カラドリオス

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カラドリオスとは、神話の中だけに登場する架空の鳥。つまり、ぼくがかんがえたさいきょうのとりさんの一つである。元々は邪悪の象徴というイメージを持っていたのに、『フィシオロゴス』によって原作レイプされたため、イエス・キリストの化身である聖鳥にされてしまい、イメージが180度回転してしまった。

邪悪で汚い鳥[編集]

この鳥は、既に紀元前の頃から、偉人達の脳内の世界でピーチクパーチク鳴きながら飛んでいたとされる。プラトンゴルギアスをはじめ、ギリシャの哲人達が残した様々な手記に言及されている。それらによれば、カラドリオスは小便のように汚い黄色の体色を持つ鳥で、死神の使いであり、クッソ汚い淫獣であると言われた。極めて貪欲で、餌を貪り、ところ構わず排泄して、人間の頭上に糞を撒き散らすばっちい鳥であると、ギリシャの哲人達からは忌み嫌われていた。実際にはそんな鳥は存在しなかったのだが、古代ギリシャ人達は、身体が黄色くて、自分の頭上に糞を落としてゆく鳥は何でもカラドリオスに違いないと決め付けていた。

旧約聖書においてもカラドリオスは登場するが、「汚物の一覧」に分類されている。少なくともこの時代までは、カラドリオスは邪悪な鳥であり、クッソ汚い淫獣であるという認識を持たれていた。

治癒能力[編集]

だがこの鳥には一点だけ有益なものがあった。それは、黄疸という、身体が黄色くなってしまう病気を治す能力があるということである。無論そんな能力はどこにもないし、そもそもカラドリオスという鳥は実在しないのだが、嘘つきのクレタ人が、カラドリオスを目を合わせたら、カラドリオスが黄疸を吸収してくれて、自分の肌はすっかり白に戻ったというデマを吹聴し、それが伝播した。当時は情報の真偽について検証しようと言う考えが希薄であったため、プラトンはじめ哲人達はこの嘘にまんまと騙され、カラドリオスが黄疸を治す鳥であるというデマは瞬く間に世界各地へと拡散された。さらに、デマが伝播する過程の宿命として、尾ひれがどんどんついていった。最後には、カラドリオスの身体が黄色いのは、黄疸を患った人から黄疸を吸収しているから、身体が小便のような汚い黄色に変わってしまったのだと言われるようになった。まともな根拠が何ひとつない、安易な妄想である。

神の化身である聖鳥[編集]

古代ギリシャの時代までは、カラドリオスは黄疸を治すという良い面も伝えられたが、基本的には邪悪で汚い鳥という評価を下されていた。ところが、この評価が一転する。2世紀頃に、フィシオロゴスという、動物に関する話をまとめた動物譚が書かれた。筆者の妄想を基盤として書かれた、どうしようもない書物だったが、人を騙す文章を上手く書く筆者によって書かれた為、多くの人に読まれて、妄信された。ここにカラドリオスが登場するのだが、それまでの「小便みたいな色の汚い貪欲な鳥」とはまるで違う鳥として描かれている。

フィシオロゴスによれば、カラドリオスは、小便臭い汚い黄色の鳥ではなく、全身純白の鳥で、イエス・キリストの化身の一つである聖鳥だと書かれている。印象が180度回転してしまっている。何故こうなってしまったのかは誰にも分からない。おそらく筆者が付け焼刃の知識で適当に書いた、あるいは故意に嘘を言いふらそうとしたと思われる。

また、フィシオロゴスでも、カラドリオスは病気を治す鳥として紹介されている。しかし、古代ギリシャなどでは、あくまで、黄疸しか治せないと書かれていたのに、このフィシオロゴスは、「治せる病気であれば何でも治してしまう」と言ってのけた。とんでもない拡大解釈である。フィシオロゴスによれば、カラドリオスを病人の下へつれてゆくと、それが治せる病気であれば、病気を口から吸い込んでしまうのだという。ただし、治せない病気であれば、カラドリオスにそっぽを向かれてしまう。

なんとも荒唐無稽な話だが、妄信する人間が多かった。彼らの中は、白い鳥にそっぽを向かれただけで、自分は不死の病に犯されていると信じ込んで、将来を悲観して自殺してしまう者もいた。また、病気を治す為に、カラドリオスを乱獲しようとする輩も続発した。白い鳥であれば何でもカラドリオスだと思い込んで、投網で捕らえたりした。時代が下るとさらに認識は歪み、カラドリオスを焼いて食べればどんな病も治るという考えが蔓延し、あらゆる白い鳥が猟銃で打ち落とされて虐殺された。フィシオロゴスがもたらした風評被害は甚大である。

カラドリオスの迷信のせいで絶滅した鳥[編集]

この鳥に対する迷信のせいで乱獲され、絶滅に追い込まれた鳥は少なくない。典型がリョコウバトである。リョコウバトは別に体色は純白ではないのだが、何故かカラドリオスだと思われていた時期があり、乱獲された挙句、絶滅してしまった。他にも、カラドリオスだと信じ込まれ、絶滅に追いやられた鳥は少なくない。元々、カラドリオスは、貪欲で邪悪な鳥であると言われていたが、この架空の鳥の存在が、人々の貪欲さ、自分勝手さを惹起し、多くの鳥を絶滅に追い込んだとすれば、確かに有害な鳥と言えるかもしれない。プラトン達の言っていたことは、間違いではなかったのだ。