うなぎパイ

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旨そうに見えるだろ。イギリス料理なんだぜ、これ。

うなぎパイとは、ぶつ切りにしたウナギをパイ生地に入れて焼き上げたイギリス料理。なお、静岡県浜松市にはウナギパウダーをパイ生地に練りこんで焼いた洋菓子があるが、本項で挙げるうなぎパイとは無関係である。

概要[編集]

既に周知の事実であるが、イギリス料理は不味い。無論、このうなぎパイと呼ばれる料理も例外ではない。

パイ生地の中身はぶつ切りにして茹でしたウナギである。そう、脂の乗ったウナギを茹でてしまうのだ。これで旨いわけがない。残るのは生臭い脂が浮いた茹で汁と風味の飛んだウナギの身である。ウナギと言えば蒲焼や白焼きにして、脂の味とふっくらとした身を楽しむ料理が真っ先に頭に浮かぶであろう日本人からしてみれば食材の扱いを根本的に間違えているとしか思えない調理法であるがこれこそがイギリス人の感性である。その茹でたウナギの身を慎重に骨から剥がし、パイ生地に包んで焼く。調理工程はこれだけである。なお、最初にウナギを塩茹でした以外は味付けはしない。素材の本来の味を楽しむのがイギリス料理なのである。しかし多くの場合、下ごしらえの段階で肝心の素材の味を殺してしまっている。

ちなみに、本項目とは関係ないオランダ屋などで販売されている方のうなぎパイはあれな意味を込めて「夜の御菓子」と呼ばれている。明らかに下ネタ系の香りがする呼び方であるが、最近では小学校の工場見学などで純真無垢な小学生から「夜のおかしってどういうこと?」という困った質問を受けることが多いため、職員は「夜の家族団らんの時間にみんなで食べて欲しい」といったそつのないうまいこじつけを話すことが慣例となっている。

歴史と変遷[編集]

うなぎを煮こごりにしたゼリー。なんと不味そうな見た目であろうか。

うなぎパイは元々は造船労働者の食べ物であった。19世紀ごろのイギリスでは、テムズ川を上ってくるウナギが非常に多かったため、ウナギという食材は安価で手に入る労働者向けのものだったのである。そのなごりからか、イギリスの下町にはパイ&マッシュの店が多く残っており、少し前まではうなぎパイとマッシュポテトを提供していた。

しかし、近年ではウナギは高級食材となり[1]、うなぎパイを提供する店は大きく減ってしまっている。うなぎパイの提供を中止した店では、代わりにウナギの消費の少ない「うなぎゼリー」の提供を始めたところも多い。「うなぎゼリー」は、ウナギを煮たものにゼラチンを加えて煮こごりにしたものである。これにマッシュポテトをこれでもかと言うほどに盛り付け、パセリソースをかけて食するのである。「とりあえずウナギが入っていればパイだろうがゼリーだろうが構わない」というイギリス人の「食」への興味のなさが伺える料理であると言えよう。

落語との関連性[編集]

うなぎパイの作り方を見て、とある話が頭に浮かんだ方も多いのではないだろうか。そう、かの有名な落語「目黒のさんま」である。この話の中ではせっかくの旨そうな旬の秋刀魚を脂を落とすために蒸して、皮を剥いで、パッサパサになった身をごまかすために粉を加えてつみれにして、汁に浮かべて殿様に出したらえらく不評だったという場面があるのだが、まさにこれはうなぎパイのことを指しているのではなかろうか。

イギリス料理が不味いというのは国際的なジョークでは一般的だったが、日本国内で古来より楽しまれていたジョークである落語でもイギリス料理を揶揄するような話があったということは驚きである。


注釈[編集]

  1. ^ 高騰したウナギの代わりに、ナマズ、ドジョウ、ハゼなどを食材に使っている店舗もある。美味いかどうかは…お察し下さい。

関連項目[編集]

Wikipedia
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