エクストリーム・乗務
エクストリーム・乗務(えくすとりーむじょうむ)とは、乗務員に愛されるエクストリームスポーツである。主に鉄道の種目が多い。頭脳プレーを要求される為、高得点の爽快感が大きいという理由で多くの乗務員が行う。主に、オーバーラン、脱線、誤放送、ドア扱いミス等の技があり、複合技も発生する。エクストリームスポーツではあるが、死者が出ると減点が発生する。プレーヤー死亡(そのゲームに参加する全てのプレーヤー)は失格となる。乗務員だけでなく、助役や保線作業員が行う事もある。基本的に制限事項はないが、運転士プレーヤーはマスコン(又はマスコンキー)を所持している事が求められる。
概要[編集]
エクストリームスポーツとしては余り人気がないため、知名度は低い。しかし、脱線事故等、高得点だとニュースで報道される。また、検証番組も組まれ、話題となる事が多い。
基本ルール[編集]
車両及び乗客に与える損害がそのまま得点となる。プレーヤーが行う技を「演技」と言うが、演技の完成度によって減点される。又、乗務区間の難易度が設定されており、それぞれの区間において得点に難易度ポイントをかける事により合計ポイントが算出される。こういった単純明快なルールが逆に複雑なスポーツになる一要因になっている。
演技発生[編集]
演技発生はプレーヤーが各自で決める故意発生とたまたまおきる自然発生とがある。ポイントは自然発生>故意発生であるが、リスクは自然発生の方が大きく、運転士死去、若しくは減点過多によるマイナスポイント失格が起こる可能性が高い。拠って、多くのプレーヤーは自然発生を避ける傾向にある。
他のエクストリームスポーツとの関係[編集]
特にエクストリーム・謝罪との関係が大きい。大きな被害(≠高得点)の物はエクストリーム・謝罪に結びつく。ロイヤルストレートフラッシュが出される事もしばしば。JR西日本では歴代社長にも責任が追及される。また、駆け込み乗車による遅延からの回復運転中に、演技が自然発生することがある。
問題点[編集]
車両破損が伴う為、鉄道好きから見ると嫌な競技でしかない。しかしながら、此処では鉄道好きの私が、「敢えて」解説する。
著名な定期大会[編集]
- 名鉄エクストリーム・乗務大会
- 週に数回行われる。大抵は自然発生の人身事故である。演技得点は疎らだが概ね低い。
- JR速度超過大会
- 数年に1回行われる高得点の演技。前回は福知山線で行われ、運転士は失格となった。
- JR西日本公開エクストリーム・乗務競技会
- 股尾前科氏は定期演技を公開してきた。しかし最近は福知山線脱線事故に配慮し、JR西日本が演技を取りやめた。
- 近鉄遅延まつりinきんてつせん
- 近鉄が天候不良の日に行ってきた、遅延を中心とするエクストリーム・乗務大会。時々、踏み切り上で停止し、JR東海の乗務員の不快度を上げる等、高得点が出ることもある。
- 私鉄盥回しエクストリーム・乗務大会
- 時々私鉄で行われる。クオリティーは概ね高く、観客は興奮する事が多い。1995年、石屋川車庫にて開催の際には、観客の余りの興奮に地面が揺れ、建物は倒壊し、車庫は崩壊。競技会は中止となった上24両もの廃車を出し、物議を醸した。
演技[編集]
脱線[編集]
もっともステータスとされる、演技項目である。脱線には数種類あるため注意が必要。 基本点(100点)
- 脱線転覆
- 横転する為、高得点。但し車体の損傷が大きく乗客の死亡可能性が高くプレーヤー自らも死の危険が伴う事から、敬遠されることが多い。しかし、一旦成功すると確実に中以上の得点が発生する為、堅実な得点方法でもある。福知山線脱線事故ではこの演技が登場したが、失敗に終っている。(+150点)
- 橋梁から転落した場合、演技が成功する可能性はかなり低くなるが死者を出さなければ殿堂入りもあり得る。
- 正面衝突
前面が大破するため、運転士は乗客と共に後方車両に避難する必要がある。対向車両は回送が望ましい。営業列車にも拘らず死者0は超高得点となる。(+160)
- 安全側線突入
- 安全側線に突入し思いっきり前方方向に吹き飛ばされる。見た目は豪快だが、安全側線の性質上、用途に合っているため、得点はそれ程高くない。但し、予想外の自体(複合技)を引き起こした場合は大幅加点となる。(+50点)
- 追突脱線
- 追突は上が要因で起こる事もある。追突脱線は二重被害である為、被害が大きくなりやすく、ハイリスクである。その分ハイリターンのため、プレーヤーでも一部の愛好家は頻繁に行う。(+200点)
- 砂利巻上げ
- 脱線後、ホーム等にバラストを巻き上げる。TGVで実践された。ホーム乗り上げに発展すると被害が拡大し、逆に低得点となる場合もあるが、ただ巻き上げるだけであれば高得点。(+120点)
- ホーム乗り上げ
- ホームに乗り上げる。ローカル線等では高得点となるが、混雑路線では死者が出て減点対象となる為、避けられる。(+200点)
遅延[編集]
基本技の一つ。(1分当たり3点)
- 遅延複合技
遅延からの回復運転中に脱線する。(+100点)
ドア扱いミス[編集]
車掌、及びワンマン運転中の運転士の演目。反対ドアの扱いが多い。(+10点)
- ホームなし
- 高得点となる。車掌の場合、明らかに故意発生である。運転士の場合、自然発生である事もある。(+30点)
- ホーム有り
- 低得点となる。加点なし。
- 走行中
- 超高得点。ただし、死亡事故が起こる可能性が高まる。(+80点)
誤放送[編集]
車掌の基本技。遠くの駅名を言う、聞こえない、傍から見ても変、「クビが千切れています」放送などがある。(10点)
- 駅名誤放送
- 基本技の一つ。乗客は不快感を余り受けないが、複合技となると得点が上がる場合がある。(5点)
- 無放送
- 音量がゼロで聞こえない、別のマイクに向かって放送する、などがある。基本点は低いが、行き先の変更など重要な放送の時は多少高得点になる。(3~30点)
- へんてこ放送
- 棒読みで放送を行う。余りにひどいとサイボーグと呼ばれる高得点となる。(1~20点)
- 「クビが千切れています」放送
- 人身事故等で、グロテスクな放送をする。高得点。(80点)