従兄妹
(いとこから転送)
従兄妹(いとこ)とは、非常に近い親戚でありながら結婚までできてしまうという、とても便利な関係のこと。
特徴[編集]
- 近い親戚であるが、同時に他人でもあるという両面性が最大の特徴である。あくまで血のつながりがあるところがポイント。
- どれだけ仲が良くとも「従兄妹(系列により従姉弟などとも表記するが、以後の表記は左に統一する)だから」と言えば許されてしまう。一緒にいるところを悪友や彼女に目撃されても「従兄妹だよ」と言えば無問題になる。軽口を叩いたり(叩かれたり)頼み事をしたり(されたり)秘密を知ったり(知られたり)しても「従兄妹だから」と言えば許される。受験期に勉強を教えて(教わって)も、作りすぎたクッキーや手作りチョコを分けてもらっても、忘れ物を学校まで届けてもらっても、毎朝フライパンとオタマで叩き起こされてついでに弁当を作ってもらっても、夏休みの終わりに二人だけで海に行っても従兄妹だから許される。
- けっこう簡単な都合で同居しちゃったりする。例えば自宅から遠い大学に通うために伯父(叔父)の家に下宿したり、どちらかの両親が亡くなって引き取られてきたりなど。
- それなのに法律的には結婚までできちゃう。
- ここ数年来、家族なのに結婚出来てしまう魔法の妹の出現により従姉妹の立場は危うくなっているが、血縁属性の重要性を知る紳士を満足させるのは肉親のみである。
- 近年の研究により従姉妹には親戚関係について強力な破壊作用を持つことが明らかになった。これは年頃の従兄弟、従姉妹間において一定の関係を持ち、かつどちらかの親にばれる事によって発生する。妹の爆発に類する現象として今後も検証が必要である。
よくある関係[編集]
- タチの悪い腐れ縁。親戚である以上、簡単には関係を断ち切れないのがポイントである。年上の従兄妹の場合は弱みを握られていることも少なくなく、そうなればある意味「やりにくい」相手と言わざるを得ない。
- 近所に住む仲の良い親戚。同時に幼馴染でもあることが多い。
- 小さい頃によく遊んであげた年下の従兄妹。そのころに「けっこんのやくそく」をしていたりするとなお良い。「ちょっと見ないうちにすっかり……」などと言えれば完璧である。
- 自分か従兄妹のどちらかが両親を亡くして同居することになった。影のある設定なのがよい。変形版として「どちらかの両親が海外に転勤」がある。この場合、関係が進展したころ、狙いすましたように両親が帰国する。
- 両親が敵対しているが本人同士は仲がよい。どことなくロミオとジュリエット的である。親戚同士の骨肉の争いにもまれるのも良い。
考察[編集]
エロマンガには頻繁に登場する従兄妹であるが、ギャルゲーとなればメインヒロインに従兄妹が入るケースは少ない。実際のところ、近い親戚であるという点に着目すれば姉や妹に勝てるわけがなく、結婚できるかどうかを問題にしても「血のつながらない姉(妹)」という最強の存在に太刀打ちできないのが現実である。
従兄妹らしい関係を求めるなら「家族と他人の中間」という微妙さしか無いが、これこそまさに「微妙」であって萌え要素にはなりにくい。そのため従兄妹キャラであっても他の属性(妹属性、眼鏡っ娘属性など)がメインになってしまっている。従兄妹である以上、やはり「まず最初に血縁関係がある」ことが重要であろう。互いのつながりが「親戚関係」なのか「それ以上」なのかわかりにくい微妙さこそが従兄妹というものではないだろうか。いやそうに違いない。そうだよね? ね?
とは言え、「従兄妹(従姉弟)キャラと言えば?」と聞かれて真っ先に思い浮かべてしまうのが刑部絃子だったりするのがなぜか悲しいところである。
有名な従姉妹キャラ[編集]
- 水瀬名雪-従姉妹
- 穂積さやか-むしろ姉に近い。
- 渋垣茉莉-むしろ妹に近い。
- 刑部絃子-従姉。少なくとも萌える相手ではない。
- 鳳仙エリス-従妹
- 芳乃さくら-従姉
- 藤和エリオ-従姉妹
- 著莪あやめ-従姉。ラブラブを通り越してもはや「熟年夫婦」レベル。主人公爆発しろ!
トリビア[編集]
- 「いとこ」と表現される言葉には、以下のようにいろいろな表記がある。このため学問的には「イトコ」とカタカナ表記されることが多い。
- またいとこ
親の親(つまり祖父母)の兄弟、あるいは姉妹の子供。 某有名警察官が活躍する漫画で登場した寿司屋の孫娘と警察官がこれに当たる。
- 従兄弟
- 相手が男性である場合全般に使用可能。
- 従姉妹
- 相手が女性である場合全般に使用可能。
- 従兄、従弟、従姉、従妹
- 相手を指す場合ではなく、互いの間柄を表現する場合は「従兄弟」「従姉妹」「従兄妹」「従姉弟」といった表現がありえるが、どれも発音が同じであるし、相手の年齢を調べる必要もある。特に同年度の生まれの場合などに話をややこしくするほか、上記のように尊属、卑属の考え方が否定されていることから、素直にひらがなかカタカナで表記するのが無難である。
- 従兄妹婚は珍しい話ではないし(昔は4親等はおろか、天皇家でさえ3親等などといった近親婚は恒常的にあった)、地域や時代によっては従兄妹婚が推奨されてきたこともあった。有名人の中にも、本人や両親が従兄妹婚の人は少なからずいる。
- 「いとこ同士は鴨の味」などということわざがある。従兄妹関係のカップルや夫婦はいろいろな意味で具合がよい、という意味である。「いろいろな意味」の意味については敢えて言及しない。もちろん実際のところは当人次第である。