敷居が限りなく平面に近い状態(むしろ無い)で広げられて居るのである。そのため数年ほどして純文学などに触れた読者たちは、必然的に携帯小説に物足りなさを感じると共に、あえてデチューンした才能に感謝しているのだという。

執筆者[編集]

執筆者の多くは学生であったり、非常に若い女性を中心にしているとされる。彼女らは実体験と銘打って携帯小説を執筆するものの、その多くは実体験で無いことが多い。これは映画における全米ナンバーワンくらいの意味しかなく、恋空などはまじめに受け取った読者たちがカンカンに怒って、すったもんだになった挙句、実体験に基づいたフィクションという、ノンフィクションとフィクションの間にあるよくわからない何かになっててしまった。

そもそもヒロインが死ねば小説や映像作品はとりあえず売れる傾向にあり、それを実体験と銘打てば共感を簡単に得ることが出来るというのに、それを安易にやらない執筆者や編集者の方に問題があるのではないかという批判も存在する。


メディアミックス[編集]

ケータイ小説 (笑) は映画化やドラマ化、果てはゲーム化といった本職の小説家が涙目になるほどの怒涛のメディアミックスを展開している。

一般に登場人物が数人に限られ、また、殴ったりレイプしたりするだけで映像作品になる、舞台は現代の“都会”であることから、非常に安価で制作が可能というメリットが存在する。近年の出版不況もあいまって、ヒット作品は映像化が必須と呼ばれるこの時代において、簡単に映像化できる携帯小説の存在は重宝されている。

批判[編集]

上述したとおりの内容であるため、様々な批判が存在する。主だったところでは、「そんな都会は存在しない」「レイプやドラッグまみれの小説なんて不健全だ」などといったものである。しかし、もともと実体験と銘打った、実体験ではなく実体験に基づいたフィクションであるし、あえてデチューンされた文体の意味を理解できない非常にナンセンスな批判である。そもそも文章になってない、単なる文字列であるとの批判からケータイ文字列(笑)との主張もなされたが以下略

しかも批判文章も絶賛していると思ったら縦に読まなくてはならないなど、批判側にも多くの問題があると指摘する声も存在する。

ただし、ケータイ小説が登場するよりも前から「変な小説」は実在し、それらは本屋で購入できた。 たまたまケータイ小説が有名になっただけとも考えられる。

代表的なケータイ小説 (笑)から の例[編集]

みたいな</pre>

 ───アタシの名前はアイ。心に傷を負った女子高生。モテカワスリムで恋愛体質の愛されガール♪ 
アタシがつるんでる友達は援助交際をやってるミキ、学校にナイショで キャバクラで働いてるユウカ。
訳あって不良グループの一員になってるアキナ。友達がいてもやっぱり学校はタイクツ。
今日もミキとちょっとしたことで口喧嘩になった。
女のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆
そんな時アタシは一人で繁華街を歩くことにしている。
 がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな! 
「あームカツク」・・・。
そんなことをつぶやきながらしつこいキャッチを軽くあしらう。
「カノジョー、ちょっと話聞いてくれない?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。 
キャッチの男はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。
もっと等身大のアタシを見て欲しい。 
 「すいません・・・。」
・・・またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、 
チラっとキャッチの男の顔を見た。 
「・・・!!」 
 ・・・チガウ・・・今までの男とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを 
駆け巡った・・・。「・・・(カッコイイ・・・!!・・・これって運命・・・?)」 
男はホストだった。連れていかれてレイプされた。「キャーやめて!」ドラッグをきめた。 
「ガッシ!ボカッ!」アタシは死んだ。」スイーツ(笑)

もし、これを見たあなたがケータイ小説 (笑) を書くのなら[編集]

まず、携帯小説を書くにあたっては非常に高い語彙力を積んだ上で、それをデチューンしていくという手順が肝要である。したがって国語の勉強を相当量積んだ上で、何が読みやすい文章なのか、何が読みにくい文章なのかを習熟したうえで、携帯電話に立ち向かっていくことが必要である。

望んだ語彙が変換されない、選んだ言葉が正確に表現されない、といった多くの悩みを抱えるが、あえてそのまま書かなくてはならないという身を切るような辛さを抱えつつ、携帯小説が完成しているということを忘れてはならない。

そして基本的に文壇に加わり食っていくには各小説の新人賞で再デビューを狙っていかなくてはならないという、非常に辛い立場になることもまた、覚悟していかなくてはならない。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]