アゲハント

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一般的なアゲハント。この大きな瞳に惹かれる人も多い。

アゲハントとは、苦労の絶えないポケモンである。

Quote1.png 昔、ある男が疲れて眠りにつくと、夢のなかでアゲハントになっていた。ああ、なんと自由で楽しいのだろうと、ひらひらと空に遊んだ。すると突然、大きな口を開けた鳥ポケモンが猛スピードでやってきたので、仰天して命からがら草むらに逃げ帰った。そこではっと目が覚めると、確かに自分は人間である。これは果たして、人間がアゲハントの夢を見ていたのか、それともアゲハントが今、人間の夢を見ているのか。どうか前者であってくれ、と男は天に祈った。 Quote2.png

概要[編集]

アゲハントはバタフリーと同じちょうちょポケモンである。ひ弱なケムッソが運良く生きながらえてカラサリスに進化し、ほとんど動けないカラサリスがこれまた運良く敵の攻撃を逃れることができれば、見事アゲハントに進化する。しかしこれだけ苦労して進化したと言っても、アゲハントには茨の道しか用意されていない。

アゲハントとバタフリー、ビビヨンの関係を解説する看板。

同じちょうちょのバタフリーやビビヨンと比べると、地面近くの非常に低いところを、隠れるように飛ぶという習性がある。このことからアゲハントは底辺ポケモンとも呼ばれる。アゲハントも本当はもっと高く、日の当たるところを飛びたいのだが、お空には怖い鳥ポケモンたちがいっぱい住んでいるので近づけないのだ。

バタフリーやビビヨンならば、複眼ねむりごなで相手を眠らせてその隙に逃げることも出来るのだが、そんな芸当はアゲハントには不可能なのである。アゲハントに出来るのは、4分の3で命中するしびれごなだけなのだ。無論残りの4分の1の先に待っているのはである。こんな不安定な防御に頼っていては早々にあの世に行ってしまう。その上脚もあまり速くないので、ひとたび素早い鳥ポケモンに襲われれば、頑張って逃げてもあっという間に追いつかれ、たちまち身体を食いちぎられてしまう。それでも花の蜜を集める時だけは勇気を出して空を舞おうとする。しかしそこで運が悪いアゲハントは、鳥ポケモンに捕まって美味しく食べられてしまう。しかも無駄にカラフルなのだからたちが悪い。毒があるわけでもないのにこんな派手な色をしていても、天敵に居場所を教えているようなものである。道端にアゲハントの死骸が落ちていることは珍しくなく、哀れに思った人々が砂をかけて弔ったことから、アゲハントはまた埋葬ポケモンとも呼ばれる。ちなみに雄と雌では模様が微妙に異なっている。最近流行りのメガシンカができれば強くなれるのかもしれないが、残念ながらメガストーンというのはその辺に大量に落ちていたりはしないので、メガシンカが発見されたとしても野生アゲハントの苦難は変わらない。

世の中には対戦用にアゲハントを育てようという奇特な人もいる。

ほとんど地面すれすれの低空飛行を長年続けているため、飛行タイプとしての特徴が退化しており、エアスラッシュぼうふうも使えない…と言いたいところだが、この2つはバタフリーも持っていないので攻撃技の面では似たり寄ったりである。大空を舞うビビヨンが複眼ぼうふうで敵に一矢報いているのを、アゲハントはそのずっと下から恨めしそうに眺めている。

野生のアゲハントは苦労が多いポケモンである。鳥の鳴き声に怯え、雷鳴に怯え、寒さに怯え、どこからか飛んでくる石にも怯えながら生きている。そしてまったく心が休まる時がない。そこで冒頭に掲げたような故事が生まれた。このことから紀元前3世紀の中国にもアゲハントが生息していたことがわかる。

数いるポケモンの中でも、極めて早い時期に進化を遂げるにもかかわらず、野生のアゲハントというのは非常に稀な存在である。ケムッソやカラサリスは各地の森で普通に見られるのに、アゲハントはシンオウ地方の一部でしか発見できない。それだけケムッソ、カラサリス時代の生存競争が激しいことを物語っている。もっともアゲハントに限らず、バタフリーやスピアー、ビビヨンも同様であるが、その中でも特に貧弱な体を授かってしまったアゲハントは、それにめげることもなく、死んでいった数多のケムッソ・カラサリスたちを思いながら、命をつなぐという使命を果たすため今日を懸命に生きているのである。

多くの図鑑にアゲハントは見た目に似合わず凶暴なポケモンだと書かれているが、これは野生下での他のポケモンに対する強い警戒心から起こる行動である。人間になれた飼育下のアゲハントは、比較的従順でおとなしくなることが多いようだ。

あまりに酷い境遇のためか、最近いかりを覚えたらしい。誰に対して怒っているのかは不明である。

ペットとして[編集]

かっぱえびせんを頬張るアゲハント。

アゲハントはペットとしても一部で人気がある。敵に狙われずとも餌にありつけるので、アゲハントもその方が安心して暮らせるのだろう。しかし、室内ばかりで生活しているアゲハントは、しばしば野生のものと異なる体格に育つことがある。典型的には、以下の様な例である。

  • 外敵が居ないのをいいことにろくに身体を動かさないため、野生のアゲハントよりも翅が退化している。

写真のように、身体の大きさに比べて明らかに翅が短い。こんな翅ではとても身体を支えられるようには見えない。これではエアスラッシュなど夢のまた夢であろう。野生アゲハントは低空飛行といっても、実はかなりの体力を使っているのだ。

  • 食い意地が張っているため、口が妙に太い。

蜜の代わりにお菓子ばかり食べているせいで、口がパイプのような太さになっている。甘い物が好物と思いきや、スナック菓子も平気で平らげてしまう。その結果、身体ばかりが大きくなってよけいに飛ばなくなる。ポケパルレでポフレばかり食べているアゲハントもすぐに太るので要注意。

屋内での生活に適した小さなアゲハントもいる。

しかしこれはこれで可愛いという人もいる。一方でより小型の身軽な品種では、狭い室内でも飛び回るスペースが十分にあるので、野生のアゲハントと同じく身体に比して大きな翅を持っている。小さすぎて目を離すとすぐに見失ってしまうので気をつけよう。

色違いのアゲハント[編集]

愛でるだけなら可愛いが…。

色違いのアゲハントは頭の色が黒から金色になっている。まるで金髪のようでいっそう可愛らしいが、当のアゲハントからすればピカピカ光って敵に見つかりやすくなるだけなので良いことは一つもない。色違いだからといって特別な能力があるわけでもないので、ただ捕食されやすいだけの通常アゲハントの下位互換である。なので色違いのアゲハントを見つけるのは極めて困難である。そもそも色違いのアゲハントはケムッソやカラサリス時代も色違いで、アゲハントほどではないが目立つので、アゲハントになるまで生き延びること自体が至難の業と言える。

欧米産アゲハント[編集]

翅をよーく見てみると…。

アゲハントはヨーロッパやアメリカにも生息しているが、環境の違いによって体の形に変異が見られる。例えば右の画像はアメリカ産のアゲハントを写したものだが、上下の翅の付き方が日本産のものと前後逆になっているのが分かる。何故このような変化が起きているのかは不明である。

アゲハントのまぶた[編集]

アゲハントのまぶたを捉えた貴重な画像。

「アゲハントの瞼」とは、一見存在しないように見えるものの例えとして、よく用いられる慣用句である。アゲハントはバタフリーやビビヨンのような複眼ではないので、彼らと違い瞼を閉じることが出来るのではないかという説があった。しかし、実際にアゲハントが瞼を閉じているところを確認できたものはおらず、やはりアゲハントに瞼はないというのが一時期定説のようになっていた。しかし左の画像において、瞼を閉じてはいないものの瞼の存在がはっきりと確認され、現在ではアゲハントに瞼があることは実証されたといえる。アゲハントの瞼がふつうに確認できないのは、野生下で警戒心が染み付いたアゲハントが、瞼を開いたまま眠るという技術を習得しているからなのである。眠っている時ですら警戒を怠ることができない野生のアゲハントに、安息の時間が訪れることは永遠にないのだ。

アゲハントの特性[編集]

アゲハントは眠っている時でも決してまぶたを閉じることはない。

むしのしらせ[編集]

ピンチになると虫技の威力が上がるが、そんな余裕など無いのが自然界の掟。アゲハントにとってのこの特性の価値はもう一つの効果の方にある。そう、草むらから聞こえてくるポケモンの獰猛なうめき声を、より正確に聞き取ることが出来るのだ。この特性で危険な鳥ポケモンの鳴き声をキャッチしたアゲハントは、その場から一目散に逃げ出すのである。多くのトレーナーから見向きもされないこの効果こそ、アゲハントにとってはまさに命綱なのだ。その命綱も第四世代で無くなってしまった。

とうそうしん[編集]

アゲハントが夢の中で所持している特性。他の同性のポケモンに勇敢に立ち向かい、攻撃力を上げて突撃する。その勇気は立派だが、決して現実世界に持ち込んではいけない。夢の中では死んでも目が覚めるだけだが、現実では鳥の餌になって終わりである。たくましいのは夢の中だけにしておくのが無難である。ちなみに逃走心ではない。アゲハントにとってはそれでも良さそうなものだが、名前がにげあしと被っている。

ちなみにアゲハントが一番欲しい特性は、まさしくその「にげあし」なのだが、今のところ手に入る見込みはないようである。

〇〇のアゲハント[編集]

「海のアゲハント」ことケイコウオ。

大して強くないが、やたら目立つだけのポケモンに「〇〇のアゲハント」というレッテルが貼られることがある。このような表現からも、アゲハントが弱小ポケモンの代名詞になっていることが分かる。なお、「海のアゲハント」といえばネオラントのことと思いがちだが、実際には進化前ケイコウオを指す。アゲハントと比べられるのは進化前のポケモンくらいしか居ないのである。ピカピカ光って目立つところも似ているが、残念ながらちょうのまいは覚えない。

またさらに転じて、能がないのに目立ちたがる人間のことも「〇〇のアゲハント」と呼ばれる。例:「クラスのアゲハント」「職場のアゲハント」等。アゲハントは目立ちたくて目立っているわけでもないのに本当にひどい話である。

歴史の中のアゲハント[編集]

アゲハントは平家のシンボルでもあった。

アゲハントは日本の平家が好んで使ったポケモンとしても知られている。そのため平家の紋にはアゲハントの姿があしらわれている。しかしその平家が源氏によって壇ノ浦で滅ぼされたことにより、アゲハントは負け組のポケモンとして日本史に名を残すことになってしまった。貴族趣味の平家にはポケモンの強さを見極める力も無く、よりによってアゲハントなどを選んでしまったおかげで、こんな悲惨な結果となった。勝手に戦いに駆りだされたアゲハントからすればいい迷惑である。

源平の戦いでの印象深い場面の一つに富士川の戦いがある。この戦いで平家は川辺に陣取り対岸の源氏軍と対峙していたが、飛び立つ水鳥の羽音に驚いたアゲハントたちが一斉に逃げ出し、源氏の軍隊が攻撃する前に平家方は大混乱に陥って、自ら撤退することを余儀なくされた。この話はアゲハントともども、平家の軟弱さの象徴のようなエピソードとして、後世笑いの種にされたが、アゲハントにとって鳥は恐怖の象徴で羽音を聞いただけでも逃げ出す習性があるということを知っていれば、こんな事態にはならなかっただろうというのが後世の歴史家の評価である。

進化論とアゲハント[編集]

このように天敵が多く打たれ弱いにもかかわらず、平均1メートルもの体長と色鮮やかな翅を持っていることは、生存競争から考えれば非合理的である。そのため、ポケモンが「ある日突然生まれた」[1]存在であり、ダーウィンの進化論[2]に当てはまらないことの傍証として、しばしばアゲハントが取り上げられる。創造論者によれば、神は苦難を与えるためにアゲハントを生み出された。そう、アゲハントは神に試されているのだ。

関連項目[編集]

  • ドクケイル…ケムッソがカラサリスではなくマユルドに進化すると、やがてこのポケモンになる。アゲハントよりはマシと呼ばれることのあるポケモンだが、ほとんど五十歩百歩で大した違いはない。アゲハントと違って耐久力が高いのが売りだが、それでもパチリスと同程度(というか全く同じ)にしかならないのがケムッソ一族の宿命である。

脚注[編集]

  1. ^ 首藤剛志『ポケットモンスター The Animation〈VOL.1〉旅立ち』小学館〈スーパークエスト文庫〉、1997年。
  2. ^ なお、進化論とポケモンの進化は何ら関係がない。むしろ進化論から外れているからこそ、堂々と「進化」という言葉をポケモンに使えるのである。