エクストリーム・指差し

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「カツオのやつ、またいたずらばかりしおって!」
エクストリーム・指差し について、息子に指を差された人
「アムロ差しまーす♪」
エクストリーム・指差し について、大会の出場選手
「父さんにも差されたことないのに!」
エクストリーム・指差し について、大会の敗退選手


エクストリーム・指差し(-ゆびさし 英語名:finger fight)とは、隙をついて相手の動作によって顔面に指を差すエクストリームスポーツである。西暦700年頃の中国が発祥であり、1300年以上の歴史をもつ。3年に一度世界選手権が行われ、約100ヶ国から代表選手が集まる(2009年現在)。なお、全ての公式試合は「国際指闘協会」(IFFA:International Finger Fight Association)が統括しており、競技国ごとに協会が設立されている。競技人口はプロ、アマ含め約1億1000万人と言われているが、小学生などの愛好者も多いため正確な競技人口は定かではない。

歴史[編集]

誕生〜成熟[編集]

西暦700年頃の中国が発祥。元々は、偵察兵や密偵、高度な工作兵などを養成するために考案された心技鍛錬の方法である。考案者は不明とされているが、一説には諸葛亮が残した極秘の兵法書(焼失)に記してあり、後の晋に伝わったとされている。当時は「指錬」と呼ばれ、城下に練習員を散らばらせ、日常生活をしつつ隙をうかがっては指を差すというものであった。練習期間が一週間〜一ヶ月と長く、長い間周囲に注意を払う集中力と、素早く、時に我慢強く行動する瞬発力、スタミナが必要であった。また密偵正式採用時の最終試験などにも指錬はよく使われた。こうして指錬は中国全土に広まり、いつしか子供の遊びにもなったといわれる。

伝播〜国際競技化[編集]

1300年台、中国は元によって征服された。元はアジア全土を征服したため、あらゆる文化が世界各国に伝播した。そしてそれは「指錬」も例外ではなかった。イタリア人で世界を旅していたファウスト・ガリエリの、1599年出版の旅行記「異国見聞記」に指錬について記述が記してある。その記述には、インドの子供たちの遊びが記されている。

「子供たちは互いの頬に指を差して遊んでいる。なかなか神経を使う遊びのようだ。老人によれば、昔の中国の鍛錬法だとか。」

こうして指差しは世界中に広まり、子供の遊びとして広く受け入れられていった。

1903年、中国の氾庸郭が、一般大衆にもやりやすく、かつ歴史のあるものだとして、指差しを「指指」(しし)と名付けて競技化した。しかし戦争の混乱もあり中国ではあまり広まらなかったため、氾は海外での普及活動を行った。世界各国で競技を実演。当初は一部のマニアにしか受けなかったが、徐々に競技者が増えていった。後に氾に続いて普及活動を行う者も現れ、第二次世界大戦を経ても廃れることなく生き残った。

1966年、氾の後を継いだ金叡宝は、上海に「上海指指連盟」を設立、また海外の競技者にも連盟設立を呼びかけ、着々と競技人口を増やしていった。1975年には、連盟設立国が50ヶ国を越えたため、名称改正と世界選手権開催という二大改革を実施した。団体名称は「国際指闘協会」となり、記念すべき「第1回上海指闘世界選手権大会」が開催され、28ヶ国、約900人の代表選手が集まった。 また1984年には、アメリカの指闘愛好団体「FFFC:Finger Fight Fan Club」が、アマチュアからプロまで幅広く参加できる大会を提案し、世界最大規模の非公式大会「WFFC:World Finger Fight Classic」が開催された。また1989年には、公式試合での成績で選手、国にランクをつける「IFFAランキング」が導入された。(正式運用は1990年から)

現在[編集]

1996年に競技人口が5000万人を突破、また協会設置国も80ヶ国を突破した。国際指闘協会は、規模拡大の祝福と更なる発展を願い、2000年に「ミレニアム指闘大会」を開催し、プロ選手約3000人を集結させた。個人部門で優勝したライデルク・ハルトマン(ドイツ)には21世紀メダル、国別部門で優勝したソマリアチームには21世紀金杯が贈られた。
アマチュア大会表彰式での1コマ。表彰式だからといって油断してはいけない。

2000年からはアマチュア部門の成熟に力を入れており、小中学校での指闘セミナーや講演会開催、新規クラブチームの助成金支給、中学、高校生大会開催など、幅広い活動を行っている。 なおプロフェッショナル部門での大きな変化はなく、世界選手権、WFFCと、世界各国での公式試合が開催されている。

国際選手権大会[編集]

1975年から開催。3年に一度、8月1日から25日間、世界各国で行われるIFFA公式大会。IFFA公式ルールに基づいて行われる。個人部門と国別部門に分かれており、IFFA登録選手(事実上は各国協会の認定選手)が参加できる。各国からの参加選手は下限10人、上限20人までとなっている。 各部門も長期戦であり、底なしのスタミナと強い精神力がもとめられる。ストレスによって毎回数人の脱落者が発生するため、「世界一ストレスに強い人間を決める大会」とも言われる。

個人部門[編集]

予選は、代表選手がランダムに選抜され、8人1ブロックで行われる。ブロックごとの勝者一名が決勝トーナメント進出となる。予選では、居住機能を兼ね備えたプレハブの中で選手達は競技を行う。審判は2人つくが、プレハブ内に設置された監視カメラによっても判定がなされる。競技時間は5日間で、5日間で決まらない場合はくじ引きでの決定となる。1日に三回、コーチとのミーティングタイムをとることができる(一回15分)。ミーティングタイム以外でプレハブから出てしまった場合は、失格となる。また、トイレは1日十回まで、風呂は1日三回まで使ってもよい。ただし、トイレには10分以上、風呂には30分以上いてはならない。

決勝トーナメントでは、対戦する選手2人は3日間、トイレとユニットバスしかないプレハブで競技を行う。トイレもユニットバスも仕切る壁がないので、時間制限は付かない。食べ物は渡されず、睡眠もまともにできないため、極限状態での試合となる。決勝トーナメントからは休みがないため、選手の心理的、身体的疲労はピークに達する。このため、決勝に近づくほどエクストリーム・スポーツの様相が強まってくる。

国別部門[編集]

一国一チームで、10人での登録。チームごとのトーナメントで争われる。試合は行動範囲が指定された市街地で行われる。試合時間は3日間。試合終了時に生き残った選手の数によって勝敗が決まる。審判は、選手1人1人に配置され、常に監視を行う。チームはそれぞれのプレハブで睡眠、排泄が行える(トイレに関する制限は、個人部門と同じ)が、それ以外は街に出て行うしかない。もちろん他チームのプレハブに侵入して相手を攻撃することも可能である。また、事前に各選手には、街での活動のための現金が与えられる。当日の調子に合わせて控え選手を登録するなどのメンバー変更が可能である。また、試合中のメンバー変更も可能である。ただしコーチとのミーティングタイムが無いため、チーム内でいかに団結できるかが勝敗の鍵を握る。

WFFC:ワールドフィンガーファイトクラシック[編集]

アメリカの指闘愛好団体「FFFC」(フィンガーファイトファンクラブ)が考案した、世界最大の非公式大会。4年に一度、9月1日から二週間、アメリカ・シカゴの国際競技場で行われる。毎回3000人程度の選手、500人の審判が参加する。非公式大会ではあるが、ルールなどはIFFAの公式ルールを踏襲している。

国際競技場敷地内に一斉に選手を散らばらせ、総当たりで試合を行う。人数が減少するにしたがって、行動範囲が縮小されていく。試合終了時に生き残った選手全員が勝者として讃えられる。なお、毎回の勝者は5人程度となっている。競技場敷地内のロッカー、トイレ、シャワールームには監視カメラがついており、5分以上の閉じこもりは禁止されている。ただし、それ以外の場所ならどこでもよく、車の下や屋根裏などに隠れたりする事ができる。

また手袋型カメラも手渡され、攻撃成功時にその様子を写真に撮らないと、攻撃成立として認められない。攻撃成功時は、差し人と受け人が、各地点に配置された審判テントまで行き、写真と共に申告を行う。ただし、攻撃の様子を近くの審判が見ており、判定が下された場合は、写真は必要ない。ちなみに受け人が逃げ出した場合は、審判によって速やかに確保される。

主なルール[編集]

ここでは、基本的なルールをまとめた(詳しくは、協会発行の公式ルールブックを参考のこと)。

有効範囲
目尻から耳までを結んだ線よりも下側において、目、鼻、唇、顎(頭蓋骨の下側全て)を除いた部分。
ペナルティ
危険行為に応じて四段階に分けられる。また、違反ポイント(PP:penalty point)数に応じて処罰される。
ファール(foul)
危険行為に対しての注意処分。目を閉じての10秒間の静止義務が課せられる。ただしPPは付与されない。
ライトペナルティ(light penalty)
危険行為に対しての注意処分。処罰対象にはならない。1PPが付与される。
シリアスペナルティ(serious penalty)
危険行為に対しての退場処分。2PPが付与される。ライトペナルティ二回でも適用される。
ワーストペナルティ(worst penalty)
極めて悪質な危険行為に対しての退場処分。更に、国別の協会によって正式処分が下される。なお、二カ国以上参加の大会の場合は、国際指闘協会によって正式処分が下される。
指を差す者(差し人)のきまり
指が差される瞬間。左の選手がバランスを崩したところを、右の選手が素早く指を構えている。攻撃しつつ、自らの頬を守ることも忘れない。
指を差しているとき(攻撃態勢)に肘から先を動かした場合、ファールとなる。
脅かす、揺さぶるなどをして指を差した場合は、ライトペナルティとなる。ただし第三者によるものの場合は、この限りではない。
指の差した場所が有効範囲外の場合は、ファールとなる。
指を差される者(受け人)のきまり
両肩の上での防御行為を5秒以上続けた場合、ファールとなる。
防御行為によって差し人が怪我をした場合は、シリアスペナルティとなる。
PS(Penalty Stick)戦(概要)
  1. 受け人は目をつむる。
  2. 差し人は受け人の左右どちらかのみの頬に指を構える。15秒以内に構えなければ、受け人にポイントが与えられる。
  3. 審判は差し人が構えたことを確認し、笛を吹く。
  4. 受け人は左右どちらかに頭を回す。頬に当たった場合は差し人のポイント、当らなかった場合は受け人のポイントとなる。
  5. 受け人と差し人が交代し、1〜4の行為を8セット行う。総ポイント数が多い方が勝ち。同点の場合は1セットづつ延長され、セット終了時に2ポイント差をつけた方が勝利となる。

高等テクニック[編集]

差し技[編集]

スライドインパクト
走ってくる者に指を差す技。正確な指位置で構えないと失敗してしまう。
マウスタップ
あくびで口が大きく開いた時をねらって指を差す技。自分が指を動かすとファールになるため、特に動かないように注意しなければならない。

防御行為[編集]

振り向き
明らかに指が構えられてると分かっているとき、あえて左右どちらかに振り向くことで回避する行為。成功すると観客からは大きな拍手があがり、差し人からもその勇気と強運を讃えられる。ただし2人が左右の頬で構えていた場合はどうしようもない。
指一本背負い
差し人の指を突然たぐり寄せ、腕をつかんで一本背負いをする技。更に倒れた選手に素早く近寄り、頬に指を構えることでピンチをチャンスに変える。ケガをさせなければ暴力行為にはならない。

有名選手[編集]

孟孔撚(中国)
実働27年。仙人と呼ばれた男。史上最強の指闘選手。
ムハマド・ダールト・シデル(ソマリア)
実働24年。黒豹と呼ばれた男。ソマリアの英雄。
ヨハス・ヴォルツォニク(ウクライナ)
実働20年。冷徹なプレイスタイルから「キエフの水面」と呼ばれた。マハループとは良きライバル。
伊原誠
実働19年。胃の弱さとも闘いながら、国際大会で活躍。日本人唯一の世界選手権大会優勝者。
ライデルク・ハルトマン(ドイツ)
現役(2009年現在)。21世紀メダルを獲得した。気鋭の若手。